7月3日午後11時45分お迎えの登山専用車の助手席に腰を下ろし中央アルプスへと向かう。 当初は大峰縦走を計画していたのであるが、紀伊半島は梅雨の影響が大きく急遽の予定変更である。 京滋バイパスから名神、中央道を走り、途中二回の休憩を入れて仮眠場所の駒ヶ根サービスエリアに4時間程で到着。
2時間程仮眠を取り6時に目を覚ますと上空には昨晩の雨が嘘のような青空が広がっているではないか! 同行者の雨男の力も山休の晴れマジックの前には力がおよばなかったなあとにんまり!
朝食と用足し後、車に戻ると運動靴をぶら下げて雨男がなにやら浮かぬ顔! な!なんと命の次に相棒が嫁さんよりも大事にしているという登山靴を忘れてきたとのこと!唖然!言葉を失う。 最近の運動靴は丈夫で歩けないことも無いが、残雪が多ければ千畳敷散策にとどめることにしバスに乗る。
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ロープウェイ行き菅ノ台バス停 |
ロープウェイしらび平駅 |
南アルプスと富士がクッキリ |
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ロープウェイからは南アルプスと富士がクッキリと見え「あれ富士山ですか」の相棒の大きな声に
かわいいガイドさんの声も消えがちに・・・営業妨害すみません!
7分程で到着した千畳敷カールは大阪のおっちやんと京都のおっちゃんを青空で迎えてくれる。
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山荘に電話を入れて登山道の状況を確認すると残雪はほとんど無く、カールが一番多く残っているとのことで 稜線まで登ればスニーカースカイライントレッキングになることを確認し極楽平へ出発。
駒ヶ岳神社に登山の安全を祈願し、雪に埋もれた登山コースをゆっくり、ゆっくりと登りはじめる。 まだ極楽平への踏み跡はほとんど無く後ろに続くスニーカー登山家の為に雪面を蹴り込んでカットを付けてゆく。 急斜面のトラバースでは「滑ったら止まらへんで、滑らんとってや」と繰り返し 最後の雪壁を廻り込んで越え雲上の交差点極楽平へと無事到着しまずはひと安心。
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コースには残雪がたんまり |
雪面をカットして登る |
急斜面を登ってくる相棒 |
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到着した極楽平はその名のとおりまさに雲上の楽園で南北アルプス、八ヶ岳、富士、花の名峰三の沢 そして浮沈戦艦のごとく雲海に浮かぶ御嶽山の展望がすばらしい。 まずは三ノ沢岳と御嶽山に今年はじめての挨拶を交わす。。。敬礼をしながらこんにちは!
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花の名山三ノ沢岳と極楽平 |
浮沈戦艦御嶽山 |
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カールは残雪が多く花の開花が遅れているようであるが稜線はまさに百花繚乱の世界になっており ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、イワウメ、そして中央アルプスの名花コマウスユキソウが競い合うように咲いている。 押すだけカメラでは表現できない素晴らしさである。パチリ パチリと撮影タイム。
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しばらく休憩を取ったあといよいよスカイライントレッキングのスタート! ザレた花崗岩の道を少し進むと小さなピーク島田娘へと着き、これから向かう空木岳がはるか遠くに見えてくる。 足元にはここでしか見られない名花エーデルワイス(コマウスユキソウ)がにっこり!
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島田娘への縦走路 |
島田娘より宝剣を振り返る |
コマウスユキソウ |
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島田娘より眺める空木岳(真中左・・・真中は南駒ヶ岳 右のピークは熊沢岳) 遠いなあ! |
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島田娘からは一度鞍部へ下り、尾根筋より岩の重なり合う濁沢大峰へと急な斜面を登り帰してゆく。 濁沢大峰は尖った岩が重なり合う独特な頂を有しており縦走路のなかでも好きな場所でもあり記念の写真をパチリ!
ひと昔前のヤマケイポースを取る相棒の姿にキバナシャクナゲが笑う!
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島田娘からの縦走路 |
尾根筋をゆく |
濁沢大峰へと急な斜面 |
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濁沢大峰からは岩の目立つ稜線沿いを進み小さな岩場をクリアして鞍部へ急下降。 本日3つ目の頂である檜尾岳へ這松帯の中をエイコラ、よっこいしょと登ってゆく、見た目は緩やかな登りであるが なかなか到着せず何度か立ち休憩を繰り返して2727.7mの頂にザックを下ろす。
山岳縦走は岩場の連続よりもこのダラダラの登りが一番きつく感じる。
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岩が目立つ稜線沿い |
ピンフックの架かる岩場 |
檜尾岳への長い登り |
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檜尾岳もすばらしい展望が広がり、ここで南アルプスと富士、空木岳をおかずにランチタイムをすることに! ミニどん兵衛とおにぎり、相棒はカップ麺とパンであるがおかずが天下一品の展望で最高!
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檜尾岳へ続く広大な斜面 |
檜尾岳山頂 |
空木にはどん兵衛が似合う |
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南アルプス大展望・・・甲斐駒、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、濃鳥岳、富士、塩見岳、悪沢岳、荒川岳、赤石岳、聖岳、光岳 |
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歩いて来た稜線を振り返る |
大坂のスニーカーおっちゃん |
京都のおっちやん |
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1時間程至福の時間を過ごしたあと4つ目のピーク熊沢岳に向けてザレ場を大滝山へと下って行く。 大滝山を越えると登山道は岩場に変化し、三点支持を基本に慎重に登るとやがて前方に尖がり岩が現われて熊沢岳へと着く。
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檜尾岳から熊沢岳の登山道風景 |
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熊沢岳へは急な登りが続く |
岩場を登る |
岩場のトラバース |
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山頂手前の岩の廊下 |
山頂の尖がり岩 |
快晴の熊沢岳山頂 |
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歩いて来た稜線・・・大滝山付近より |
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のんびりと歩きすぎたのか熊沢岳が15時10分と予定より大分遅れているのでここより少しスピードアップ。 少々のアップダウンを繰り返してガスの出だした稜線を急ぎなんとか16時18分に東川岳を通過。 ザレた道を下って本日の宿泊予定地木曽殿越に16時47分に到着しザックを下ろす。
本日の登山者は我々二人のみのようで部屋を占領し、夕食後明日に備えてリラックスタイムに入る。 2007年の縦走時は、空木岳から池山尾根を即日に下ったので利用させて頂くのは初めてで、食後オーナーより サービスで頂いたワインがほんのりとおいしかった。
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アップダウンの続く東川岳への道 |
前方に東川岳のピーク |
本日の宿・・・木曽殿山荘 |
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