鈴鹿霊仙山
落合集落よりアルペンヌード満点の南西尾根を歩く
霊仙山山頂1084m 最高点1098m

山行日:2011年10月27日
天候:雲ひとつ無い快晴
メンバー:シルバー登山隊(セキ爺・トヨ爺・テラ爺)、山休
コース:落合今畑登山口(8:58)→笹峠(9:52 10:00)→近江展望台(10:55)→南西尾根→最高点(12:05 12:12)→
霊仙山(12:24 13:22)→お虎池(13:48)→汗拭き峠(14:31 14:37)→落合(15:03)

駐車スペース:今畑登山口路上に数台 落合に数台可能

鈴鹿北部に位置する霊仙山はアルペンムード満点の南西尾根を有し、最高点からの展望が素晴らしく鈴鹿の名峰群はもちろん
対面の伊吹山から湖北の山々、琵琶湖を挟んで比良山系から高島の山々、そして空気の澄んだ日には遥かに御嶽山、白山も望むことが出来る。
また花の山でもあり、春にはミスミソウと福寿草を求めて多くの登山者が訪れる関西屈指の名山である。


先輩諸氏より山歩きの誘いがあり、鈴鹿霊仙山に案内すべく午前6時20分男山を出発。
今日のメンバーは会社の先輩であり、サークルのシルバー会員でもあるセキ爺とトヨ爺、そして歳は下であるが山の先輩テラ爺の三人。
樟葉で年下のテラ爺を拾い、大阪組二人との待ち合わせ場所である名神黒丸PAへと車を走らす。

PAのコンビニで食料と飲料を調達し、彦根インターで降りて登山口のある山村落合に8時40分に到着。
ゆっくりと支度をしたあと今畑登山口より登りはじめる。
この霊仙山はお気に入りの山で毎年春に福寿草に会い訪れており、今回で7年連続9回目となる。
山村落合 シルバー登山隊 登山口にて 廃村今畑に残るお寺

今は昔、今畑の村人が生活路として使っていた急な道を集落まで登り、廃村跡を抜けてブナ林へとセキ爺を先頭に脚を進める。
杉の回廊を順調に通過し、尾根を回り込むと前方樹林の間より霊仙南西尾根の大斜面がドーンと姿を現わす。
「おお』と声を上げる長老二人もしっかりとした足取りで何の心配も無くついてゆくのがきついくらいである。
ブナ林を快調に登る 杉の回廊 樹林の間より南西尾根大斜面

大斜面が見え出すと登山道には鈴鹿北部特有の苔むしたカレンフェルトが目立ち始めて、セキ爺トヨ爺と見事にマッチング!
今は廃道になっている落合からの道を過ぎ、近道である新道を通らずに大斜面と立ち枯れのコラボが見事な笹峠経由で取り付き点へ向かう!

杉の植林地にある笹峠を北上すると青いキャンバスに期待に違わぬ風景が姿を現わしてくれる。
青空と大斜面と立ち枯れ・・・そして今日はセキ爺が達人の領域とも言える人生の枯れをも見せてくれる!

カレンフェルトの道を行く 笹峠手前では御池岳が輝く 笹峠
青空と大斜面と立ち枯れ これから登る南西尾根の大斜面

新道との合流点で大斜面の急な登りに備えてひと休憩を取ったあと、南西尾根スタートの近江展望台に向けて登り始める。
シルバー登山隊はこの急斜面も苦にすることなくどんどん標高を上げてゆく。
さすがに昭和の企業戦士たちは根性があるなあと敬意を表してオイドの写真をパチリ、パチリ・・・失礼!

大斜面を快調に登るルバー登山隊のセキ、トヨ、テラ爺の三人 バックの御池岳も歓迎 近江展望台へ続く斜面

近江展望台まで登るとアルペンムード満点の南西尾根が最高点まで天空の道のごとく伸び、我々を導いてくれる。
この南西尾根は、比良の西南稜、三十三間山の轆轤稜線、竜ヶ岳の笹尾根、雨乞の清水ノ頭と並ぶ関西では有数の展望尾根であると思う。
但しガレた尾根道が続くので足元には注意が必要。
近江展望台からの南西尾根
南西尾根スカイライントレッキング風景
この笑顔でスタート おっと躓き禁止ですよ! 稜線にほうずきの実が!
アルペンムードを満喫しながら快適な尾根歩きが続く

到着した最高点からは伊吹山の向うに白山、そしてはるか彼方の天空には神の山御嶽山の巨大な姿が見えているではないか!
まるでシルバー登山隊の到着を祝ってくれているかのような御嶽山の姿に感激・・・そして合掌!


最高点とはるか彼方に御嶽山が浮かぶ
対面には伊吹山が大きく!

展望を満喫したあと記念撮影をし三角点のある霊仙山頂へと足を向ける
山頂へは小山を一つ越え、360度視界を遮るものが無いなだらかな稜線を進み経塚山からの分岐を左に折れると
標高1084m、三角点のある頂に着く。

最高点にてシルバー登山隊 山頂へ琵琶湖を望みながら歩く 最後の登り
霊仙山山頂

山頂では待望の昼食タイム! ワイワイガヤガヤと山の話を語らいながら伊吹山、比良山系を眺めて至福の時間を過ごす。
この霊仙山はいつも風が強く最高点や山頂での滞在時間が短いのであるが、今日は今年一番の快晴に感じるくらの青空で風も無く気分爽快!

食後のコーヒーを楽しんでいるとサークルの相棒5g君よりメールが・・・遠征中の甲斐駒も快晴ですと
『会長が山にいる時は晴れますね』と山域が違ってもその神通力の凄さに感謝をされる・・・エヘン エヘン!
本日案内してきたシルバー登山隊に対しても伊吹山より少し鼻が高い!

山頂にてシルバー登山隊最高の笑顔 食事タイム・・・伊吹もにっこり! 山頂より最高点を望む
霊仙山頂より原点の比良山系を望む今日の案内人

下山はいつもの近江展望台への獣道を避けベーシックに経塚山から汗拭峠への道を選択し、山頂を後にする
経塚山への下山道で会社の同僚井◎氏と遭遇しびっくり!特にセキ爺は同じ営業所勤務でありながらポカーンと名前も出ず!
セキ爺まだ早いで・・・次の山行の時小生の名前忘れんといてやと大笑い!

かく言う小生も2年前まで同じ職場にいたのであるがなかなか思い出せずであった。脳トレしよう!
経塚山へ一度鞍部に下る 草原を登り返すと 経塚山・・・前方に避難小屋

経塚山からは草原の中に見事に整備された道をのんびりとお虎池に向かい、比良山系を目線にとらえてお猿岩より新道へと道をとる。
この新道は5年程前に付けられた道で旧道を迂回するようになっている。
標高が低くなると樹林帯となり、少し色づきをはじめた木々の
間を軽快に下り展望台を過ぎるとやがて汗フキ峠へと到着する。

草原の中快適トレッキング 鳥居のあるお虎池 前方に比良山系を見ながら歩く
新道を下る・・・前方に近江展望台 気持の良い樹林帯 下山路最後の展望場所
榑ヶ畑への分岐になる汗フキ峠からは大洞谷へ下降し、沢沿いの作業林道を30分程歩いて落合へと戻る。
汗フキ峠で休憩 大洞谷へと下降 落合集落へと戻る