奥穂高からジャンダルム、西穂高縦走
山行日:2005年9月20、21日
天候:初日雨のち曇り 2日目晴れ&風強し
メンバー:単独(山の休日)
コース:初日 上高地(7:10)⇒横尾⇒涸沢カール(11:55 12:45)⇒ザイディングラード⇒穂高山荘(14:30)
2日目:穂高山荘⇒奥穂高岳⇒ジャンダルム⇒天狗岳⇒間の岳⇒西穂高岳⇒西穂山荘⇒ロープウェイ乗り場
9月19日、19時30分に仕事を済ませ京都東インターより名神に乗り平湯温泉を目指す。 単独行の為、運転は当然一人なので安全走行を心がけて、東海北陸道の清見インターを日付の変わった20日午前0時に通過する。 飛騨高山の町を抜け、乗鞍山麓を通過し、長い平湯トンネルを抜けて午前1時30分、静かな平湯バスターミナルに到着。 アカンダナ駐車場のゲートが開くまで、邪魔にならない所に車を止め、星空の下で仮眠をとる。 覚ますと昨日の星空がうそのようなどんよりで普段の行いが良かったので山に神様がご褒美で雨を降らさなかったと良いように思い 車をアカンダナ駐車場に移動し、支度を整え6時30分の上高地行きのシャトルバスに乗り込む。 上高地についてみると、山の神様がよく来たなと歓迎の雨を降らしてくれているではないか・・・さすがに雨男!感激である・・トホホ。 ターミナルでで登山届を提出し、7時10分奥穂高に向けて今年4度目の北アルプス山歩をスタートする。 今回の山行目的は、奥穂高から西穂高縦走で北アルプスに通いはじめていつかはあの頂きに立ちたいと思っていたジャンダルムに 足跡を残すことである。とりあえず今日は少々の雨はご愛嬌ととらえ穂高岳山荘まで明日のハードな尾根歩きに備えてのんびりと 体調を整えながら歩くことに! |
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河童橋からは、いつもは雲に隠れてなかなかその姿を見せてくれない穂高の峰々が小雨の中誇らしげにそびえ、 これからの快適な山行を約束してくれているようである。 |
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小梨平、明神を通過し、夏のにぎわいがうそのような静かな徳沢で朝食を採り、屏風岩に出迎えられて 槍、穂高への交通の要所である横尾に9時15分に到着する。 15分程休憩後、横尾大橋を渡り本谷橋への道に入ってゆき川原状の道を過ぎて、 樹林と熊笹の中につけられた穏やかな道を進むと左手には巨大な屏風岩の正面岸壁と第一スラブが覆いかぶさるような感じでせまり、 遥か前方には8月に通過したキレットの姿を望むことが・・・出来ない。(ガスに隠れてグレーのキャンバス) 夏の最盛期には大勢の人が休憩をしている本谷橋も今日は数人の登山者しかもおらず静かなに時間が流れている。 本谷橋から登山道は序々に傾斜を増し、雨も本降りになり、下を見て歩くことが多くなる。 紅葉が進んでいる樹林の中を歩き、時々木々の間より穂高の峰々が顔を出してくれていそうなグレーを眺めながら登山道にゴロ石が目立ちはじめると S字と呼ばれる沢に出、目の中にガスで頂をかくした広大な涸沢カールが飛び込んでくる。 |
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今日は時間があるのでヒッッテに寄り名物の涸沢ラーメンを食べ しばし休憩後テント場に敷き詰められた石畳の道を小屋へと進む。 カール上部は紅葉が進んでおり、首を左に傾けながら巨人たちが顔を見せてくれないかなと石畳を登り、テラスに12時15分にザックを置く。 テラスに着く頃に雨が上がり、穂高の峰々もぼんやりとその輪郭をグレーの キャンバスの中に見せはじめてくれる。 ここでのんびりとカールの景観を楽しむ。 テラスより眺める穂高の峰々は、アルペンムードに溢れ ガスに霞む前穂北尾根のゴジラのせり上げリは迫力満点である。 テラスにおられた5,6人の登山者の方々との会話にも自然と笑顔が出てくる。 |
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紅葉の進むカール(涸沢ヒュッテより) | 涸沢小屋より前穂北尾根 |
涸沢小屋のテラスで思わず長居をしてしまい、12時45分穂高岳山荘に向けて小屋横の登山道をあわてて出発する。 モレーン上部を登り、涸沢岳からのガレ場をトラバースして穂高山荘へ続くザイディングラードに取りつく。 ザイディングラードは小さな岩尾根であるが、 そこそこの高度感のある道が続き、前穂北尾根が徐々に目の高さに近づいてくる感覚が私的には好きである。 時間を稼ぐようにこの岩尾根を登り、最後のガレ場をトラバースして穂高山荘に14時30分に到着。 さすがこの時期は人気の山荘にも登山者は少なく、5,6人の方がテラスでのんびりと展望を楽しんでおられる程度である 宿泊の手続きをし、備え付けのセルフのコーヒーを一杯よばれたあと、太陽のロビーと呼ばれる談話室で他の登山者の方と会話を楽しむ。 |
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食事のあとテレビで天気予報を確認すると低気圧が南下し、朝は晴れるの期待感を持ち床に入る。 |