霊仙より少し間が開いた12月8日、冬晴れの天気予報を信じ展望を楽しむべく鈴鹿入道ヶ岳へと向う。 いつものように6時30分に京都男山を出発し、新名神の土山SAで簡単な朝食をして8時30分登山口である小岐須渓谷に到着。 今日の予定は夕方に用事がある為、高原地図には載っていないが旧道の大岩谷からイワクラ尾根に登り入道山頂へのコンパクトコースである。
小岐須渓谷の大石橋を渡ったところにある駐車スペースに車を停めて宮指路岳登山口横の林道より大岩谷に向けて歩き始める。
|
|
|
駐車スペース |
宮指路岳登山口横の林道より入る |
谷沿いに続く林道を歩く |
|
林道をしばらく行くと沢に出合い渡渉すると作業小屋があり、閉じられているフェンスを申し訳なく越えさせて頂く。 今の高原地図には載っていないが踏み跡のしっかりしたと登山道が谷沿いに続いており、ここを歩くのは今回で2回目である。
|
|
|
林道終点の沢を渡る |
作業小屋より登山道が続く |
|
枝沢を渉り、対岸の岩道を越えてゆくと道が二手に分かれており、テープマークのしっかり付いている右の道を選択する。 左もしっかりと道が付いているが枯れ枝で通行止がしてあり、以前ここより仏峠に抜けて途中より道がなくなり大変苦労したところである。
|
|
|
|
枝沢を渡る |
右の道を選択 左は通行止 |
鈴鹿によく見られる窯跡 |
|
分岐からは昭和の臭いのする窯跡を見て再び小さな沢を渉ると道が二手に分かれた場所に行き当たる。 どちらに進めばいいかわからず地図を確認するとどうやら方角的に右は松の木ルートであると判断し左の道へ。 するとすぐに小さなプレートに大岩谷の文字を見つけて正解と自己納得。 |
|
分岐より続く樹林帯の細い道を抜けてゆくと二次林がきれいな広がりを見せる平坦地に出て気持ちの良いトレッキングとなる。 鈴鹿のすばらしい森を眺めながらひと休憩し、沢沿いを歩くと前方の尾根にこれでもかというくらいにびしっとつけられたテープを目にする。 地図を見るとここより沢に入るはずなのであるが、いつしか安全なルートとして尾根筋に道がつけられのであろう。
|
|
谷道を行くと奥の沢との分岐に着くのであるが、ここは安全策をとりマークのしっかりついた尾根筋へと脚を向ける。 取り付きの急な斜面を登ると再び二次林が美しい平坦地になり、木々との会話が楽しい。 平坦地の森を過ぎると赤松の目立つ尾根になり、やせ尾根の部分も結構あるがしっかりとした道がついており危険を感じることは無い。
|
|
テープマークに従い一歩一歩登ってゆくと突然広い道に飛び出し、木々の間より鎌の鋭峰が姿を見せてくれるイワクラ尾根縦走路となる。 鎌を見ながら休憩していると初老の登山者が、私も同じく初老の登山者であるが同じ所より飛び出してきてビックリ! お話しをするとよく歩かれている方でこの大岩谷ルートも以前に比べると相当歩き易くなっているとの事。
|
|
|
イワクラ尾根に飛び出す |
鋭鋒鎌 |
|
尾根道を少し進んで仏岩まで来ると視界が大きく開け、なんと雲母峰のはるか向こうに御嶽山と乗鞍が白い頂を見せているではないか! そして目を細めてはるか彼方をみつめると中央アルプスから南アルプスの峰が青空のキャンバスに浮かび上がっているのが確認でき大感激! うまく撮れるかなあと娘のお古である年代物の押すだけカメラで何度も何度もシャッターをカシャカシャ! ボヤーと富士のシルエットが見えている気がし、さらに
展望の良い入道へ脚を早める
|
|
仏岩より雲母峰を真中に左に御嶽山より乗鞍北アルプス 右に中央アルプスが! |
|
|
右より御嶽山、乗鞍、北アルプスの遠望 |
|
中央アルプスの山々 |
|
重ね岩を通過し、鞍部で松ノ木谷からのコースをチェツクしてイワクラ尾根名物の痩せ尾根を快調に渡って行く。 尾根最後の急な岩の道を三点支持でクリアし,アセビの森を抜けて椿大神の奥宮に到着。 ここからは入道の頂が雲上庭園のようなすばらしい姿を見せてくれる。
|
|
|
|
重ネ岩 |
最低鞍部 右は松尾谷コースから |
イワクラの痩せ尾根 |
|
|
|
椿大神奥宮 |
鈴鹿の空中庭園入道ヶ岳 |
|
草原を歩きまず北峰に寄り道をしてから入道頂きに向う。北峰の頂きからは御嶽山と乗鞍がさらに近くなったようにその山容を見せてくれる。
アセビの森を抜けて大きな鳥居のある山頂に着くと目の前の視界が大きく開け、 伊勢湾と名古屋市街のはるか上空にぼんやりではあるが南アルプスに続くように大三角錐がその存在感を見せてくれる。 五十数回鈴鹿の頂に立っているが大三角を肉眼で確認するのはじめてであり、言い知れぬ感動がこみ上げてくる。
|
|
|
|
北尾根の頭へ草原を歩く |
北尾根の頭 |
|
|
|
入道ヶ岳の絶景 南アルプスと富士・・・押すだけカメラでは限界であるが! |
|
|
|
南アルプスの巨人 甲斐駒 仙丈、北岳も顔を見せる |
大三角錘富士の峰 |
|
寒気が南下している割りには穏やかで、昼食の鍋焼きうどんを採ったあと草原に寝そべり中、南アルプス、富士をながめて至福の時間を過ごす。 池の谷へ下るのがもったいないのであるが、鎌g岳に別れを告げ小岐須渓谷へ向けて谷筋へと脚を向ける。
|
|
入道より鈴鹿の鋭鋒 鎌tヶ岳 山容は南北アルプスにも負けていない! |
|
池の谷は良く踏まれたルートで標識も完備されており歩き易い道である。 谷沿いに道が続き何度か沢を渉ったりして高度を下げて行き、途中より一度谷筋より離れて迂回路を進み。6番の標識より再び谷筋へと下降してゆく。 5番標識辺りまで下ると鈴鹿のすばらしい森が続き歩いていて気持ちがさわやかになる感じである。
|
池ヶ谷コース風景 |
|
|
|
池ヶ谷コースへ草原を下る |
池ヶ谷コース分岐 |
ナンバー標識完備 |
|
|
|
何度か沢を渉る |
滝谷との分岐6番から谷筋へ下る |
ナンバーD付近の森 |
|
谷筋に降りると今は使われていないだろうと思われる避難小屋があり、横を通過しこのルート唯一の鎖場を下りて行く。 道は樹林帯に入り程なく小岐須峡谷のキャンプ場登山口に到着し、舗装道路を少し歩いて駐車スペースへと戻る。
|
|
|
|
避難小屋 |
唯一の岩場 鎖あり |
池ヶ谷登山口(小岐須キャンプ場) |
|
|