綿向山に登ってから中5日、雪山の欲求不満を解消すべくホームグランドの比良に向かう。
この正月の6日に悪天候の為御殿山よりそうそうに撤退して以来の比良である。
予定を坊村から山頂ピストンとし、八幡より国道1号線を北上し名神から湖西道路を経由して午前9時20分登山口の坊村に到着。
地主神社前が満車の為、橋向うの駐車場に車をプールし、後明王院の境内を抜け杉林の中に続く登山道を登り始める。 |
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今年はどこも雪が少なく取り付きの杉林を抜け落葉樹の森に入っても登山道に雪がない。
いつものように息切れを繰り返しながら腰掛石と名づけた御殿山への鞍部まで来るとようやく周りが雪景色に変わり
先行していたグループ登山の方々がアイゼンをつけ始めておられる。 |
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まだアイゼンなしで大丈夫だろうと尾根の北側をトラバース気味に登って行くと登山道のあちらこちらが
アイスバーン状になっており、あわせて落葉と泥で足元がスベリ歩きにくいので安全の為アイゼンを装着することに
尾根に登ると道が安定し雪の感触を楽しみながら快適に冬道との分岐まで進む。 |
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冬道に入りいつもより少ないが雪屁の出来るミニ尾根を順調に通過し、夏道との分岐につながる斜面に出る。
トレースは左側を通っているが誰も歩いていないところを直登し、分岐へ!
夏道との合流点につくと視界が大きく開け北山方面の展望が気持ち良い。 |
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合流点からはしっかりレールのように付けれたトレースをたどり、時々コースを外れては雪と遊びながら
御殿山へと抜けて行く。 標高が上がるにつれて周りの木々に霧氷が目立つようになり御殿山へ到着する。
山頂からは青空もすこし顔を出しその中に西南稜が見事な姿を見せてくれる。
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自己のトレースを振り返る |
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トレースを辿る |
御殿山より西南稜を望む |
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小休止後ワサビ峠に向けて下降を始める。このあたりは雪も多くるぶし辺りまで埋まりながら下りてゆく
振り返ると例年に比べると小さいが口の深谷側にせり出した雪屁が見事であり、これは何度見てもいいなあと思う。
ワサビ峠の標識がクビ辺りまで埋まり70、80センチの積雪であろう。
2月中上旬にしては少ないが先日の綿向山に比べるとさすがに比良であると思う。
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御殿山の雪屁…ワサビ峠より |
ワサビ峠標識と第一ピーク |
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第一ピークまで登って来ると例年より少ない積雪であるが目の前にホワイトラインが山頂に向けて伸び
今年もここを歩くことが出来るうれしさがこみ上げてくる。天候もよく快適な雪上トレッキングの始まりに気持ちが弾む
雪の質もそこそこよく足元から聞こえてくるサクサクの音がなんとも気持ち良い・・・。
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一つ目のピークから見事に伸びるホワイトライン |
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快適な雪上トレッキングが楽しめる西南稜 |
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二つ目のピークまで鼻歌混じりに歩いてくると徐々に体が熱くなり、ついに2月の稜線にもかかわらずシャツを脱ぎ半袖に!
腰にシャツを巻きいよいよ大斜面の登りにさしかかりよいしょよいしょと登って行く。
雪に埋もれた岩場を通過し、ミニ尾根を渡って行くと前方にポッカリとした山頂が目に入り、コヤマノ岳からの分岐を通過して
右にシャカ岳を望みながら49度目の頂に半そで立つ。
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大斜面を前に半袖に |
雪に埋もれた岩場を通過 |
武奈山頂 |
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遠望はきかないものの山頂からは北山、蛇谷、蓬莱、釈迦と360度の展望を思いっきり楽しむ。
日差しが暖かくゆっくりと山の定番ラーメンで昼食を取り、コーヒーを沸かして山の休日をのんびりと味わう。 |
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武奈山頂からの展望・・・画像をクリックすると拡大します。 |
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何人かの登山者の方と山の会話をおもっきり楽しんだあといよいよ下山。
山頂の標識に春に『また会おう』と再会の言葉をかけ先に下られた人達を追いかけるように西南稜へ!
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山頂より先行者を追いかけるように西南稜へ戻る |
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コヤマノ岳分岐より西南稜全景 |
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第二ピークを過ぎてすぐのサンマイ谷北尾根に一つの足跡を発見、地図で確認すると登山道はないものの
雪があれば梅ノ木に下れるのだろうと御殿山へ戻らずにこの尾根を下降する。
真っ直ぐに落ちてゆくような尾根はほとんど歩く人がいないのだろう雪もふかふかで気持ちよく雪山満喫気分にさせてくれる。
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鯖街道梅ノ木へ一気に下るサンマイ谷北尾根・・・踏み跡が一つ |
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自分の踏み跡を振り返る…奥は西南稜 |
梅ノ木に向けて快適な下りが続く |
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はじめ良ければ終い良しとはゆかず雪が無くなりはじめると踏み跡が無くなり、ルートを懸命に探りながらの下山となる。
獣道のような所を右に行ったり左にいったりしながらようやくとサンマイ谷右岸に突き当たりお墓の中を通過させて頂き鯖街道梅ノ木に到着。
そこからアスファルトの道をエンヤコラと歩いて坊村に戻る。
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雪が薄くなると踏み跡不明で苦戦 |
左の植林より三舞谷右岸へ飛び出る |
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