奥穂高から西穂高縦走
二日目後半ジャンダルム〜西穂高岳
二日目…穂高山荘(05:40)→奥穂高岳(06:23 06:34)→ロバの耳(07:30 07:36)→ジャンダルム(07:56 08:20)→
天狗のコル(09:24 09:29)→天狗岳(09:57 10:35)→間天ノコル(10:46)→間ノ岳(11:07)
→赤石岳→西穂高(12:06 12:11)→ピラミッドピーク(12:44)→独標(13:10 13:15)→
西穂山荘(13:59 14:23)→ロープウェイ(15:20)
ジャンで朝ごはんを食べながら至福の時間を過ごしたあと一度鞍部に戻りコブの頭へと再び岩場を登ってゆく コブの頭に立ちこれからの行く先を見ると登山コースは左下に上高地を望みながら天狗のコルに向けて岩の道が延々と続く。 おお『スゴイ』と声を出し、振り返るとけっして見てはならぬメタボなジャンがそこにいる。 奥穂から見るとその姿はまさしく凛々しいナイトそのものであるが、こちらからは見る人が少なく安心しているのか 誰かと同じく部分肥満が目立ち同類のようなひたしみを感じる。 |
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変んなことを思いながら岩道をバランスをとりながら下り、浮き石だらけのガレ場を上高地側から飛騨側へ移りルンゼを下りてゆく。 両側が切れ落ちた畳岩の頭付近の岩場を空中に浮かぶ様な感じで通過し、天狗のコルへ急降下。 ここからは岳沢へのエスケープルートがでているが、現在は小屋も復旧されておらずあまりあてにしない方がいいだろう。 |
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水分補給をしたあとこの稜線上もっともお気に入りのピークである天狗岳へ20m程の垂直の壁に取り付く。 ルートを目で追いながら取り付きのオーバーハングを力任せにグィとよじ登り上部へ抜けて行く。 上からコルを覗き込むと結構な高度感であり落ちれば大変!と気を引き締め直す。 前方に高く聳える岩峰天狗の頭を直登してゆくと目の前にポッカリと浮かぶようなオアシス天狗岳にと到着する。 |
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ジャンで友達になり先着されていた『飛騨の山猿さん』と記念の写真を撮って昼食タイムを取る。 コーヒーを沸かし乾杯をしながら40分程のんびりと過ごし天狗岳を後にする。 |
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天狗岳からすぐに逆層スラブの下りになり、ストーンと通された鎖を補助的に使いながら下りてゆく。 見た目よりも案外簡単に通過できるが油断は禁物、下り立ったところが間天のコルである。 |
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コルからは脆く崩れそうな岩峰を三点支持を守りながら登り続けて、最後の鎖場を越えると間ノ岳山頂に飛び出る。 間ノ岳山頂はまことに質素で岩にペンキで間ノ岳と書かれているだけであるが・・・いい感じ |
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間ノ岳からは赤石岳に続くミニ尾根を渡り鞍部に一度下ってガレた登山道を再びピークへと登り続ける ルンゼに付けられた鎖場で西穂からの登山者とすれ違い情報交換を行うが、時間的に奥穂まではきびしいのではお話すると、 天狗のコルでテントを張られるとの事で納得。 赤石岳最後の登りでは先行されていた女性二人グループの登山者に追いつき、赤石の山頂でジャンより同行させて頂いている 飛騨の山猿さんと4人でワイワイ、ガヤガヤと今回の西穂縦走の話で大いに盛り上げる。 めちゃくちゃ明るいご婦人方で4人の会話を聞きながら槍も笠が微笑んでいようであった。 |
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縦走路も終盤を迎えて、目の前に見事な三角錐を見せる斜面につけられた一本道を ガンバレ、頑張れもう少しと自分を励ましながら登り、3000mには少し足らないが穂高の冠を持つ西穂高2909mの頂に到着。 ザックを降ろし西穂高岳と書かれた山頂ポールを見つめると四度目の縦走も無事歩き通せてほっとする自分と充実感、 そして一抹のさみしさを感じる自分がいるのが不思議である。 |
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眼下の上高地を眺めながら下りたくない自分をもう一人の自分が説得し、独標へ向けてちょつと疲れ気味の腰を上げる。 西穂高からもガレた道が続くが、馬ノ背や間ノ岳のような危険な場所は無く油断は禁物であるがのんびりと歩く。 いくつかのピークを越えアップダウンを繰り返し標高が下がりだすと登山道脇の木々が黄葉にそまり、岩場とはまた違った趣を見せはじめる。 |
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最後の岩のピーク独標でひと休憩して丸山に向けて穏やかな表情に変化した登山道をゆっくりと下る。 西穂山荘ではよく冷えた炭酸飲料で喉を思いっきり潤して・・・ウム最高! |
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登る人、下る人でにぎわう山荘フロントの広場でたっぷりと休憩し、ロープウエイの乗場へと下ってゆく。 15時40分の便で飛騨の山猿さんともに新穂高温泉に下山し、駐車場でまたの再開を願い別れの挨拶! 今回は飛騨の山猿さんと同行させて頂き、山歩きが2倍、3倍、4倍と楽しいものとなり感謝! |
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