大峰八経ヶ岳
弥山・狼平周回

山行日:2009年6月9日
天候:薄曇り
メンバー:ミーとマン氏 アイゼンノム氏 山休
駐車場:トンネル西口に十数台  トイレ:弥山小屋にあり
コース:トンネル西口(07:23)→奥駆道出合い(08:10 08:15))→弁天の森→八弥山展望ポイント(08:45 08:50)→
弥山・八方覗き(09:51 10:05)→狼平(10:39 11:45)→日裏山(12:17 12:22)→八経ヶ岳(13:13 13:37)→
弥山(14:01)→トンネル西口(15:47)

伯母谷覗き以来約3年ぶりの大峰山歩に向けて午前4時30分八幡を出発し、待ち合わせ場所のひらかたへと向かう
5時、今日のメンバーであるミーとマン氏、アイゼンノム氏と合流し、初代山専用車ステッピー号で大峰へのロングドライブへ!
24号線を走り、奈良のへそと言われる黒滝道の駅で休憩を取り、みたらい峡を通り登山口である行者還西口トンネルに7時10分到着。
平日にもかかわらず駐車スペースは半分程埋まっており、さすがに関西最高峰八教は人気があるなあと思う。。
奈良のへそ黒滝の道の駅 行者トンネル西口 奥駆道は世界遺産
入山届けを提出したあと沢沿いの道に入るとすぐに立派な木製の橋があり、これを渡ると弥山に向けての本格的な登山道となる。
沢筋や橋の袂にこれからの山歩きに花を咲かせてくれるかのようにヒメレンゲが奇麗に咲いている。
弥山登山口 立派な木製の橋 ヒメレンゲ
取り付きより急な登りが続き、早速あごが上がりぎみになる。最近少しメタボ気味のお腹がキツク何度も立ち止まっては
先を行く相棒二人のなん魅力も無いオイドを常に眺めることに!
約1時間程樹林帯のジグザグ登りを繰り返し登り続けるとやがて明るく開けた尾根に登り着く。
世界遺産にも登録されている大峰奥駆道との出合いである。
この出合までの登りが結構キツイ。
取り付きからの急な登り 木の根のむき出した急登 真っ白なギンリンソウに何故かホっと!
ここまで登ってくるとまだシロヤシオがたくさん咲いており、久しぶりに大峰を訪問した山休を歓迎してくれているように感じる。
ドウダンツツジも姿を見せてくれており押すだけカメラのシャッターを何度もパチリ!
相棒二人はまだ花に疎く小学生が幼稚園児を教えるようにここで少し先輩風を吹かせて優位に立ったようである。

