休みが飛び石連休となった24日、比良方面は天候が良いとの情報で、この日を逃すとしばらく悪天候が続き 山に入れないだろうと、西南稜トレッキングの心地よい疲れの残る脚に『行くぞ』と気合を入れ午前8時30分八幡男山を出発。
夕方に奥さんのアッシー予約が入っているので短時間で山頂に立つことの出来る堂満岳に行き先を決めて 登山口のあるイン谷へ車を走らし、9時40分出合山荘跡地横の駐車スペースに車をキープ。 いそいそと準備をし、アイゼンとワカンをザックにくくりつけて9時55分金糞峠に向けて正面谷へと入って行く
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湖西道路より比良山系 |
今日の目的地堂満岳 |
イン谷旧出合山荘横駐車スペース |
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いつもお世話になる正面谷入り口のトイレを左に見ていろはもみじの回廊を大山口へと足を進めて正面谷登山道に入る 坊村からの登山道に比べると7割引位の穏やかな傾斜が続きペースが掴み易い。
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何時もお世話になるトイレと駐車場 |
いろはもみじのプロムナード |
ダケ道との分岐大山口 |
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今は廃道化している山側道(旧メインルート)との分岐を谷道に進みカクレ滝の標識を右にみて砂防ダムを越えてゆく。 かくれ滝からは『今日は素通りかよ』との声が飛んできそうなので忍者のようにスーと通過!
山側の道に合流し堂満ルンゼ取り付きの砂防ダムを左手に見て、青ガレへ到着。 ここで軽アイゼンを装着し、金糞滝に呼び止められないようにここもスーと青ガレを登って行く。 |
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メインルートの谷道へと入る |
だいぶ雪の融けた青ガレを登る |
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青ガレ上部へ抜けて雪の飛んだ小岩で一息入れる。 岩にポツンと座り自然とのんびり対話するのもこれまた登山の楽しみであり、山休には欠かせない一時である。
左下に正面谷の流れを見てトラバース道をのんびりと進み崩壊地を越えると金糞峠に向けて胸突き八丁の登りとなる。 登山道の両脇には小さなデブリの跡がいたるところにあり、春が近くなっているのを感じさせてくれる。 最後に現われるV字の急を登り切ると強風で雪の飛んだ交通の要所金糞峠到着。
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武奈より下ってこられた方と会話を交わし、琵琶湖を眺めたあと堂満岳に向けて東レ新道へと足を向ける。 登山道は強風の為か雪が飛びアイスバーン状の部分が多く、足元からはアイゼンのガリガリとの音が響いてくる。 春にはイワウチワ街道となる穏やかな道をしばらく行くと比良縦走路との分岐に出る。
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金糞峠 |
穏やかな道が続く東レ新道 |
比良縦走路との分岐 |
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分岐からは左に鋭く切れ落ちた正面谷沿いを登ると小ピークに着き堂満北壁の荒々しい姿に遭遇する。 このピークからはコヤマノ岳、釈迦岳の展望も素晴らしい!
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コヤマノ岳と釈迦岳・・・この時はまだ薄く曇り |
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小ピークからは一度鞍部へ下降しトレース不明瞭な樹林帯をルート自由で直登気味に稜線へと登り返して行く。 稜線に上がると青空が広がり出し、前方に見事な雪屁を従えた山頂へ雪屁のルート姿が現わす。
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樹林帯を直登 |
尾根筋に上がると青空が |
雪屁のルートが現われる |
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ここからは堂満ルンゼをグッルと巻くように快適な雪上トレッキングとなり心も晴れバレ!山も晴れ!
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到着した山頂からの展望もこれまた素晴らしく、先着されていた登山者の方との楽しい会話も弾む。 琵琶湖、蓬莱山を最高のおかずにして定番どん衛兵でお腹を膨らし、ドリップコーヒーで至福の時間を過ごす。
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堂満山頂よりシャクシコバの頭とコヤマノ岳を望む 真中に西南稜第一ピーク |
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下山は東稜道をやわらかい雪に腰まで埋まりながら100m程激下りして、堂満第一ルンゼ一つ下の谷筋へと入る。 当初はノタノホリからイン谷を予定したのであるが、この谷を下ったことがなく薄っすらとトレースらしきものがあり、地図を確認すると 正面谷堂満ルンゼ取り付きの少し下の旧道に出ることが判りいざ下降!
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東稜道下降点 |
踏み跡は薄い |
激下りにトレースをつける |
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下りはじめるとかすかな踏み跡があるもののルート不明瞭で膝までのラッセルを繰り返し、急な場所は 尻セードを駆使して突破、山頂より約45分を費やしてかくれ滝対面の旧山側道に出る。そこから正面谷一般ルートを戻りイン谷に下山。 |
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やわらかい雪に膝までタコツボラッセル |
下ってきた谷筋 |
旧山側の道に到着 |
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今回の山行は正面谷から堂満岳ミニ周回であったが、東レ新道から山頂はすばらしい雪屁が残っており、 天候の回復も手伝って山休にとって満足なトレッキングになったと言える。
又、下山路の谷筋は夏にはルートが無いところであり、45分間のラタコツボッセルは相当きついものになったが 初めて下る谷筋で後から満足感がひしひしと湧いてくる感じである。
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帰路比良はこんなきれいな青空で見送ってくれました。 |
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