堂満岳
神璽谷から北比良、東レ新道にイワウチワを訪ねる

山域:比良 登頂14回
山行日:2014年4月19日
天候:晴れのち曇り
メンバー:単独
コース:イン谷大津ワンゲル駐車場(8:50)→リフト道分岐(9:14)→神璽滝(9:23 9:35)→比良天神(10:00)→神璽谷分岐(10:25 10:35)
→北比良(11:05 11:10))→金糞峠(11:36)→展望台→堂満山頂(12:26 12:42)→ノタノホリ・旧道分岐(13:22)→イン谷
(13:52)
駐車場:イン谷に多数  トイレ正面谷入り口


当初の悪天候予報が土曜日一日のみ急激に回復し、イワウチワに会いに比良へ。
春の山休比良定番コース、神璽谷より堂満岳を周回すべく午前7時40分枚方洞ヶ峠を出発。

名神東インターより湖西道路に入り、コンビ二で食料を調達して8時40分大津ワンゲル道駐車場に車を停める。
コンデジをポケットに入れて元リフト乗場へと足を進め小滝をパチリとして登山道に入ってゆく。

大津ワンゲル道駐車スペース 元リフト乗場・・・昔よくお世話になる 登山道入り口にある小滝

沢コースを今日もパスして通常ルートをゆっくりと登ってゆく。
登山道脇には早くもタチツボスミレ、シハイスミレが目立ちはじめ頭上にはミツバツツジが鮮やか!

タチツボスミレ シハイスミレ ミツバツツジ

リフト道との分岐から神璽谷コースに入りしばらく行くと神璽滝への標識がある。
ちょうど一年ぶりとなる神璽滝に寄り道をしてゆくことに。

リフト道との分岐を左に道を取る 沢コースからの合流点は閉鎖中 神璽滝標識

神璽滝は比良の名滝の一つであるが訪れる人が少なく道が荒れており慎重に下ってゆく。
滝は雪解け水を得て水量が多く中ほどよりしぶきを飛ばしており、滝つぼには見事なレインボーが!
水量たっぷりの神璽滝 滝壺にレインボー アオイスミレかな

分岐に戻り、灯篭を左に見て通過し、谷上部の沢を渡り砂防ダム沿いをのんびりと歩くとやがて比良天神の赤い鳥居がある。
この砂防沿いの道にはミヤマカタバミやショウジョウバカマ、そしてイワウチワもチラホラ姿を見せはじめる。
数年前はここにカタクリも咲いていたのであるが今は見れないようである。

比良天神の灯篭 砂防ダム沿いの穏やかな道 今は昔の赤い鳥居が無常
ショウジョウバカマピンク ショウジョウバカマレッド ミヤマカタバミ

天神宮跡から神璽谷の沢筋へ下りて遭難碑に合掌。ここより谷両側の岩壁がイワウチワの群生地であり、
右に行ったり、左に行ったりを繰り返し何度もパチリ、パチリとシャッタータイムを取るのでなかなか前に進まない。

ロープ場にも咲いておりロープを掴みながらパチリ。
ようやく三角岩まで来てザックをおろし、行動食を取り大休憩へ!

昨年より少し花が少なく、咲き具合も遅いかなあと三角岩奥へ散策に行くと岩壁にびっしりと咲いている。
遭難碑に合掌 ロープ場左壁にもイワウチワがびっしり 神璽谷コースはガレが続く
神璽谷のイワウチワ

枝沢に入るとすぐに沢コースと尾根コースの分岐があり、今日は尾根コースから蟻地獄上部へ抜けてダケ道分岐、北比良峠へ。
枝沢に入ると家族登山の方たちが道に迷われていたので安全な尾根コースへご案内をする。

神璽谷上部とダケ道分岐付近にはイワナシ、バイカオーレンが咲く。

三角岩・・・北比良へは左折 尾根筋の蟻地獄迂回コース 神璽谷ニードル
イワナシ バイカオーレン

北比良峠にて
小休止後、金糞峠に向けて前山から比良縦走路の一部となっているシャクナゲ尾根へ進む。
その名の通りシャクナゲの木が多く花はまだ時期が早く咲いていないが、今年は蕾も多く表年のようで期待がもてる。

ロープウェイのある頃は家族連れのハイキングコースとしてよく利用されたルートで30分程で交通の要所金糞峠へと着く。
峠でバイカオーレンの群生を確認して東レ新道へと入ってゆく。

北比良峠・・・下ロープウェイ広場 盟主武奈を望む 金糞峠
金糞峠に咲く白い妖精バイカオーレン

最盛期にはイワウチワ街道となる東レ新道はまだ蕾が多く見頃となるのはもう少し先かなと堂満分岐へ向う。
縦走路分岐を堂満方向に登って行くとかわいいワンちゃん連れた登山者の方が下ってこられ・・・ひっとして!

かおりさんですかお声を掛けさせていただくと『そうです」とのうれしいお返事

ネットではよく存じていたがお会いするのはもちろんはじめてで、古くからの友人と再会したように思わず握手を交わす。
かおりさんと暫しの山談議をしてなごり惜しいが、またの再会を約束して堂満へ向う。

縦走路分岐 ネット友人かおりさんとサラちゃん

小ピークを過ぎて一度下降し、山頂稜線に登り返し尾根筋を進んで堂満山頂にザックを下ろす。
山頂の石楠花は多くの蕾をつけており今年は『石楠花の堂満」復活ですごい賑わいになるだろうと期待感が膨らむ。

堂満山頂 多くの蕾をつける山頂石楠花 2009年・・・山頂の賑わい

山頂でマザーレイクを眺めながら簡単な食事をし、コーヒー片手に至福の時間を過ごす。
さあ!下山・・・東稜道の激下りを慎重にクリアしてブナ原生林を気持よく歩き、古崎川源頭部に下りて行く。

途中よりノタノホリには向わずに谷沿いの旧道をイン谷へショートカット。

ブナ原生林は快適 古崎川源頭部を下る ノタノホリとの分岐

旧道は山休が保管している92年度版の高原地図にはルート表記があり、98年度版は点線へと変わっている。
途中2箇所程道が崩壊している部分があり、最近の地図には表記されていないようである。
ミツバツツジのトンネルが捨てがたいが、通過の時はあくまで自己責任で!
旧道風景・・・整備はされていない

旧道より正面谷公衆トイレ下方の広場に飛び出して大津ワンゲル駐車場に戻り、春のイワウチワ巡りを終える。
今回の山行はかおりさんとの遭遇があり楽しい想い出がまた一つ増えました。