北アルプス表銀座
北アルプス三大急登の合戦尾から燕岳、常念岳縦走
山域;北アルプス 登頂回数燕岳4回 常念岳3回
山行日:2017年8月21日燕岳 22日常念岳
天候:21日晴れ時々曇り 22日曇りのち小雨
メンバー:新加入の今田君 最強の雨男ミーとマン氏 山休
コース(21日):中房温泉(6:15)→第二ベンチ(7:21 7:25)→合戦小屋(9:25 9:50)→燕山荘(11:15)→燕岳→燕山荘(13:40)→
天狗の頭(14:21)→槍と分岐(15:50)→大天荘(16:25)
(22日):大天井荘→常念乗越→常念岳→常念小屋→大滝ベンチ→ヒエ平
初日:中房温泉より燕岳、大天井岳へ縦走
今年の夏は梅雨明後も天候が不安定でなかなか山行計画が立てられなかったのであるが、 ようやく安定の兆しが見えはじめた20日、北アルプスへと向かう。 久しぶりに盟主穂高から大キレットを予定していたのであるが、北アルプスが初めての新人君の為入門コースの表銀座へと変更。 ただ一つ不安な点は、我がサークル最強の雨男ミーとマン氏の同行で雲行きがおかしな感じになってきている事。 まあ!なんとかなるわと観光ドライブも兼ねて20日午前8時30分枚方を発車。 名神、中央道を順調に走行し、一昨年に行きそびれた松本城の見学へ。 |
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前夜は郷土料理と温泉をタップリと楽しみ睡眠も十分で今朝は体調も良し。 天候は曇りであるが雨の心配は無さそう。旅館前より5時14分発のバスに乗り中房温泉登山口へ。 入山届を提出し、北アルプス三大急登のひとつである合戦尾根への登りに入ってゆく。 |
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登山口より続く急な登りを後半バテないようにゆっくりと登り続けて約30分第一ベンチを通過。 登山道脇に顔を見せ始めたアキノキリンソウ、ツルリンドウ、ウサギギクなどの山野草をパチリとしながら第二ベンチで一息入れる。 樹林帯の中に続く急坂をさらに登り続け、第三べンチ、富士見ベンチと休憩を繰り返すとやがて賑やかな声が聞こえて合戦小屋へと登り着く。 名物のスイカを頬張りながらゆっくりと休憩タイムを取る。 |
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合戦小屋を越えるとやがて森林限界となり、視界が開けはじめてくる。合戦の頭からは穂先も…ガスで見えず。稜線の楽しみに! 登山道脇にはたくさんの高山植物を見ることができ何度も立ち止まってはパチリ!鈍足の足がさらに遅くなる。 |
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上部に燕山荘が見えはじめ直下のお花畑を巻くように登ってゆくと稜線へと飛び出す。 あまり期待していなかったのであるが、高瀬渓谷の向こうに裏銀座の山々、そして北アルプスのランドマーク槍ヶ岳がとんがる。 女王燕岳も早くおいでよとばかりにガスの中よりその美しい姿を見せてくれる。 |
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ザックを燕山荘前にキープし花崗岩と這松のコントラストが見事な燕岳へ散歩に! ルート脇のザレ場にはすでにピークを過ぎているもののコマクサがびっしり。空に向って泳ぐイルカ岩をパチリとし 次に現れるメガネ岩より燕山荘を覗く。燕岳はこの岩のオブジェが面白い。 |
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17年ぶりの山頂で、今後の為の記念写真を一枚撮ってもらいこれから歩く表銀座の稜線を捉えながら燕山荘へと戻る。 燕山荘の食堂でランチライムをして今日の宿泊予定地大天荘へと向かう。 |
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この稜線は夏の最盛期には多くの登山者が槍や常念にむけて歩く表銀座縦走路と呼ばれている。 高低差のない穏やかな道をしばらく進むと、道の真ん中に大きな岩が視界をさえぎるようにどかっと座っている。蛙岩(ゲイロ)だ。 蛙岩をくぐり、這松帯を抜けると大下りの頭へと着く。稜線にはコマクサ、コゴメクサ、トウヤクリンドウが咲きみだれる。 |
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天狗の頭から一度大きく下降し、2699mのピークへと登り返してゆく。 過去3回この稜線を歩いた記憶から2時間程で大天荘と思っていたのあるがどうやら記憶違いのようでなかなか着かない。 このままでは16時にチェツイン出来そうにないので元気いっぱいの若手君に先行してもらう事に! 元気ハツラツの若手君は老人組より30分早く16時に大天荘に着き任務を無事完了。 |
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ピークよりガスの湧きはじめた切通岩をこのルートを開拓した喜作さんのレリーフに一礼して通過するとようやく槍との分岐に着く。 途中ガスの中クゥークゥーと愛らしく鳴く雷鳥の親子にも遭遇。 |
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分岐からは雷鳥に背中を押されるようにして大天井岳を巻くように付けられたトラバース道を登ってゆく。 あと400m、あと200m標識を確認しながらガンバレと自己を励ましてようやく大天荘へと到着。 燕山荘を出てより2時間45分の雲上トレッキングであった。 当初記憶違いと思っていたコースタイムは、年齢の積み重ねによるタイムの積み重ねであったと相棒と苦笑い。 我々より30分も早く到着した若手君のパワーに若さが最高のエネルギー源であるとあらためて思う。参りました! |
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