世界遺産大峯奥駆道縦走
仏生ヶ岳、孔雀岳、釈迦ヶ岳を巡り太古の辻より前鬼へ
2日目ルート:楊子ヶ宿小屋(9:29)→仏生ヶ岳1804.7m(9:28 9:42)→孔雀岳1799m(10:44 10:55)→釈迦ヶ岳1799.8m(12:42 13:37)
→深山宿(14:11 14:22)→太古の辻(14:42 14:47)→前鬼(16:00)→車止(16:25)
昨夜は寒さと熊と出会った緊張感で熟睡にはいたらなかったが目覚めは良く5時過ぎに起きて 外に出て見ると見事な青空が広がっており、これは幸先良しと七面山を見に行くと朝焼けに輝いており思わず合掌! しばらく七面山に見とれる。 |
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小屋に戻り散歩がてらに水場へとラジオ持参で顔を洗いに出かけると・・・ここからも絶景が! 昨日はほとんど展望することのできなかった最高峰八経ヶ岳と大峯の勇「大普賢様」が雲海の上にひよっこりと顔を見せている。 顔を洗うのも忘れてここでも大峯の両横綱に見とれてしまう。 |
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朝ご飯を食べた後、部屋のかたづけと掃除をして仏生ヶ岳へと2日目の縦走をスタート。 今日の行程は孔雀、釈迦、太古の辻から前鬼であり、特に釈迦より南ははじめて歩く道となり楽しみである。 縦走路は仏生ヶ岳の西面をトラバースするように付けてあり頂を通っていないので 左上部の頂きに向けて縦走路の途中よりかすかな踏み跡を辿ってゆくと小さな仏様のおられる山頂部へと着く。 |
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山頂部は樹林にかこまて360度の展望とはいかないが木々の間より北に八経、南に釈迦が展望できる。 仏生の頂上部からは南側より開かれているルートを縦走路へと下り、大峯らしさの漂う苔むした道を快適に歩く。 |
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登山道は稜線の西斜面に続きいつの間にか孔雀岳を越えてしまったようである。 孔雀岳は展望が良く外してはならないポイントなので南側の分岐より5分程のアルバイトをして頂に立つ。 孔雀王の力は強烈で雨男がいるにもかかわらずすばらしい展望で迎えてくれる。 |
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縦走路に戻るとすぐに孔雀ノ覗となる。水太覗、伯母谷覗とともに大峯三大覗の一つで足が震える程の高度感がある。 |
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孔雀ノ覗から椽ノ鼻までは笹原と立ち枯れのコラボが見事な稜線となり 前方に釈迦ヶ岳の三角錘を見ながらの快適なトレッキングが続く。途中に奇岩で有名な五百羅漢も姿を見せてくれる。 この稜線を歩かずして大峯を語ることはできないだろうとあらためて思う。 |
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掾の鼻に鎮座する不動明王に手を合わせて通過すると登山道は釈迦ヶ岳へ向けて右側が切れ落ちた岩場となる。 釈迦谷側の奇岩を見ながらキレット、クサリ場、馬の背を慎重に通過してゆく。 |
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釈迦本峰の最後の急な樹林帯の斜面を歯を食いしばり登りきると山頂へと飛び出し、釈迦如来様とご対面。 8年ぶりにお会いする如来様はだいぶ痛んできた山休と違い昔のままのやさいい笑顔で迎えてくれたようであり・・・感謝 |
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2日間の大峯縦走もいよいよ最後、山頂より少し下り峠の登山口との分岐を前鬼方面へと道をとる。 登山道はきれいな笹原の中に続き、途中のポイントからは先程までいた釈迦ヶ岳と五百羅漢の展望がすばらしい! 笹が膝あたりまであり登山道を隠しているので小石や木の根に注意して下ることが必要! ちなみに相棒も山木も何度か浮石や木の根に躓き尻餅をつくこと数度。 |
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標高が低くなるとドウダンやシロヤシオの残り紅葉が目を楽しませてくれる。 パチリ、パチリと撃てば当たるだろうとばかりに簡単カメラのシャッターを何度も押しながら下るとやがて深仙の宿に着く。 |
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迫力満点の四天岩をじっくりと眺め岩より湧き出ている神水を頂きいて小休止。 水場にはこんな歌がありました。 「天神の腹より出る香水は我等が元の乳味なりけり」・・・乳水に元気をもらいました。 |
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神仙の宿からは小山を少し登り返し下ると大日岳との分岐になる。 大日岳は行場であり展望も良さそうなので登りたい衝動にかられるも時間的に厳しく今回はパスして分岐を太古の辻へ。 分岐より5分程紅葉の森を下ると太古の辻へと下り立つ。 名前がそうさせるのか太古の辻に立つと大峯奥駆道(古道)を縦走してきた充実感が湧き上がってくるのを覚える。 |
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太古の辻からは奥駆道に別れを告げて前鬼に向けて沢沿いを延々と下ってゆく。 雨で道が崩れている部分もあるがしっかり迂回路も付けられており、敷きつめられた木道を淡々とくだっていると ポケットに入れていた押すだけカメラが木道よりジャンプした瞬間に谷へ滑落! 大変!ヤバイ! 2日間の写真がパーになる! なんとか谷筋に下りてカメラを救出しシャッターを押すとパチリ、良かった! 帰宅写真を確認するとこのあとは何も撮れておらずガク! それまでの写真が無事で不幸中の幸いとなるが 山でカメラを壊すのは4個目でこわーいカミナリをもらう事に! 16時前鬼に下山し、お迎えのタクシーでトンネル西口に戻り今秋のメインイベント大峯奥駆道縦走を終える。 |
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