弥山川、行者還りに続く今年3度目の大峰は最高峰に天女花を訪ねることし午前5時50分京都八幡市を出発。
京田辺から京奈和道と24号線を走り、309号線奈良のヘソ黒滝道の駅で小休止して登山口のトンネル西口に8時20分に到着。
八幡市の自宅を出てから2時間30分、約100kmのロングドライブである。
さすがに世界遺産に百名山、オオヤマレンゲの季節と重なり平日にもかかわらず先着の車が多数。
しかも第一駐車場が工事中で停められず第二駐車場一番下の道路沿いになんとかスペースを確保して車をキープ。
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第二駐車場も満車状態 |
世界遺産富士の先輩 大峯奥駆道 |
登山口 |
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8時35分準備を終え西口の小橋を渡り登山道に入ってゆく。
すぐ左に前回歩いた行者還岳への取り付きを見て右岸沿いの道を行くと弥山への門となる木製の橋がある。
橋を渡ると沢コースと山コースの分岐となり本格的な登山道がはじまる。
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山コースに道を取り木の根の張り出した急な道を黙々と登ってシャクナゲの群生地を過ぎると
足元にチビ笹が目立ちはじめ、頭上を五葉躑躅、ドウダン躑躅の葉が覆いだして奥駆出合へと到着する。
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木の根の張り出した急登 |
五葉、ドウダン躑躅が頭上を覆う |
奥駆道出合 |
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奥駆道に入ると道は平坦となり、弁天の森を気持ち良く通過してゆくと展望地バテ沢テラスとなる。
ここからは初めて今日の目的地八経、弥山の頂を見ることが出来る。
*バテ沢テラス・・・当サークルのメンバーバテ君がここより八経、弥山を見上げ、
『もう登れません』と根を上げた場所であり、けっして公的な名称ではなく地図には載っていません!
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気持の良い奥駆道 |
弁天の森 |
テラスからの八経と弥山 |
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テラスからは緩やかに下ると真言密教の理源大師が鎮座する聖宝の宿となり、登山の安全を願い合掌。
大師に触れると雨が降るとの伝説があり、猛暑日の今日は少し湿りがほしい気分であるがさすがに雨は避けたいので
手をあわせて一礼のみにとどめる。
このあたりよりバイケソウがオオヤマレンゲだけではないと花を咲かせてその存在感をアピールしてくる。
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理源大師 |
登山道脇で存在感をアピールするバイケソウ |
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理源大師像からは聖宝八丁と呼ばれる急な登りにバテが来て心が折れそうになるも
樹林の間から顔を見せる盟主大普賢様、稲村の姿に励まされて少しずつではあるが標高を上げて行く。
斜面途中より良く整備された木道を一歩一歩登り、汗諾々になりながらようやく弥山小屋に到着する。
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小屋前のベンチで水分補給の大休憩をし、熱中症対策を万全にして八経へと樹林帯を鞍部へと下って行く。
やがて鹿害防止ネットに囲まれたオオヤマレンゲ群生地に着く。
ネットを開けてはいると純白の花がチラホラと空中に浮いている・・・オオヤマレンゲである。
梅雨が短く、猛暑日の影響もあり花が小さく数も少ないようであるが、その姿はまさしく天女のように可憐である。
二年ぶりの再会に先ほどまでの苦労も忘れてパチリ、パチリ!
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さあ! 次は気分良く山頂へ!
群生地より10分程登ると関西最高峰の八経ヶ岳となり、5度目の山頂はすばしい展望で迎えてくれる。
山頂には平日にもかかわらず大勢の登山者が最高峰からの展望を楽しんでおられる。
ヤキゾバとコーヒーで昼食タイムを取り、昨秋に縦走した釈迦ヶ岳、前鬼への縦走路を眺めながら至福の時間を過ごす。
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山頂より弥山越しに盟主大普賢様を望む |
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40分程山頂でのんびりとし、オオヤマレンゲに別れを告げたあと八方覗きに寄り道をして下山へ。
弥山まで汗まみれで登ってきた道を弁天の森まで一気に下り、一息入れたあと奥駆出合よりトンネル西口へ。
木製の橋下に流れる沢水で顔と身体を拭い西口に下山。
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八方覗からの大展望 |
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八経で出逢った花達・・・ヤマアジサイ・ヤマトウバナ・コナスビ・バイケソウ・オオヤマレンゲ |
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