1月の厳冬期に岳峠にて撤退した鎌ヶ岳へのリベンジを果たそうと7時40分鈴鹿へと車を向ける。 京滋バイパスより新名神に入り、甲南PAでトイレ休憩をして土山インターより国道1号線におりて青戸ダム方面へ。 ダム湖を気持ちよく泳ぐ鯉のぼりに昨年と同じく晴れのお願いをし登山口のある稲ヶ谷に9時20分に到着。
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青土ダム湖を泳ぐこいのぼり |
稲ヶ谷登山口駐車スペース |
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雨乞登山口でもある稲ヶ谷からは松山谷(松尾尾根)、ニゴり谷、ロクロ谷の3つのルートがあり、 いずれも地図に載っていないが静かな山、沢歩きを求めてここより鎌ヶ岳山頂を目指す人も結構おられるようである。 ちなみに山休も全て歩いているが未だに登山者に出会ったことはないが!
今日のルートは滑落の松山谷、水量が多いと滝で難儀するロクロ谷を避け、鎌ヶ岳がその荒々しい姿を見せてくれるニゴリ谷を選択。
仕度をしてスカイラインを少し戻り、東芝山岳会のプレートの下がるガードレールを跨いで野洲川へと下りてゆく。
すぐに川原歩きをせず稲ヶ谷からの沢を渡渉し、左手の旧道へと上がり砂防ダムを越えたあたりで川原へと下りて行く。
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ガードレールにプレート |
稲ヶ谷からの沢を徒手 |
旧道を歩く |
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広々とした川原を行くと前方に二股が見えてくる・・・松尾川とニゴリ谷の二股である。 ルートは二股の間にあり、昨年に比べると大分崩れて変形しているが間違いなし!・・・松尾川を渡渉する。 しばらく樹林帯を歩き鹿ネットの放置されているところより再び川原に降りると松山谷の流れとなる。 |
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野洲川の川原を行く |
二股・・・右ニゴリ谷 |
松山谷の流れを横断 |
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ここを横断してゆくとニゴリ谷本流となり渡渉して左岸沿から沢に下降する。 岩壁が切り立つ淵を歩いて右岸、左岸の渡渉を繰り返し再び左岸沿いに上がり樹林帯をしばらく歩く。
昨年登りに1回、下りに2回使っており迷うことなく順調に進むと沢筋への下降点目印となる崩壊地が左手に見えてくる。 テープマークに従い沢筋に下降するといよいよ本格的な沢歩きが始まる。
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沢歩きをはじめると思っていたよりも水量が多く渡渉の繰り返しで結構な苦戦を強いられる。 浮石と濡れた石に気を配り小滝、小釜を右に行ったり、左に戻ったりし少づづ高度を上げてゆくとロクロ谷との分岐に到着。
ここで一息入れて中州よりニゴリ谷に入って行く。
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小滝は右岸沿いを攣り左岸へ渡る |
沢を右、左に渡渉 |
左ニゴリ谷 右ロクロ谷 |
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沢筋、左岸、右岸を歩きしばらく行くと右側より大きな沢が合流する、ここを横断して一筋の滝までくると小雨が 顔を叩きついにカッパの着用となる。 やがて左上部に鎌の岩峰が姿を見せはじめとニゴリ谷は伏水となり苔むした岩が多くなる。
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左にきれいな滝を右に見る |
小釜は足元に注して歩く |
左より合流する大きな沢 |
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一筋の滝 |
伏流水となり岩が目立つ |
左上部に鎌の岩峰 |
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通常ルートは左岸沿いを旧岳峠標識に向けて直登するのであるが、今日は大きな岩が重なる鎌直下へ足を向ける。 岩の重なりを越えてガレ場をエイコラ登っていると鎌尾根方面より雷雲が近づき、ニゴリ谷からは強烈な風が吹き上げてくるようになる。 二本足では進めずよっんばいでガレ場を登ってゆくと幸か不幸か風にお尻を押されて案外楽して岳峠へ着く。 岩陰で風を避けここでも一息タイム!
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鎌に向けてガレ場を登る |
岳峠手前の岩場 |
鎌直下岳峠に飛び出す |
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鎌がその荒々しい姿を見せるニゴリ谷上部 |
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岳峠からは積雪期には難所となるルンゼ状の斜面を登り山頂へ! 山頂に立つとゴロゴロ、ゴロと音を鳴しはじめたかみなりが心臓に響き、これはヤバイと武平峠へ即の下山を決める。 厳冬期のリベンジをなんとか果たすも12度目の頂は1分程の滞在であった。
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鎌尾根と岳峠 |
鎌への登りルンゼ状の斜面 |
鎌山頂・・・ガスで展望はなし |
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年々崩壊の進んでいるように感じる胸突き八丁の急坂を一気に下り、三ツ口谷の分岐を過ぎてようやく道も心も落ち着いてくる。 分岐からはきれいに整備された道を山野草を楽しみながら御在所登山口を通過して武平峠駐車場に下山。
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胸突き八丁の下り・・・迂回ルートあり |
三ツ口谷分岐 |
鎌はガスの中 |
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御在所岳登山口 |
武平峠駐車場 |
駐車場奥より旧道入り口 |
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一息入れた後、駐車場奥にあるスカイラインが出来る前の旧道から稲ヶ谷に戻ろうとするも 荒れに荒れた道は低木が生い茂りうまく歩けない、なんとか下り続けると道はついに大きく陥没し「これはたまらん」と引き返し 小雨の降るスカイラインを30分程かけてテクテクと稲ヶ谷登山口に戻る。 |
下山時癒しをくれた花達・・・ショウジョウバカマ・ニシキゴロモ・ミツバツツジ・ニョイスミレ・ミヤマキケマン |
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