比良神璽谷より釈迦岳
石楠花を訪ねて神璽谷沢コースより釈迦岳を歩く

山行日:2011年5月9日
天候:晴れ
メンバー:単独
コース:大津ワンゲル道登山口(9:05)→元リフト乗場(9:11)→神璽谷雌滝(9:40 9:45)→神璽の滝(10:10 10:15)→北比良(11:56 12:19)
 →釈迦岳(13:10 13:45)→大津ワンゲル道→駐車スペース(15:10)


鈴鹿鎌ヶ岳で痛恨の滑落をしてから1週間、傷も大分癒えて石楠花見物と身体の状態をチェツクする目的を兼ねて、
比良であれば行っても良いとの奥さんからの許可が出た5月9日、車を登山口のイン谷口へと走らす。


ネット友のchikaさんやヨネちゃんより石楠花が咲き出しているとの情報を得て、今日のコースを通いなれた神璽谷コースから
北比良に登り、釈迦岳を廻って大津ワンゲル道を下る石楠花観賞のミニ周回コースに設定する。

特に大津ワンゲル道を下るのは十数年ぶりくらいで非常に楽しみでもある。

9時5分ワンゲル道登山口の駐車スペースに車を停めて元リフト乗場へとゆっくりと歩きはじめる。
ワンゲル道駐車スペース 早くもスミレ、クサイチゴが顔を見せてくれる
元リフトの乗場を過ぎて木製の橋を渡り神璽谷本コースより沢コースへと入って行く。
このコースは最近人があまり利用しないようで沢沿いの道は相当あれており、かすかな踏み跡があるのみとなっている。
砂防ダムをいくつか越してゆくとやがて前方に垂直に水を落とす見事な滝が見えてくる、雌滝である。
本コースより左に架かる橋を渡る 水の流れに沿って歩きい場所を選んで進む
沢コース一つ目の滝 雌滝 滝を彩るイカリソウ

雌滝は左岸より巻いて登ってゆく。傾斜がきつく土に埋まるようについている鎖とロープを頼りに力任にグィグィ。
下を見ると結構な高度感があり、鎌ヶ岳西尾根での滑落を思い出し、ここで落ちれば笑い話にもならないと鎖を持つ手に思わず力が入る。

滝上部にでると二つ目の滝が進路を遮るように姿を現わす。
さすがに今日はこの滝を越えてゆく根性は無く、右岸にある神璽谷本コースへとつながるルートへと逃る。
逃げ道にはイワカガミが、そして本日の観賞目的であるシャクナゲのピンクが目立つはじめるてくる。
二つ目の滝・・・水量が多く越えられず イワカガミ(ピンク) 石楠花が目立ち出す

本コースに出ると道はずいぶんと穏やかになりすぐに神璽の谷への分岐がある。
滝に寄り道をし、豪快な水しぶきを確認したあとコースに戻りさらに上部を目指してトコトコと歩く!
天神宮社跡までは穏やかな道が続き登山道脇にハルリンドウも顔を見せてくれる。

穏やかな道と神璽滝分岐 豪快な水しぶきを見せる神璽の滝 紅白のイワカガミ

天神宮で手を合わせたあと谷筋に下りて沢沿いに続くコースをセッセと登ってゆく。
コース脇には石楠花はもちろん、カタバミ、ショウジョウバカマ、イワウチワが等も咲いており、目をキョロキョロと楽しませてくれ、
途中にはちょっとしたロープ場もあり、何度歩いても退屈せずに歩くことが出来る。
ガレた沢をしばらく登ってゆくとやがて北比良への分岐に出合い、ここで水分補給の休憩を取る

天神宮跡 遭難碑のある谷筋 ロープ場
神璽谷で出逢った花達
ミヤマカタバミ ハルリンドウ エイレンソウ
シャクナゲ イワウチワ ショウジョウバカマ

分岐からは左の細い谷に入り、足元の浮石に気を配りながら登ってゆくと二股となり、ここでザレたあり地獄コースへと進路をとる。
見上げると天を突くように風化した花崗岩のオブジェがあり、勝手に左より神璽クレオパトラニードル、チンネ、神璽の王と名づけて楽しむ。
神璽谷上部は伏水に 北比良への分岐…左の谷へ しばらく行くと標識がある

あり地獄コースはえぐれた溝にコースがつけてあり、すべり防止のロープも
あるがほとんどが埋まっておりどうも歩きにくく
先週の鎌ヶ岳でえらい目にあっているのでザレザレの溝を遠慮させてもらい左斜面の草つきを登って行くことに!
谷を詰めると二股があり左があり地獄 あり地獄上部には岩のオブェが見える
溝が正規のルート 神璽谷コース終点 ここからは釈迦岳が奇麗に顔見せる

ダケ道分岐より北比良に向かい元リフト乗場でのんびりと休憩を取り、武奈より下りてこられた女性登山者の方と山の会話を楽しむ。
話しながらきれいな姿を見せる武奈に寄って行くかと悩むも、前回傷だらけで帰宅した時の奥さんの顔が頭に大きく浮かび
下山が遅れて登山禁止令が出ると
大変だと武奈に言い訳をして釈迦岳へと足を向ける。

元リフト乗場のあった北比良 武奈を望む

ロッジ跡より釈迦へ向かう縦走路は奇麗に整備されており、山上の遊歩道のようでありアップダウンも少なく大変歩き易い。
登山道脇に咲くイワウチワをパチリ、パチリとデジカメのシャッターを押しながらカラ岳、リフト分岐を過ぎると程なく釈迦岳に到着。
山頂の広場を借りて待望の焼きそばランチタイムで午後の一時を過ごす。
ロッジ跡から釈迦への道 見事に整備されたコース リフト分岐
釈迦岳山頂 山頂付近からみる蛇谷

イン谷口に続く大津ワンゲル道は以前と比べると大変歩き易くなっている感じで、道が作られた時のコンセプトである
『アベックが手をつないで歩けるコース』そのものになってきているようである
途中にあるロープ場を下り、石楠花、イワカガミと会話を楽しみながらインタ谷へと下山。
大津ワンゲル道登山道風景
見事の整備された山頂付近 なつかしのリフト釈迦駅の標識 木の根を下るロープ場
ちょっとした岩場もあり この橋を渡ると駐車スペース 大津ワンゲル道登下山口
登山道脇に咲く石楠花とミツバツツジ

大津ワンゲル道の下りで少し膝の違和感を感じるも鈴鹿での滑落の影響もほとんどなく、温泉に入りホッとして京都男山に戻る。