奥駆道出合い シロヤシオ サラサドウダン
出合いからは先程のような急な登りは無く、緑のキャンパスの中におだやかに道が続き快適な山歩きとなる。
行者の重みを感じる石休の宿跡、苔と樹林のコントラストが見事な弁天の森を順調に通過して行くと
前方にはじめて弥山と八経の姿を見ることの出来るポイントに到着する。
まだまだ高いところにある八経のピークを見上げながら水分補給をし、これからの登りに備える。
弥山への奥駆登山道 石休の宿跡 弁天の森
これから向かう弥山から八経を望む
八経、弥山展望ポイントより少し下り気味に進むと登山道脇に行者の鎮座する聖宝の宿にと到着し、
触れると雨になる伝説があるので手をあわせてこれからの安全と好天を祈る。
ここを過ぎると再び急な登りなり以前より格段に整備された木製を階段を一歩一歩登って行く。
トウヒ、シラビソ林の間からは大峰の名峰大普賢、今も女人禁制を貫く山上ヶ岳から稲村を望むことも出来、
登山道に咲くミヤマカタバミのピンクがキツイ登りの疲れを癒してくれる。
聖宝の宿 弥山への登り 木製階段で見事に整備されている
山上ヶ岳と稲村ヶ岳 大峰の名峰大普賢
鉄の梯子の超えると前方の立ち枯れの中に小屋が見え出し、どんどんと先を登って行く相棒に遅れること5分弥山に到着する
先着の二人にもっとゆっくりと花と展望を楽しんで歩かなければと負け惜しみの一言を放ち
国見八方の覗きで大峰の山々にあらためて二年ぶりの挨拶を行う。
鉄製の梯子を超えてゆく 立ち枯れの中に小屋が見え出す 弥山小屋 トイレあります
国見八方覗きからのパノラマ展望(大日、稲村ヶ岳、山上ヶ岳、竜ヶ岳、大普賢、小普賢、日本ヶ岳 手前に行者還と七陽・国見)
ミヤマカタバミ スミレ ムシカリ
弥山からはすぐに八経に向かわずミーとマン氏推薦の狼平へ天河神社横から八経を左に見ながら一旦下りはじめる。
歩く人が少ないだろうと思っていた狼平への道であるがしっかりと整備されておりとても歩き易い。
ただせっかく稼いだ高度が減ってしまうので近年体力不足でメタボ気味の身体は精神的なダメージがきつく
相棒に『まだ下るの』、『えーまだ』の言葉を連発。
関西最高峰八経ヶ岳 神社横から狼平に下る道 整備されているので安心して歩ける
大黒岩を過ぎると木製のしっかりした階段の道続きトントンと下って行くと立派な小屋の建つ狼平に到着となる。
弥山川遡行の到達点である狼平は今日はじめて訪れるのであるが、相棒ミーとマン氏の推薦通りすばらしい雰囲気を持つ場所で
次回は是非とも弥山川を遡行してここに来たいものであるとシャッターを押しながら目に焼き付ける。

狼平への道にある大きな大黒岩 木製の階段の道(これもキツイ) まもなく狼平避難小屋
ここでランチタイムを摂り焼きそばを作って頬張っていると吊橋を渡り単独の登山者が下ってこられる。
お話をすると静岡からの遠征登山の方で深田久弥氏の100名山登頂を目指しておられるとのこと。
食後この方と沢を散策し、山の話や先週夜叉神から歩かれ、来週我われが遠征予定の南アルプスの話題でワイワイ!
最近は深田久弥氏の100名山を目指す方が多くなってきたなあと実感である。
山歩きを始めて20年、同じ山を登ることが多くまだ30座も登っていないのではとこの方の後姿を見送る。
別天地狼平 弥山川源流部に架かる吊橋
食後はいよいよ八経への登り返し、吊橋を渡り弥山川遡行終着点を確認して高崎横手の頂仙岳との分岐を明星岳方面に向かう。
途中にある標高1725mの日裏山は弥山と八経の裏側展望台といった感じで眺めが良い。
日裏山からは立ち枯れの奇麗な道をゆっくりと登って行き、明星岳の裾を巻いて最高峰の頂に立つ。。
高崎横手 栃尾辻への分岐 V字谷を挟んで左弥山と右八経 シラビソの赤い松ぼっくり
日裏山からは樹林帯をゆっくりと登り立ち枯れが奇麗な細尾山と明星岳の裾を巻いて弥山辻より最高峰の頂に立つ
近畿最高峰の頂を十分満足したあと女性登山者の方に記念写真を撮って頂き弥山へ。
細尾山からは立ち枯れが見事 頂仙岳を望む
関西最高峰 山頂より明星岳を望む 今日のメンバートータル143
八経山頂より望む弥山と煙る大普賢
三年ぶりの頂を満喫したあと弥山へとネットで保護されたオオヤマレンゲの群生地を抜けて行く。
天女花の蕾はまだ固く今月末くらいにあの大きな花を咲かせそうな感じである。
傍らにサンカヨウが天女花守る妖精のように白く小さな奇麗な花を咲かせているのがすごく印象的である
サンカヨウ サンカヨウ オオヤマレンゲはまだ蕾
弥山に戻ったあとザックを担ぐ現代の修験者の方と会話したあと、今度訪れる時は弥山川からと大普賢に約束し
今朝登ってきた道をトンネル西口へと下ってゆく。