岩の殿堂 剣岳
別算尾根より山頂へ(北方稜線断念の記)

山行日:2011年9月6、7日
天候:晴れ時々ガス
メンバー:単独
コース:初日 ケーブル立山駅(11:20)→室堂(12:30)→雷鳥沢経由→剱御前小屋(14:54 15:05)→剣山荘(15:54)
     二日目;剣山荘→一服剣→前剣→平蔵の頭→カニのタテバイ→剣山頂→カニのヨコバイ→一服剣→剣山荘→剣御前小屋→室堂
駐車場:立山駅多数(無料)


ここ数年、頭にこびりついて離れない剣岳北方稜線を歩きたく、天候が悪ければ山頂より引き返すことを奥さんと約束して、
ザイル、スリング、アイゼン、カラビラ、メットなどの自己確保用具と二泊三日の自炊食料をザックに詰め込み6日午前5時30分京都男山を出発。
初日は剣山荘までなので時間的な余裕もあり経費節約を考慮し、湖西道路経由で敦賀インターより北陸道へ
10時45分にアルペンルート富山電鉄立山駅に到着し、広大な無料駐車場に車を止める。

5日間有効の往復切符を4100円で購入し、11時20分発のケーブルで美女平へ、ここで高原バスに乗り換えて室堂へと向かう。
高原バスにはザック重量オーバーで300円の追加出費。ちなみにこの時のザックは14`で4`オーバーであった。
駅前駐車場 アルペンルート富山側基点立山駅 ごめんなさいケーブルカー内部

車窓の景色を楽しんだ後室堂に着くとなにやら耳慣れた響きがあちらこちらから聞こえてくるではないか!
『アニアセオ!アラッソー』と家のテレビ画面がそのまま室堂にあるのではと錯覚するくらい韓国の旅行者の多さにびっくり?
奥さんのはまっている韓国ドラマから逃げるようにして登山届けを提出し、駅舎の外に出て湧水で昼ご飯を作る。
ラーメンを食べながら今朝の『宝石ビビンバ』録画してくれているかなあと少し不安に!
 
車窓よりソウメンの滝を見る 立山玉殿の湧水 室堂より立山連峰

予備水筒になるペットボトル2本を購入し、広大な室堂平に敷かれた石畳の遊歩道をミクリガ池へと歩きはじめる。
遊歩道脇にはオヤマリンドウ、アキノキリンソウ、タカネマツムツソウ等の高山植物が咲きカメラを向けながらののんびりトレッキングが続く。

雷鳥荘で有料のトイレを借りたあと長い坂を下って雷鳥沢のキャンプサイトまで来ると
 サングラスと財布がない?
どうやら先ほどのトイレに忘れてきたよでうであり、汗・汗でランニング! 無事あった!20分ほどのアルバイトで事なきを得る。
室堂平に咲く花達
ママハハコ・タカネマツムシソウ・ミヤマコウゾウリナ・アキノキリンソウ・タテヤマアザミ・オヤマリンドウ
ミクリガ池からの展望 雄山はガスに煙る 剱御前小屋へ続く雷鳥坂

雷鳥沢の小橋を渡り沢沿いを少し歩いて奥大日岳との分岐を右に折れ剱御前小屋に向けて雷鳥坂へと入って行く。
この坂から剱に向かうのは二度目であるが、ダラダラの登りは結構きつく前回同様に得意技の立ち休憩を何度も繰り返し登って行く。
徐々に高度を稼ぎ眼下の室堂、雷鳥沢のテントサイトが小さくなると前方上部に剱御前小屋が見えてほっと一息。

小橋を渡る・・・山ガールが楽しそう 奥大日岳との分岐 雷鳥坂

剱御前の小屋には立山三山を歩いて来た方、、剱沢より登り返してきた方など大勢の登山者の方がおられ
休憩の仲間に!
10分程休憩をしたあとザレた道を剱御前をトラバースするように剣山荘へ向けて下りはじめる。

剱御前小屋 剣山荘へは剱御前のトラバース道を行く 剱沢へ下る道が対面に見える

トラバース道に残る雪渓を通過し、岩の重なりあった道を慎重に下って行く。
雪渓を通過する頃に剱沢をガスが覆い始めるが道はしっかり付いており迷うことはない。

剱岳の勇姿はガスに覆われて見えないのは残念であるが、登山道脇に咲く高山植物をカメラに収めながら
剣山荘への分岐を右に取り本日の宿に15:54分無事到着。
京都の自宅を5時30分に出てから10時間強の長旅であった。
ガレ場の続くトラバース道 まだ残る雪渓を渡る 今日の宿剣山荘
剣山荘へのトラバース道で出会った花達
ヨツバシオガマ・アオノツガザクラ・ウサギギク・チングルマ・ミヤマリンドウ・!

山荘前のベンチで晩ご飯を食べながら別山を照らす夕陽に明日の晴れをお願いする。