今春最後の鈴鹿遠征を盟主御池岳に決めて、山休のベストルートであるT字尾根経由で
テーブルランドに登ることにし、娘のアッシーを終え京阪樟葉を午前7時40分に出発。
南インターより名神を北上、八日市インターより政所を経由し、登山口のある君ヶ畑小又谷駐車スペースに9時40分に到着
土曜日でありここより御池岳登る人も多いだろう思っていたが先着の車は1台。
仕度をし御池林道をトコトコと歩いて登山口の目印となる営林署の看板前よりT字尾根に取り付いてゆく。
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檜の植林地から自然林との間をゆっくりと登るとT字尾根に登り着く。
何時もは背中より後押しをしてくれる御池展望台天狗堂は雲に隠れて姿を見せずも登山道脇には
ミヤマキケマン、カキドウシ、ニシキゴロもが出迎えてくれる。
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取り付きは檜の植林地を登る |
ルートは自然林との間に |
T字尾根に上がる |
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T字尾根で迎えてくれた花達 |
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カキオドシ |
ニシキゴロモ |
チゴユリ |
ミヤマキケマン |
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尾根筋にあがるとルートは穏やかになり、ブナ林の中を10分程のんびり歩くとT字尾根中心部へと着く。
地図上の記載はないが無いが踏み跡はしっかりと付いている。
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このあたりのブナ林はすばらしく、倒木に腰掛けて一息入れると自然に溶け込んでしまいそうである。
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ブナ林の中を歩く |
見上げるボタンブチはガスの中 |
T字尾根標識はこれのみ |
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中心部からは少し下ってゆるやかに登り返してゆくと瘠せ尾根となりシャクナゲが目立つはじめてくる。
あまり期待していなかったのであるが予想以上にたくさん花をつけており、やったぞ!とばかりにパチリ、パチリと撮影タイム。
200m程続くシャクナゲの回廊をカメラ片手にシッターを押しながら登って行く。
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ブナ林を少し下って行く |
ルート脇にはイワカガミも |
シャクナゲ尾根 |
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尾根最後を急降下すると再びブナやカエデの森となりルート脇に咲くイワカガミを楽しみながら高度を上げてゆく。
ニシキゴロモの小さな群生地を過ぎ、テーブルランドが近づくと石灰岩の小石が目立ち出し踏み跡がやや不鮮明になってくる。
足元にはニリンソウやヒトリシズカの花が顔を見せてくれる。
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急降下・・・近年ロープ設置あり |
ブナ、カエデのきれいな森が続く |
石灰岩が目立つ斜面 |
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テーブルランドに抜けるには直登とトラバースルートがあり、
直下からは斜面のトラバースを選択し、足元に咲く花を傷つけないように慎重に登ってテーブルランドへ飛び出す。
午前中の小雨とガスもようやく晴れだして広大なテーブルランドが見渡せるようになる。
草原に獣道のように続く細い道筋を気持良く歩き、青のドリーネと幸助の池を通過してボタンブチへ。
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ボタンブチに着くと2月末に遭難され、4月28日にご遺体が収容された方のケルンに花が添えてあり手を合わせる。
お仲間の方々がボタンブチ直下でご遺品の捜索をされており、落石を起さないように静かに離れて再度ご冥福をお祈りする。
山休も昨年5月に鎌ヶ岳、西鎌尾根のザレた瘠せ尾根で20m程滑落し、
運良く擦り傷程度で助かったことがあり、「ただいま」の重みと大切さをあらためて感じる。
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昨年2度テーブルランドを歩いているものの最高峰丸山の頂を踏んでいないので少しブルーな気持ながらも
9度目の頂に踏み跡を残して食事休憩を取る。
どん衛兵で腹ごしらえをしているとコグルミ谷や鈴北方面よりたくさんの方が登って来られ
コーヒーもそこそこにして場所を譲り奥ノ平へと向かう。 |
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鈴鹿最高峰丸山 |
奥ノ平へ草原を歩く |
奥ノ平より霊仙、伊吹は薄っすら |
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展望を楽しんだ後、ボタンブチへは戻らず、テーブルランドを突き抜けて東ボタンブチより土倉下降点へと向かう。
もっともお気に入りになっている下降点の小岩に腰掛けて藤原連峰を眺めると・・・ああ満足!
ここより眺める藤原連峰はゴジラの背のようにピークが並び爽快な風景である。
天狗岩、展望丘、孫太尾根、先日歩いた西尾根と眼下に善エ門谷もクッキリと良く見えている。
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お気に入り展望 |
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テーブルランドで出会った花達・・・ニリンソウ・ヤマエンゴサク・ネコノメソウ・ヤマハタザオ |
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下山路の土倉岳へはガレ場と樹林の境を鞍部に下り少し登り返すと着く。
下降路は急でルートが判り難い部分もあるので土倉岳の方向を頭に叩き込んで行くと開けた鞍部となる。
土倉からはきれいな道が尾根筋に続いておりブナ林の中をのんびりと歩く。
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土倉下降点を振り返る |
開けた鞍部より土倉岳 |
土倉岳はポツンと三角点がある |
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三筋滝への分岐を右折して樹林帯を下り、中電の鉄塔を二つ通過して檜の植林地をジグザグに下るとノタノ坂へと着く。
ここは茨川への分岐で昭和の哀愁が漂いほっとする場所である。
ノタノ坂からは沢沿いを下るので、昨年三週間の医者通いをさせられた天敵山蛭はまだいないだろうと
思いつつも念の為エアーサロンパスを靴にスプレーし沢道へと入って行く。
ちなみにエアーサロンパスが蛭避けになるかはちと疑問であるが!信じてこそのおまじないと!
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茨川村民の生活道路であったと言う沢沿いの荒れた道を山蛭にドキドキしながら急ぎ足で下り、
鉄の橋を渡って小又谷林道に出て、トコトコと歩いて駐車スペースへと戻る。
今春最後の鈴鹿遠征を山蛭に遭遇することなく無事終了。
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