比良武奈ヶ岳
坊村明王院より白竜(西南稜)の背に乗って山頂へ

山域:比良 登頂回数:70回
山行日:2015年2月16日
メンバー:単独
天候:快晴
コース:坊村明王院(9:40)→御殿山枝尾根鞍部→夏道分岐→夏道合流点→御殿山(11:40 12:00)→第一ピーク→武奈山頂(13:10 13:45)
第一ピーク(14:04)→御殿山(14:24)→坊村明王院(15:50)
駐車場:葛川市民センターと地主神社 トイレ:バス停近くに隣接


会社仲間との用事がキャンセルとなり急遽山歩きへ。
高見山を予定したのであるが、前夜女子ジャンプの高梨沙羅ちゃんの応援で遅くまでテレビ観戦をしていた為、
見事に寝過ごし行先を比良武奈ヶ岳へ変更。

午前7時40分枚方を出発して第二京阪、阪神高速京都線を経由し、湖西道堅田より鯖街道を北上。
9時20分、登山口のある坊村に到着し、車を葛川市民センターに停めさせてもらう。
ザックにスノーシューをくくり付け9時40分明王院登山口より杉林を登り始める。

青空が広がる坊村・・・期待感大 明王院 取り付きの杉林の急坂

100m程登ると登山道の根雪がアイスバーン状になっており滑る滑る、いつものカメ足にさらに拍車がかかる。
これは溜らんと広葉樹ルートに入ったところで早くも10本の軽アイゼンを装着。


雪面は硬く今日でお役御免の足元のシリオ君からはガリガリと氷を削る音が響く。
御殿山枝尾根の鞍部で一息入れ、トラバースルートへと直登気味の斜面をずり落ちないように登る。
トラバースルートではアイゼンの爪をしっかりと効かせて滑落をしないように慎重に進み尾根へ。
広葉樹の森・・・アイスバーン多し 枝尾根鞍部の腰掛石付近 北斜面のトラバース

尾根に上がると雪面が緩みトレースは深いツボ足状態になってくる。くるぶし、時々膝あたりまで沈む体力勝負だ!
上空には青空が広がり気持は前へ前へとなるも足は裏腹になかなか前に進まず。

夏道分岐より冬道に入ると雪面も安定し、足元よりようやくサクサクとした音色が聞こえだす。

目線に捉える木々にも雪の花が目立ち出してくる。
尾根のルート・・・空は快晴 夏道分岐 木々には雪の花が目立つ

ミニ尾根手前まで来るとトレースは雪屁の下を通るように付いており、今日は誰もミニ尾根を歩いてない様子。
折角なので雪屁ルートを通過し、秋にはキタヤマブシが群生する一枚斜面手前でトレースと合流し夏道合流点へ抜けて行く。
冬道ミニ尾根ルートはノントレース 夏道合流手前の斜面

夏道との合流点は北山展望台となっており、日本海へと連なる山並みを一望することが出来る。
上空には西南稜より飛来したのか白竜が歓迎の舞を見せてくれているようだ。

夏道合流点 北山展望 白竜が飛来

雪の花咲く森を抜け深いトレース跡を辿って行くとまもなく御殿山山頂となる
御殿山からは西南稜の見事な姿を見ることが出来、コンビにで調達してきた行動食を食べながら暫し見とれる。

雪の花咲く御殿山へのルート 深いトレースが続く 光る蓬莱山

さあ! 西南稜へ  ワサビ峠へ下り第一ピークへの急斜面を何度も立ち止っては息を整えて登り切る。
目の前には武奈の山頂へ向けて白い稜線が見事に続いている。
トレースはしっかり付いておりアイゼンでも問題なさそうであるが、ノントレース部分を歩きたくスノーシューへと履き替える。

下ってきた御殿山 ワサビ峠の標識は雪の中 見上げる第一ピーク
武奈山頂へ緩やかにせり上がる白竜(西南稜)・・・雪屁も見事
歩いてきた第一ピークとマイトレース

何枚も写真を撮りながらトレースのない所を選んで歩き二つ目のピークを通過。
大斜面は右より大きく廻りこんで山頂稜線へと抜け八雲ヶ原ルート分岐より通算70回目の山頂に立つ。

西南稜のミニモンスター(ベビーゴジラ) 人間モンスター! 大斜面は右から廻りこむ
スノーシュートレッキングを思う存分楽しんだ西南稜

山頂からの展望は圧巻で、白山はもとより御嶽山、乗鞍、その奥にかすかに穂高連峰、伊吹山の右向こうに中央アルプス、
東には霊仙より雨乞へと連なる鈴鹿連山、北に百里岳を越えて日本海、南に目を転じると山座同定は出来ないが雲海の上に紀伊山地が!
今回で70回目の山頂となるが、今までのベスト3に入る展望であろう・・・災い(寝過ごし)転じて福となる大展望だ!

ただ今日はデジイチ(望遠)を持ってこずコンデジでは写真に捉らえきれず残念!
近眼・老眼の我が身であるが肉眼では結構楽し事ができ人間の目はさすがにすごいと改めて神に感謝!

白山、伊吹山、霊仙展望
伊吹山、霊仙アップ
三十三間山から武奈ヶ獄、三重ヶ岳、白山
白倉連峰、後ろに若狭駒から百里岳、薄っすらと日本海

登山者の方と山談議を楽しんだ後、展望に見とれてパチリとするのを忘れていた標識と
雪の芸術を撮影し、後ろ髪ひかれる思いで山頂を後にする。

飛車(白山)角(伊吹)を従えて 山頂に残る雪の芸術

西南稜を気持良く下り、御殿山で武奈に分かれの挨拶をして明王院へ下る。
下ってきた大斜面 御殿山と蓬莱山 武奈西南稜とお別れ