飛騨の名峰笠ヶ岳

山行日:2007年8月20、21日
天候:初日ほとんど晴れ 2日目曇りのち晴れ

メンバー:単独

コース:初日新穂高温泉(8:26))→笠新道分岐(9:21 9:35)→杓子平(13:23 13:35))→抜戸岳分岐(14:48 14:55)→笠ヶ岳山荘(16:00)
二日目:笠ヶ岳山荘(6:10)→山頂→笠ヶ岳山荘(6:40)→抜戸岳分岐(7;20)→杓子平(7:50 8:00)→笠新道登山口(9:51 10:00)→新穂高温泉(10:45)


穂高の稜線より10年以上も眺め続けている笠に一度登ってみようと、20日午前3時30分八幡を出発する。
予定よりも約1時間程の出発遅れであるが、空木の反省より今日は小屋泊りを入れたのんびり登山なのでまあいいかと寝坊を自分で納得。

名神、東海北陸道と順調に走り飛騨高山の町、乗鞍の麓、平湯温泉を抜けて7時40分新穂高の無料駐車場に車を停める。
準備をして遊歩道を通り登山口であるバスターミナルのベンチで最近同行を渋る奥さんが作ってくれたおにぎりとバナナの朝食をとる。。

平湯より眺める笠ヶ岳 満車に近い無料駐車場 登山口新穂高バスターミナル

笠新道経由で山頂を予定しているので、バスターミナルを出ると小屋がなく水場も少ないので、話題の熱中症にならないように
スポーツドリンク500ml3本とお茶500mlk1本をザックに入れ8時26分蒲田川にかかる橋を渡ってゆく。
温泉街を抜けゲートをくぐって蒲田川左岸をしばらく歩くと左方面が大きく開けて、これから登る笠の頂が大きな広がりを見せ
まさに大笠のように目に入ってくる。

しばらく立ち止まり何枚も写真をパチリ。一旦笠の雄姿に別れを告げさらに林道を進み中崎橋を越えて笠新道の分岐に到着する。
ここまではいつものように長パンツで歩いてきたのであるが、さすがに暑くショートパンツに衣変えをし、
取り付きにある冷たい湧き水で顔を洗いこれからのきつい登りに備えて休憩を取る。

鎌田川左岸より笠稜線を望む 中崎橋…水場あり 笠新道取り付き…湧き水あり
登りはじめは緩やかに感じた道が
すぐにつづら折りの急登に変り、樹林の中に
延々と続き一歩づつバテないようにゆっくりと登るが
さすがにきつく何度も立ち休憩を繰り返す。
標高が高くなるにつれ樹林の間より

穂高や槍がその高さを誇るように顔を見せはじめてくれる。

歯食いしばるようにして1920m標識を過ぎると、
一段と大きく見え出した穂高に誘われるよに
大休憩を取る。

1920mの標識
杓子平まであと半部の表示 エッ…まだ半分!
ダイナミックな穂高の山々
樹林に続く急な登り 樹林の間より穂高が顔を見せる 1920m付近の岩道

たっぷりと水分補給をしたあとさらに登り続けると登山道は草付の道になり、低くなった樹林の上からは槍穂高連峰が屏風のような姿を
見せてくれる。 何度も歩いている稜線であるが、こうして離れて眺めるとあらためてその壮大な姿に感動せずにいられない!

槍、大喰、中岳、南岳、キレット、北穂、涸沢、奥穂、ジャン、天狗岳、西穂と何度見ても飽きず、目で稜線を追いかけながら
一つひとつのピークを思い出してはまた稜線に目をやり、ああ最高、山が好きで良かったと思う。

槍穂高連峰
雲が渉る奥穂高 新道より笠ヶ岳

標高2100mの標識を過ぎて、大きな岩が重なりあうガレ場をひと登りして行くとニッコウキスゲが
登山道脇に群生を作っており、思わず足を止めてパチリ!パチリ!

短い夏を精一杯に咲く花に元気をもらってさらに急な道を登り笠新道取り付きより4時間、
ようやく抜戸岳の南稜を超えて高層草原の広がりをみせる杓子平に到着する。

笠の稜線に向けて広がる杓子平は本場アルプス(実際には行っていないので想像)の草原のように美しく、
この景色を見れただけでもきつい笠新道を登ってきた甲斐があるのではと思う。

2100mの標識 草付の登山道 大きな岩が重なる登山道
笠新道で元気をくれた花達
ソバナ・・・! ニッコウキスゲ トリカブト ウツボクサ・・・!
すばらしい草原杓子平 後方に焼岳と乗鞍