比良山系の主峰武奈ヶ岳には鯖街道側、琵琶湖側よりたくさんのコーースがあり、旧道のサンマイ谷以外は 全て歩き尽くしたと長年思っていたのであるが、コヤマノ岳直登コースを歩いていないことが分かり、それではニ十数年の付き合いがある 武奈ヶ岳に失礼にあたると10月19日イン谷口に向けてハンドルを握る。
正面谷の登山口であるイン谷でサークルの若手5g君と8時に待ち合わせをし、6時40分京都八幡市を出発 10分程遅れてイン谷に着くとすでに5g君が待っていてくれたのであるが、今日は風邪で体調が悪く同行が出来ないとの事 体調不良で仕事を休むことはあっても、山歩きの時は体調不良にならないようにと諭し(笑) 残念であるが11月に鈴鹿三昧をしようと風邪気味にもかかわらずわざわざ持参してくれたコーヒー飲みながら40分程 山の会話を交わし、見送られるようにして正面谷へと入って行く。
|
|
|
|
イロハモミジのトンネルを進む |
前方には奇麗な青空が! |
大山口 ダケ道分岐 |
|
アキチョウジの咲く道を少し行くと隠れ滝との分岐があり、いつものようにまず滝に挨拶へ! あとから登って来る人は先を急ぐのか滝へ寄る人は少なく、いつも静かな水を落としており好きな場所のひとつである。 春には滝の周りにミヤマカタバミが咲くので是非寄り道をしてほしいと思う。
|
|
|
|
登山道脇にアキチョウジ |
右隠れ滝へ・・・本道より2分 |
隠れ滝 |
|
本道へ戻り砂防ダムを越えて川原から山道へ上がりしばらく行くと前方に青ガレが見えてくる。 先行の登山者の方が休憩されており挨拶を交わして堤横のロープを登り金糞滝へ いつもの行動パターンである。 滝に挨拶をし青ガレ中段へ出て岩に座りひと休憩。。。
|
|
|
|
右下に沢音を聞きながら進むと青ガレ |
金糞の滝 |
青ガレ |
|
青ガレからは崩壊地を越えてV字のガレた谷筋をひらすら登り続け比良縦走路の要所金糞峠に到着。 江戸時代後期の浮世絵師で東海道五十三次で有名な歌川(安藤)広重がここから描いたといわれる琵琶湖の展望が今日も美しい。 その琵琶湖の展望を望みながら行動食タイムを取る。
|
|
|
|
金糞峠手前のガレた谷筋を登る |
交通の要所・・・金糞峠 |
広重師の案内板 |
|
|
金糞峠より琵琶湖展望 |
|
峠からは少し下りヨウキトウゲ谷分岐で4月よりテントを張られている仙人さんとお話をさせて頂き、 仙人さんが18年前に付けられたコヤマノ岳ヘのダイレクトコースを登ることにし、沢に架けられた木製の橋を渡り右の斜面へと入って行く。
|
|
|
|
仙人さんのテント |
ヨウキトウゲ谷への木製の橋 |
橋を渡り巨木を右へ・・・本道は中峠方面へ |
|
登り始めは急登が続くがすぐに石楠花の茂る尾根道となり踏み跡もしっかりと付いていており歩きやすい。 一度鞍部に下り杉林の中を再び登り返してゆくとやがて美しいブナ林となり、本格的に使いはじめたダブルストックのテンポが良い。
この仙人新道(勝手に命名)は地図には載っていないが大変歩きやすく、黄葉をはじめたブナと会話を楽しみながら行くと あっと言う間に中峠からの道と合流し、コヤマノ岳へと登り着く。
|
|
|
|
石楠花が茂る尾根道 |
ブナ林の中歩き易い道が続く |
中峠からの道と合流 |
|
平坦な山頂にザックを下ろし、比良山系第二位の高峰でありながら訪れる人が少ない頂がさびしいだろうと 琵琶湖を眺めながらコヤマノ岳君とのんびりとコーヒーブレイクを楽しむ。
|
|
|
コヤマノ岳山頂 |
色付きはじめたブナ |
|
|
コヤマノ岳より釈迦と琵琶湖を眺める |
|
コヤマノ岳からはブナ林を歩きイブルキのコバからの道に合流して、快晴の武奈山頂に58回目の踏み跡を残す。
展望写真を撮っていると突然デジカメの電池がプッツと切れて液晶画面が真っ暗に!予備の電池を入れ替えるも充電忘れで起動せず!
年齢とともに少しもの忘れが激しくなっているなあと「どん兵衛」食べながら反省をし、
1時間程山頂でボーとしたあと撮影もデジカメでの行動時間チェックも出来ず、トボトボと八雲ヶ原よりダケ道を経由してイン谷に下山。 提出書類忘れても嫁の誕生日と充電忘れるなを肝に銘じて京都八幡へ戻る。
|
|