キレット小屋から五竜岳、遠見尾根下山

2日目コースタイム
キレット小屋(5:40)→北尾根の頭(7:00 7:10)→五竜山頂(9:00 10:00)→五竜山荘(10:35)
五竜山荘(11:00)→アルプス平(14:10)


キレット小屋は岩と岩の間にコンパクトに建てられており、後立山の岩稜帯を縦走する
登山者には砂漠のオアシスのような存在であり、この場所に小屋があることに感謝である。

小屋で美味しい晩ご飯をいただき、食後は多くの登山者と山の会話で楽しいひと時を過ごす。

白馬よりロング縦走をたのしんでおられる若い還暦のクループ、八峰キレットを越えてこられた
仲の良いご夫婦、単独で山を満喫されている人などいろいろな方が山という一つのテーマで
盛り上がっている。山と山小屋は本当に楽しい世界である。
朝のキレット小屋

十分な睡眠を取り朝5時に目を覚ます。すでに早立ちをしている登山者もいるようである。
朝の弱い当人も何とか支度をし5時40分キレット小屋を五竜に向けて出発。岩場の登り下りを繰り返し6時20分口ノ沢のコルを

通過、さらに岩場をクリアしてガスで曇る北尾根の頭に7時ちょうどの到着。ここで先発していたご夫婦と再会し記念撮影。

口ノ沢コルへ続くクサリ場 コルよりを五竜を望む 北尾根の頭への道

北尾根の頭を過ぎると道はさらにきびしさを増し、G5、G4とクサリ場と梯子の連続した岩場が

続き3点確保を基本に慎重に通過する。登り下りが多くなかなか五竜につかないが岩に張りく
高山植物が頑張れと応援してくれ9時待望の五竜山頂に立つ。

縦走を楽しんでおられる東京から
お越しのご夫婦。
お二人の笑顔が素敵でした。
G5は高度感のある岩場が続く後立山縦走路の難所と言われています。慎重に行動しましょう。
五竜山頂は少しガスがかかっており、展望は満点ではなかったが山頂に立てた喜びは変わらず。
山頂にてあさの遅い食事を取る。メニューはいつもながらのラーメンであるが、なぜか味は最高。
1時間程山頂でのんびりとし、ガスに煙る剱との会話を楽しみ五竜山荘へと下る。

山荘まではおよそ40分程で、前方に美しい唐松岳を見ながらの下降である。
キレット小屋で友人になったウラタさんが先着しており、ひと時の会話を楽しみ、唐松へ向われる
ウラタさんと別れを告げ当人は遠見尾根よりアルプス平に向う。


2814.1mの五竜岳山頂
五竜岳下りより唐松を望む 三重県の山好きウラタさん
さわやかな笑顔が山に似合っています

唐松方面と遠見尾根分岐


計画では唐松より不帰を渡り鑓温泉経由で下山する予定であったが、春に事故で痛めた背中が

悲鳴を上げだし予定を早めての下山となる。遠見尾根ははじめて下るのであるが八方尾根と違い
アップダウンがあり結構時間を要するコースである。登りに使うとハードだなと思いながら、西遠見
大遠見、中遠見、小遠見と4つの山を登り返してゴンドラ駅のあるアルプス平に14:10分到着。
麓の温泉で山の汗を流し、しなの、新幹線と乗り継ぎ京都に帰り着く。
今回も一泊二日の短い山行であったが、多くの人と山の友人になり楽しい山旅ができました。

遠見尾根下山コース