くじゅう連山
坊ヶツル湿原より最高峰中岳、久住山縦走

山行日:2014年9月12日
天候:晴れのち曇り 午後よりガス発生
二日目:法華温泉山荘(8:00)→鉾立峠(8:25 8:30)→白口岳(9:51 10:17)→東千里浜(10:45)→中岳(11:10 11:29)
→天狗ヶ城(11:43 昼食 12:39)→久住山(13:18 13:23)→諏蛾守越(14:55)→長者原(16:04)



午前5時30分、目を覚ますとまずまずの天候! よっしゃ!! 雨男の影響も少なし!
朝ご飯をしっかりと食べ午前8時まずは一つ目のピーク白口岳に向けて法華院温泉山荘を出発。空は快晴!
30分程樹林帯の中を歩くと大船山と白口岳との分岐標高1360mの鉾立峠へと登り着く。

法華院温泉 朝の坊がツル 鉾立峠より見上げる白口岳

白口岳まで標高差360m程であるが真っ直ぐに付けられているルートはかなりの激登りのようだ!
一息入れた後靴紐を結び直しミヤマキリシマの中を登りはじめる。

中程まで登ると眼下に坊がつるが全容を現し、
そのすばらしい景観に思わず目頭が熱くなる。
四面山なる坊がつる・・・無我を悟るはこの時ぞ!
鉾立峠より三俣山 ミヤマキリシマの中を登る相棒 坊がツル湿原

最後のロープをクリアすると標高1720mの白口岳山頂となり、くじゅうの峰々が迎えてくれる。
生憎大雨警報の出ている阿蘇方面の展望は無いが山頂にはリンドウ、アキノキリンソウも顔を見せてくれる。

山頂直下のロープ場 まもなく頂 白口岳山頂
リンドウ アキノキリンソウ 黒花二人と後は稲星山

先行されていた女性登山者と楽しい会話の時間を過ごし、次のピーク最高峰中岳へと向う。
最短ルートを探すもどうやら廃道となっているようで稲星山をトラバースして取り付きの東千里ヶ浜へ。

稲星山分岐・・・向こうに中岳 中岳と稲星山の間に広がる東千里ヶ浜 取り付から中岳を見上げる

中岳への標高差はあまり無いが急斜面が続き見上げると首が痛いくらいである。
先を行く相棒のおいどを目線に捉えて草付きの岩場、ロープ場をクリアして九州本土最高峰に立つ。
山頂で大勢の登山者の方と展望を楽しみ至福の時間を過ごす

結構な急斜面が続く 草つきの岩場 ロープ場もあり
中岳山頂 御池と久住山を望む 九州本土最高峰にて

最高峰を満喫した後は次のピーク天狗ヶ城へ向けて一度鞍部へ下り登り帰して行く。
振り返ると中岳が高く聳え大岩を回り込むと本日三つ目のピーク標高1780mの天狗ヶ城の頂に着く。
ここで昼食タイム・・・法華院温泉でつくってもらった弁当を頬張る。

天狗ヶ城の山容 高く聳える中岳 天狗ヶ城山頂・・・後は稲星山

さあ!いよいよ最後のピーク久住山へ!
眼下に見える御池まで下り、先程までとは道の雰囲気が変わったザレとガレの混じった斜面を稜線へ登る。
岩だらけの稜線を少しゆくと本日4つ目のピーク久住山山頂に着く。


御池と久住山 御池の上に尖がる中岳 久住山山頂

下山は活火山硫黄岳の麓に広がる北千里ヶ浜から三俣山の鞍部諏蛾盛越を経由して長者原に戻る事に。
牧の戸登山口分岐の久住分かれまで下り、岩にびっしりと付けられて黄色の丸印に沿って北千里ヶ浜へと降りて行く。
牧の戸分かれには立派なトイレが登山者にとってあり有難い。

牧の戸分かれ 立派なトイレあり 北千里ヶ浜へ下降
北千里ヶ浜下降路より活火山硫黄岳稜線と三俣山

左に噴煙を上げる硫黄岳を見ながら北千里ヶ浜を少し急ぐ感じで歩き火山岩稜線の最後より諏蛾守越へ登り返す。
諏蛾守越からダラダラの長い下りを長者原登山口へと戻る。

噴煙を上げる硫黄岳 北千里ヶ浜 諏蛾守越への登り返し
諏蛾守越の避難施設 長者原へ長い下り すぐ上は活火山

長者原登山口にある足湯に相棒が浸かっている間にもう一度シラヒゲソウを見たくダテ原に向うと
なんと環境省絶滅危惧U類のヒゴタイを見つけてラッキー!その青く輝くボンボリは圧倒的な存在感である。

くじゅう連山は最後にすばらしいサプライズを用意してくれていたようである。
満足感いっぱいで今日の宿由布院温泉へと車を走らす。
環境省絶滅危惧U類(VU)・・・ヒゴタイ ゲンノショウコ