奥穂高からジャンダルム、西穂高縦走
二日目前半…白出乗越からジャンダルムまで
天候:晴れ
二日目…穂高山荘(05:40)→奥穂高岳(06:23 06:34)→ロバの耳(07:30 07:36)→ジャンダルム(07:56 08:20)→
天狗のコル(09:24 09:29)→天狗岳(09:57 10:35)→間天ノコル(10:46)→間ノ岳(11:07)
→赤石岳→西穂高(12:06 12:11)→ピラミッドピーク(12:44)→独標(13:10 13:15)→
西穂山荘(13:59 14:23)→ロープウェイ
昨日の夕方はあれだけガスっていたのであるが一夜明けるとすばらしい雲海の朝に! ご来光を迎えてから奥穂に出発しょうと準備を整えて山荘前のテラスで夜明けの幕の開けるのを今か今かと待つ。 午前5時20分常念の右の方に光が差し出しいよいよクライマックスが! |
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山岳信仰をしているのではないが何度見ても、体験してもこのご来光は厳粛な雰囲気があり、世界の始まり感じる。 さあいよいよ奥穂への登り、まず頭上に見える二つの梯子に向かう。下から見ると垂直に見える梯子であるが実際に登りだすと 案外簡単に登れてしまう。梯子を越えるとガレ場が山頂まで続くが危険な場所はなく北穂、槍、笠をはじめ 北アのほとんどの山をそしてはるかな富士を眺めながらの快適な山歩である。 |
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山荘を出発してから約40分セバ谷の向うに聳える衛兵ジャンダルムを見ながらガレ場をひと登りし、3190mの頂き立つ。 15年前中学1年の娘と奥さんを連れて始めてこの頂を踏んでから今回で7度目の大ケルンとの対面であるが、 山頂で雨に遭った記憶が無く全く相性の良い北アルプス最高峰であり、何故か居場所に帰って来た感じがしてしまう。 先着され山荘で知り合いになった方々と山談議を交わしながら360度の展望を目いっぱい、腹いっぱい楽しむ。 |
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奥穂山頂より・・・て手前のギザギザは前穂と明神 左に八ヶ岳連峰 右南アルプス連峰と後に富士 | ||||||||||||
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7度目の奥穂山頂を十分に楽しみ、前穂に向かわれる方と別れたあといよいよジャンに向けて一歩を踏み出す。 この縦走路は4回目になるが最近遭難事故が多発しているので浮石に注意し、気を引き締めてぎざぎざの道を馬の背へ。 |
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馬の背は両脇がスパッと切れ落ちたナイフリッジが急激に下降しており何回来ても緊張するところである。 腰ベルト、胸ベルトをキチット締めザックのゆれるのを防ぐようにしてナイフのような岩を両足で挟むようにして下って行く。 ここで落ちると明日は無いなとスタンス、ホールドをしっかり確かめて三点支持守り無事通過でホッと一息。 馬の背ルート |
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馬の背を通過すると目の前にロバの耳とジャンダルムがひときわ大きく聳える。 ロバの耳直下には先日の二重遭難の痛ましいヘリの残骸が今も残されており思わず手をあわせてご冥福を祈る。 セバ谷への下降も垂直の壁を下る感じであるが遭難時のものであろうザイルがあり、補助的に使用して下りる。 |
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ロバの耳への登りは垂直に感じる壁であるが鎖とザイルもつけられているのでホールドをしっかり探し、 ここも三点支持を忠実守って登って行くと上部のトラバース道に出られる。 そしてセバ谷に垂直に切れ落ちた壁をトラバースして進むとロバの耳への取り付点である、耳へ寄る人は少ないようであるが、 時間もあるのでちょい寄り道をして岩を直登。 ロバの耳からはジャンがジャンらしく大きく見えて感激ひとしおである。 直下にあるヘリの残骸に再度を手を合わせてご冥福を祈りジャンダルムへ足を向ける。 ロバの耳ルート |
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一旦鞍部に戻り小さな尾根を進むとジャンの基部、ここより直登ルートがでており今回はと思っていたのであるが 中高年の単独無謀登山の文字が頭をよぎり、西穂側からの安全ルートへトラバース。 西穂側からは二本足で簡単に登れて、4度目のジャンの頂に踏み跡を残す。 ジャンからの展望は言葉に表せないほどすばらしくパチリ、パチリと2台のカメラがフル稼働! ジャンダルムルート |
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山荘で知り合いになり、先着されていた登山者の方に記念の写真を撮って頂く。 この方とはうまが合い、このあと新穂高の駐車場まで付かず離れずご一緒し、飛騨の山や温泉の話で盛り上がりました。 少し遅めであるがこの頂で上高地を見下ろしながら最高の朝食タイムを採り至福の時を過ごす。 |
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