千畳敷から空木岳縦走 

山行日:2007年8月7日
天候:ほとんど晴れ
メンバー:単独
コース:千畳敷(7:10)→極楽平(7:35)→島田娘(7:44)→大濁大峰(8:17 8:27)→檜尾岳(9:16 9:27)
→熊沢岳(10:30 10:54)東川岳(11:53)→木曾殿越(12:10 12:32)空木第一ピーク(13:17 13:20)→空木岳山頂(13:55 14:00)
駒姫ヒュッテ(14:05 14:25)→駒石(14:36)迷尾根(15:49 16:05)→空木登山口(17:55)→菅ノ台(18:40)


昨年雨とガスで断念した空木岳縦走のリベンジをしようと6日午後21時仕事を済ましてその足で名神南インターより
登山口である駒ヶ根高原に向う。竜王まで順調に走るも関ヶ原で事故渋滞の情報を得て多賀のサービスエリアで時間待ち休憩を取る。
再び走り出すが中央自動車道に入るとまたもや事故のため渋滞が発生し、これはかなわんと恵那峡サービスエリアで仮眠タイムに!

5時30分ようやく登山口である菅の台の駐車場に到着して、準備を行う。
ロープウェイ行きのバス停にはすでに多くの登山者が並んでおられ切符を買い列の仲間に入りロープウェイで千畳敷まで運んでもらう。

ロープウェイから南アルプス ガスにけむる宝剣 千畳敷

千畳敷にはすでに大勢の人たちがおられ頂に少しガスのかかった宝剣を眺めてワイワイガヤガヤ、逃げるようにして極楽平へ。
遊歩道のように整備された極楽平への道は、両側に高山植物が咲き乱れ、青空に向けて伸びており歩いていて気持ちが良い。

極楽平へ続く登山道 シナノキンバイ コバイケソウ

極楽平に登りつくと見事な三角錐の三ノ沢岳が目の前に現われ、その横にポッカリと空中に浮かぶように御嶽山が顔を出している。
普段はガスに包まれてなかなかその山容を見ることの出来ない御嶽山、ひさしぶりのご対面となる。

稜線に目を移すと宝剣はすぐそこに荒々しい姿を見せ、振り返るとはるかかなたには南アルプスの連山が横たわり
富士の美しい姿も確認することが出来る…ウム最高!

三ノ沢岳 ポッカリと御嶽山
はるかに南アルプスと富士

7時35分極楽平を出発し
いよいよ空木岳への縦走をスタート。
岩くずの道を少し行くと島田娘と粋に名づけられた
最初の丸いピークに着き、これから向う空木岳が
いくつものピークの向こうに聳えるのが見え
『エッあんなに遠いのか』とちょっとびっくり!!

『よし』と気合を入れなおし一旦鞍部に下り
露岩の目立ちはじめた急な草つきの斜面を登って
岩の重なりあう濁沢大峰に到着する。
岩の上に立ち高度感と展望を楽しむ
まさに最高の瞬間である。

水分補給の休憩とセルフ写真を撮ったあと
いくつかの岩峰をトラバースするように進む、
次々に現われる岩のオブジェが面白く、
北アの西穂、奥穂稜線のような危険な場所は無いが
ところどころに鎖やピンが打ってあり
ちょっとした岩場歩きを楽しむ。

空木岳 遠い! 
濁沢大峰への稜線 濁沢大峰へ最後の登り 後は空木 濁沢大峰
縦走中ホットした気分にしてくれる花達
チシマギキョウ タカネツメクサ シナノキンバイとハクサンイチゲ

岩峰群が終わると再び急なザレ場の下りになり滑らないようにS字で慎重に下りて鞍部に到着し
これから登る槙尾岳を見上げると頂ははるかに上で見えない!

登り始めるとさすがにきつく何度も息切れと立ち休憩を繰り返し、先ほど通過してきた濁沢大峰が下に見えだして
ようやく山頂が近づき、草つきの斜面を抜けて山頂稜線に出、明るくぽっかりとした頂きに到着する。
さえぎるものがない360度の展望は今まで歩いてきた稜線、これから向う空木への稜線がくっきりと見え、
檜尾尾根の非難小屋をこえて南アルプスと富士が水墨画のようにすばらしい。

頂には先程の檜尾岳の登りで自分をいとも簡単に追い抜いていかられた
山岳マラソンの方が休憩しておられたので挨拶を交わし写真を1枚撮って頂く、
うわさには聞いていたがその速さにはびっくり仰天である。

濁沢大峰から岩峰群を通過 檜尾岳から熊沢岳へ続く稜線 山頂より歩いて来た稜線を振り返る
非難小屋の向こうに南アルプスの連山と富士 山頂にて
空木岳の雄姿 これから向かう熊沢岳への稜線