3月も2月同様に天候が安定せず、藤原岳西尾根以来山に行けずイライラの日々を過ごしていたのであるが、 菜種梅雨の合間を狙うように20日午前6時30分、福寿草との面会を期待して霊仙山南西尾根に登山専用車を走らす。 霊仙山は福寿草の山として有名で、その稜線はアルプスの雰囲気を持つすばらしい尾根を持っており、 何度足を運んでも飽きのこない大好きな山でる。今回で6回目の山行となる
八幡市より第二京阪、名神を経由し登山口のある落合に7時50分に到着し、いつものように公共の広場に車を停めさせて頂く。 支度をして登山口のある今畑へ少し戻り、今は昔村、人が生活道として使っていた九十九折の急な道を登って廃村へ。
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落合の集落 |
今畑登山口に向かう登山者 |
今畑の登山口 |
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廃村の今畑にはお寺が今も一軒建っており、その周りには人々に代わって福寿草やカタバミ咲いている。 今畑より杉の林を抜けて行くと見事なブナ林に出合い、足元には白く可憐なミスミ草も姿を見せはじめてくれる。
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ミヤマカタバミ |
ひっそりと建つお寺 |
廃村に咲く福寿草 |
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ブナ林の中を気持ちよく歩き、杉の回廊を通過して徐々に標高を上げてゆくと登山道はカレンフェルトが目立ちはじめて、
木々の間からは南西尾根の広大な斜面が姿を見せめてくる。
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ブナ林が美しい |
杉の回廊 |
これから向かう南西尾根の広大な斜面 |
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杉峠に向かう登山道 |
鈴鹿の盟主御池岳が航空母艦のような巨体を見せる |
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苔とカレンフェルトの道を楽しみながら杉峠を左に折れて少し登ると 立ち枯れと南西尾根がコラボしたすばらしい風景に出合い、今年もこの時期に霊仙に来れた喜びと実感が湧いてくる。 南西尾根取り付きに仁王様ののように聳える杉の門を通り一息入れる。
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立ち枯れと西南尾根 |
西南尾根の巨大な壁 |
西南尾根へ杉の門柱 |
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さあ・・・いよいよ福寿草の待つ南西尾根へ! その前に目の前に立ちはだかる巨大な壁をクリアしなければと腰を上げる。
壁の上からは先行する多くの登山者の声が空にこだまするのが気持ちよく聞こえてくる。
木の根、小岩に補助を受けながら何度も立ち止まっては上を見上げて『キツイ・ああキツイ』と独り言を放ち登ってゆく。 登りついた近江展望台からはご褒美のように南西尾根のすばらしい展望が広がる。
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大斜面をひたすら登る |
左のピークが近江展望台 |
近江展望台・・・琵琶湖が見える |
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霊仙といえばこの西南尾根・・・アルペンムードがなんともすばらしい! |
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展望台で一息入れたあと尾根道を歩き出すと足元には黄色の花があちらこちらに咲き乱れている…もちろん福寿草である。 1年ぶりのご対面に時間を忘れての撮影タイム開始となり、南霊仙までにほぼ1時間をかけて70枚ほどパチリ、パチリ! 後から登って来た人たちはほとんど先に行ってしまったようである。
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ゆっくりと福寿草を堪能した後は最高点には寄らず、南霊仙から潅木帯に入り獣道を下って霊仙山へのダイレクトコースを取る。 明確な登山道はないものの獣道が草原の中四方に伸びており、頂へのルートをしっかりと確認する。 霊仙山への登りに入るとここでもカレンフェルトの間に福寿草が咲き乱れており痛めないように慎重に登って山頂に到着。
山頂には土曜日の為であろう大勢の登山者の方がおられ皆さんの笑顔が福寿草のように明るい。 女性登山者の方に記念の写真を1枚取って頂きちょっと不思議な顔されている登山者の方に挨拶をして西峰へと足を向ける。
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最高峰を右に見ながら登る |
黄色の点は全て福寿草 |
山頂にて登山者 |
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西峰からは再度、道無き道を下り最下点となるこんもりとした丘のようなガレ場で食事タイムを取る。 ここは最高点、霊仙山、南西尾根に囲まれたまるでミニ涸沢のような雰囲気があり、一気にお気に入りの場所に!
食事をし、三歩さんのようにコーヒーを楽しんだあと南西尾根近江展望台へと再び登りはじめる ここの登りも登山道は無いが薄い踏み跡があり、前方上部を確認しながら登るとやがて西南尾根に出て近江展望台へ!
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西峰より霊仙山を望む |
左下が食事をしたガレ場 右が最高峰 左霊仙山 |
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近江展望台からは朝登って来た大斜面を一気に下り、今畑の廃村でちょいと休憩をして落合の戻る 今年は天候もよく思いっきり福寿草と話すことが出来て満足の霊仙山であったと納得し、京へ車を走らす。 |
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