7月末の後立山縦走を雨の影響で断念し、今年の夏山はどうなるのかと思いながらも梅雨開けを感じた8月3日
日帰り可能な中央アルプス三ノ沢岳へ相棒ミートマン氏を誘いで出かける。
前日の仕事を早めに終らし午後9時京都を出発して名神、中央道と走り駒ヶ根SAで仮眠。
5時に起きてロープウェイ行きのバス乗り場菅の台に移動、400円を払い駐車。
バス乗り場には始発バスまでまだ1時間以上もあるのに大勢の人が並んでいる。
6時20分の臨時バスに乗りシラビソ平でロープウェイに乗り換え千畳敷に8時にようやく到着。
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おはようと顔を見せる宝剣岳 |
菅の台でバスを待つ大勢の人たち |
ロープウェイ乗場も30分待ちの行列 |
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千畳敷にはすでに観光の団体さんや登山者の方がたくさんおられゆっくりもできず、逆光の中にその長大な姿を見せくれいる南アルプスの
展望を目に入れた後、これも歓迎の意をあらわしてくれている宝剣さんに一礼をし極楽平に逃げるようにして向かう。
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長大な南アルプス連峰…富士もひょっこりと! |
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青空に宝剣岳 |
極楽平に伸びる登山道 |
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信州駒ヶ根神社より左に道を取り登山道に入って行く。道は良く整備されており歩き易く千畳敷よりも圧倒的に空いている。
登山道脇には早くもミヤマキンバイ、コイワカガミ、キバナノコマノツメなどの高山植物が迎えてくれる。
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先を歩いている学校登山のグループに道を譲ってもらい30分程花と展望を楽しみながら登り、中央アルプス主稜線の極楽平へと到着。
歩きはじめて30分で主稜線に立つことのできる文明の利器はすごいなあと思いつつもちょっと複雑な心境でロープウェイの駅舎を見おろす。
稜線からの展望は素晴らしく、島田娘を超えて空木岳に続く縦走路、ポッカりと空に浮く御嶽山、そしてはるかな南アルプス
目の前にはこれから向かう三ノ沢岳が見事な三角錐を見せている。
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空木岳へ続く主稜線 |
ポッカりと浮かぶ御嶽山 |
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南アルプス連峰 |
今日の目的地三ノ沢岳 |
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7月末に今日同行の相棒ミーとマン氏と後立山を扇沢から唐松へ縦走しょうと勇んで出かけたのであるが
相棒が得意技である雨を降らすことに見事成功し、豊科より涙目でUターン
…今日の稜線はその無念が晴れたような天候に気分最高!
極楽平からは宝剣に向けて緩やかな道をしばらく進む、登山道脇にはタカネツメクサやウサギギク
日本版エーデルワイスの名花コマウスユキソウも姿を見せくれる。
宝剣の岩の彫刻が大きくなると三ノ沢への分岐に到着し、大きなケルン前でひと休憩、
宝剣を超えてこられた登山者の方としばしの山談義に時間を忘れる。
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木曽駒と宝剣…三ノ沢分岐より |
中央アルプスの独立峰三ノ沢岳 |
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分岐からはハイマツの中を一度最低鞍部に向けてだらだらと下って行く。途中からは岩道の急な下りとなり一気に高度を下げる
最低鞍部に立ち振り返ると下って来た高度差がよく分かり【帰路はここを登り返すのか】と思わず折れそうになる軟弱なハートに活を入れ直す。
鞍部からは稜線上につけられている道を快調に登ってゆく、振り返ると木曾駒の展望がすばらしい。
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最低鞍部へ下って行く |
下って来た急斜面 |
山頂へ続く稜線 |
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三ノ沢稜線より木曽駒展望 |
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久しぶりに晴れの山を歩ける嬉しさがあるのか相棒のペースが速くついて行くのがきついくらいの楽しい山歩きである。
ケルンを過ぎて、標高が上がるとハクサンイチゲやシナノギンの群生が目立つはじめ、岩が重なりある山頂付近では圧倒的なお花畠に出会う。
宝剣の分岐からこの山頂までは結構な高度差がありきついのであるがこのお花畑を見ればその苦労も報われ、
このお花畑があるからこそ主稜線からはずれた単独峰の三ノ沢を訪れる人も絶えないのであろうと思う。
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三ノ沢稜線を行く相棒 |
ケルンを通過するとまもなく山頂 |
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三ノ沢稜線で出会った花達とお花畑 |
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シナノギンバイとハクサンイチゲ |
ハクサンシャクナゲ |
チングルマ |
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ミヤマダイコンソウ |
ハクサンチドリ |
ミネズオウ |
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ヨツバシオガマ |
コケモモ |
ツマトリソウ |
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ハクサンイチゲとシナノギンバイのお花畑 |
お花畑の中に続く登山道 |
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山頂で展望と花を楽しみながら昼食タイムを取り、しばしの山の休日を楽しんだあと三ノ沢山頂を後にする
元来た道を宝剣を目線に入れてセッセセッセと鞍部へと下り、最低鞍部からのきつい登りを何度も立休憩を繰り返して主稜線に戻る
極楽平を経由して駅舎に戻り宝剣に一礼をして混雑前のロープウェイで下山。
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三ノ沢山頂の岩の重なり |
山頂標識 |
コバイケソウ中央アルプス主稜線 |
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