昨年雨で撤退し、その姿を見ることのできなかったツクモグサに会いに行くか
同じく昨年甲斐駒と仙丈の頂から眺めてその異様な姿に興味をもったオベリスクを確認しに行くか悩んだあげく
今回の相棒であるミーとマン氏のたっての希望により鳳凰三山縦走と決め14日午後10時、ETC割引を利用する形で南アに向けて出発。
中央道諏訪湖のサービスエリアで仮眠を取ったあと再び車を走らし7時58分登山口である青木鉱泉に到着。
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鉱泉駐車場1日750円 |
青木鉱泉 日帰り温泉あり |
鉱泉前に咲くあやめ |
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青木鉱泉で二日分の駐車料金を払い入山届を提出してドンドコ沢登山道へと入って行く。
沢沿いを少し歩き明日順調に行けばここに戻ってくる予定の中道との分岐を右にとりドンドコ沢左岸をさらに進む。
びっくりするような大きな砂防ダムを超え沢を渡り樹林帯のジグザグを登ると増水時に利用する山側の道と合流する。
ここまでの登りが結構きつく、鳳凰三山は山塊も小さく今日はお気軽登山になるなあと思っていたのであるが、
これは予定と違いあなどれないぞ!と1本取りながら靴の紐を結び直す。
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薬師ヶ岳とドンドコ沢登山道分岐 |
左岸を歩く |
山側登山道との合流 |
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合流点からは樹林帯に続く急な登りをフーフーしながら登って行く。登山道にはオドリコソウ、ヒトリシズカ、ヤマツツジが咲き
相棒のオイドを追いかける小生を元気付けてくれるが昨夜の運転疲れか、寄る年波か今ひとつペースがあがらない。
小さな沢を越えてゆくと相棒が立ち止まっており、横に南精進ノ滝標識があり滝を見学に!
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ジグザグの登り |
南精進ノ滝分岐 |
滝へはロープ場を越えてゆく |
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地図を確認すると滝から巻き道があり、ザックを担いでロープ場を通過してゆくと目の前に天然水たっぷりの
南精進ノ滝が姿を現わす。滝は2段になって岩を落ちその迫力に思わず目が点に!
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南精進ノ滝から本道に戻り、20分ほど歯を食いしばるようにして樹林の急坂を登って行くと鳳凰の滝との分岐に着く。
ここで今日はじめて先行の登山者の方と遭遇。深田久弥氏の100名山制覇を目指しておられるご夫婦でしっかりとした足取りで
小屋方面へ向かわる姿を見送り、我々はザックを分岐にプールして鳳凰の滝と足を向ける。
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沢筋に入ると左奥に水しぶきが見え出し滝を確認するが右にも滝があるように感じてさらに奥へと進む。
しばらくすると右の壁からも豪快に落ちる滝があり、鳳凰ノ滝の意味を知る。
両翼を広げたように豪快に落ちる滝は圧巻でこの滝を見ただけでもドンドコ沢を選んだ価値があると思う。
ミーとマンさんキツイ登りがつづく道を選んで頂きがありがとう。 |
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左奥に滝を確認 |
右からも豪快に落ちる鳳凰ノ滝 |
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オドリコソウ |
ヒトリシズカ |
ヤマツツジ |
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ヒメレンゲ |
ユキザサ |
バイカウツギ |
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カモメラン |
ツバメオモト |
ベニバナシロイチゴ |
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登山道に再び戻り引き続き急な登りを続ける。露岩の目立ちはじめて樹林帯はさらに斜度を増したように上を向き
目線は上下運動を繰り返すようになる。ウムゥ…『キツーイ』何度も得意の立ち休憩で息を整え相棒のオイドを追いかける。
鳳凰ノ滝分岐より登り続けること約50分標識の向うにほっとするような白糸の滝に到着する。
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サラに斜度を増す登山道 |
露岩が目立つ |
ほっと一息白糸ノ滝 |
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白糸ノ滝で水分補給の休憩を取りすばらしい滝と評判の五色ノ滝へ向けて再び登りを開始する。
ひたすら登り続けて五色滝の分岐にザックを置き空身で滝に向かう。あとで滝経由で巻き道のあるのに気づきちょいショック。
滝への道ではカモシカの親父さんの歓迎とたくさんの花の出迎えを受けて気分良し、そして目の前に現われた滝は・・・絶景!
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五色の滝でゆっくりした時間を楽しみ元来た沢沿いを分岐まで戻り、ひと登りすると川原状の場所にでる。
異常発生しているような小虫から逃げるようにして右、右と沢を行くと今日の宿鳳凰小屋に到着する。
小屋前のベンチを借りて少し遅め昼食タイム。メニューはいつもながらの焼きそばと味噌汁、一品は秋刀魚の蒲焼とちょい豪華!
昼食後宿泊手続きを取り、まだ十分時間があるので空身で地蔵岳オベリスクへと向かう。
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五色ノ滝からの登り |
開けて川原を行く |
今日の宿鳳凰小屋 |
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鳳凰小屋から岩道と小さな雪渓を渡り観音岳を左上に見ながらザレ場の登りに入ると前方に岩の塊が見え出してくる。
昨年仙丈と甲斐駒から眺めて是非ともこの手で触れてみたいと思っていたオベリスクが目の前にガーンと姿を現わし思わず立ちすくむ。
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岩道を行く |
小さな残雪を渡る |
観音岳稜線には青空が! |
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砂礫の道をひたすら登る |
その姿に思わず立ち止まる相棒 |
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地蔵岳オベリスク |
あのてっぺんに立ちたく何度かチャレンジするもルートがわからず登れても下りるのがきびしかなあと最後の垂直の壁で断念。
あとで小屋に戻りおじさんにルートを聞いて納得し次回は必ずあのトンガリに立つことを心に誓う。
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このオベリスクでノンビりとした時間を過ごし、、賽の河原から雪渓を登り赤抜沢ノ頭へ。
雲の中に見え隠れする南アの女王仙丈ヶ岳と日本で二番目に高い北岳を眺める。
あの独等の山容を持つ甲斐駒を見たくしばらく待つがガスが晴れず明日の楽しみに残して小屋へ戻る。
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南アルプスの女王 仙丈ヶ岳 |
南アルプス最高峰 北岳 |
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地蔵岳オベリスク |
相棒と賽の河原 |
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