花の横山岳
貴婦人ヤマシャクヤクに会いに白谷本流を登る

山域:湖北 登頂回数7回
山行日:2016年4月30日
天候:晴れのち少し曇り
メンバー:単独
コース:白谷登山口(8:15)→太鼓橋(8:47)→経ヶ滝(9:00 9:03)→五銚子の滝(9:34 9:46)→西峰山頂(10:55)
→東峰山頂(11:25 11:54)→東尾根登山口(12:41)→白谷登山口(13:18)


今年も湖北の横山岳へ貴婦人ヤマシャクに会いに車を発車、5年連続7回目の横山岳である。
第二京阪、京滋バイパスから名神を北上し、北陸道木之本インターからは303号線を走り渋滞も無く8時05分登山口に到着。
先着の車も少ないようで第一駐車場に車をキープ。
山開き準備に来られていた杉野山の会の方とお話をすると今年は雪が少なく本流コースの開通が早かったとのことである。

登山口の白谷小屋 ルート案内図 白谷林道登山口

登山口より太鼓橋へ向けて歩きはじめると登山道脇にはたくさんの山野草が咲き今日もなかなか前に進まない。
何度もシッターを押しながら今は廃道化されている旧迂回路を右に見て直進。

小滝の連続する白谷本流沿いをしばらく行くと広域林道に向けて迂回路が付けられている。

今年も太鼓橋をくぐるルートは荒れており進めないようである。


右に旧迂回路 本流沿いを行く 脚立を上ると広域林道
ミヤマハコベ クサイチゴ ツボスミレ

脚立の梯子を上りガードレールを跨ぐと広域林道へと出て太鼓橋に着く。
太鼓橋からは谷沿いをゆくとやがて前方に豪快な滝が見えてくる。経の滝である。
名物のシャク、燃えるヤマブキ、清楚なイチリンソウと二リンソウの群落が続き、可憐なハクサンハタザオにラショウモンカズラも
加わりパチリパチリとしここでもなかなか滝に届かない。

太鼓橋 白谷本流 経の滝
白谷に咲く…シャク・ヤマブキ・イチリンソウ・二リンソウ・ハクサンハタザオ・ラショウモンカズラ

マイナスイオンを貰い滝右岸を高巻く。天狗岩を左上部に見上げて沢沿いを歩く。
おお!…貴婦人発見 5輪程の花をさかせておりラッキー! ここで見れるとは思わむサプライズに感激!
ちょっとわかりにくい場所に咲いており、ほとんどの方は見逃しているようである。

枝沢を渡り斜面をトラバース気味に下ると五銚子の滝下部の荒れた沢筋にでる。ここは足場が悪いので要注意!
滑って泥んこならないように慎重に通過し、滝中段の広場にザックを下ろす。これから始まる急登に備えて休憩タイム。

天狗岩 五銚子の滝からの沢筋 五銚子の滝
横山の貴婦人ヤマシャクヤク…場所はゴメンナサイ!とユリワサビ?

五銚子の滝からはロープ&草付きの急斜面をヨイショと登るといよいよ横山名物の急登だ。
何度も立ち休憩を繰り返しながら登山道脇に咲くヤマルリソウ、イカリソウ、チゴユリをパチリ、パチリとして標高を上げてゆく。


草付き斜面より五銚子の滝上部を眺める 急登の連続…補助ロープもあり
ヤマルリソウ イカリソウ チゴユリ

ブナ林の急登になるとフデリンドウ、ヒトリシズカが顔を見せはじめそしてヤマシャクも再登場。
山頂まで300m、200.m、100mのガンバレ標識を頑張って通過し、白谷登山口を出てから2時間40分をかけて西峰山頂に立つ。


ガンバレ300m ガンバレ200m 西峰山頂
急登の主役…ヤマシャクヤク・フデリンドウとヒトリシズカ応援団

ランチは展望の良い東峰で取ることにし、西峰と結ぶ稜線を南北の展望を楽しみながらブラリ、ブラリと歩く。
東峰では先着されていた方々と会話を楽しみながら食事をして至福の時間を過ごす。

東西を結ぶ稜線 稜線より西峰を望む 稜線に咲くイワナシもまだ元気
東峰より琵琶湖&余呉湖を望む 奥美濃の山々…左冠岳 中能郷白山

滋賀県で最大級とも言われるブナ原生林を気持ち良く下り、金居原コースとの分岐を右に折れて50分程で東尾根登山口に下山。
「夜這いの水」で塩の吹いた顔を洗い、長い林道をテクテクと白谷登山口へと戻る

林道沿いにも山野草がたくさん咲いており最後まで期待を裏切らない横山岳であった。

金居原コースとの分岐 東尾根登山口 夜這いの水…冷たい
東尾根ブナ原生林

東尾根と林道に咲く花達…イワウチワ・ユキグニミツバツツジ・ホウチャクソウ・アケビ・ウマノアシガタ・シャガ・
ヒメオドリリコソウ・ルツニチニチソウ・カキオドシ


帰路は経費節約で湖西道路を走り、前輪右のパンクトラブルに見舞われるも
休憩に立ち寄った比良HSでネット山仲間のかおりさん、權兵衛さん、ヨネちゃんとお会いできて充実の一日となる。