火打山
ハクサンコザクラ咲く天狗の庭より火打山へ

山域:戸隠妙高連山 標高:2461.7m
山行日:2015年8月3日
天候:午前中晴れ 午後より雷雨
コース:黒沢ヒュッテ(6:00)→高谷池(7:00 7:10))→天狗の庭→雷鳥平→山頂(9:08)→高谷池ヒッッテ→黒沢岩ヒッッテ→三ツ峰→燕温泉



個性的な建物である黒沢池ヒュッテの3Fスペースを2組で占有して熟睡の一夜を過ごす。朝目覚めると今日も快晴。
早立ちの登山者の方達はすでに出発しておられ、高谷池ヒュッテに宿泊されていたのであろう団体の登山者の方も妙高山へ登るために
黒沢池ヒュッテに到着されておりみなさん元気ハツラツ!。

ドーム屋根の黒沢池ヒュッテ べットスペースも円形 快晴の朝

朝食にめずらしいクレープを食し、サブザックにペットボトル2本とレインウェアをほり込んで午前6時火打山に向けて出発。
黒沢池より火打山まで登り2時間40分、下り1時間55分のコースタイム、我々のカメ足では休憩タイムも入れて6時間は必要であろう。
ます高谷池に向けて笹原の木道を茶臼山へと向かう。尾根筋に上がると道は穏やかになり、黒沢池湿原を眼下に、昨日登ってきた妙高山を外輪山越しに展望できる。

木道を尾根筋へ登る 見事な広がりの黒沢池 外輪山の上に妙高山

この茶臼山尾根筋にはオニユリ、ツマトリソウ、ウサギギク、ウメバチソウ、コイワカガミ、イチヤクソウなどの花が顔を見せてくれる。
茶臼山ピークを過ぎると緩やかな下りとなり、なにやら前を行く関電おじさんが大きな声で叫んでいる『会長見えてますよ 見えてます…!』
花をパチリとしながら歩いていた目線を上にすると樹林のかなたに長大な後立山の稜線が・・肉眼では絶景!

茶臼山の尾根筋に咲く花達・・・ウサギギク・オニユリ・イチヤクソウ・ウメバチソウ

下りきると高谷池へと着き、池の上に火打山が頭をのぞかせる素晴らしいローケションに感激!
完全予約制のヒュッテのベンチでゆっくりと休憩を取り、この風景を満喫する。 紅葉の季節はさらにすばらしいものになるのであろう!

ベンチで休憩していると朝4時に笹ヶ峰登山口より高谷池に登ってこられたご婦人と懇意に。なんとこのご婦人はこれから火打山と妙高山に登り
明日は雨飾へ行くそうである。1日12時間は歩いても平気とのことですごいご婦人もおられると頭が下がる。


10分程休憩した後高谷池を時計廻りと逆に木道を進み小さな丘をひと登りすると天狗の庭と呼ばれる高層湿原へと出る。
火打山に向かって敷かれた木道沿いにはイワイチョウ、ハクサンコザクラ、アオノザクラが咲き、北アルプスの奥座敷雲ノ平に勝るとも劣らない別天地だ。
今までに見たことのないハクサンコザクラの大群落に思わず声を出してしまう。

天狗の庭へ岩道を登る 振り返ると高谷池が! 湿原の続く木道
ハクサンコザクラ イワイチョウ

何度も立ち止まってパチリとしながらさらに木道を進むと火打山がその全容を見せはじめてくる。 
湿原にはワタスゲがゆらゆらと咲き、池塘に映る逆さ火打山に目を奪われる。

結局この天狗の庭を抜けるのになんと30分以上かかっているのであるが、それでも足らないくらいで深田久弥氏が百名山に設定したことがなるほどと思う。


気持ちの良い木道を火打山に向かって歩く 関電おじさんと違って絵になるなあ!
火打山二景…逆さ火打山とワタスゲを露払いに!

天狗ノ庭からは笹原に敷かれた木道を登り、本峰へ続く緩やかな稜線をルート沿いに咲く花を愛でながら進むと20分程で本峰取り付きへと着く。
大斜面の取り付きまで来ると相棒の関電おじさんはすでに三分の一位まで高度を上げており追いかけ体制へ。


笹原に敷かれた木道 本峰へ緩やかな稜線をゆく 本峰への大斜面

大斜面を登りだすとヒメシャジャン、ウサギギク、ミョウコウトリカブト、ミヤマキンバイなどの高山植物が群生しておりなかなか高度が上がらず。
アルプス以外ではほとんど見られなくなったと言われる雷鳥が生息するライチョウ平を過ぎて植生保護の為のつけられている木製の階段をさらに登り続ける。
相棒に遅れること10分、黒沢池ヒュッテを出てより3時間強、標高2461.7mの頂に立つ。

大斜面…ヒメシャジャンが群生 ライチョウ平・・・霊長は見れず 山頂へ続く木製階段
山頂の大斜面に咲く花達…ヒメシャジャン・ミヤマキンバイ・ミョウコウトリカブト

北アルプスや先日の雨飾山は雲が湧き展望抜群とは言えないが、眼下に妙高山を背景に天狗ノ庭が…絶景である!
先を急がれる女性登山者を見送り、しばしのランチタイムへ…パート2へ続く