1.2月は比良山系を徘徊したので3、4月は鈴鹿を歩こうとまず手始めとして開花だよりを耳にする福寿草を見にお気に入りの尾根がある
霊仙山に向けて7時20分男山を出発しする。 第二京阪が出来てから鈴鹿は時間的に近くなり京滋バイパス、名神と乗り継ぎ登山口のある
落合の村に8時50分到着である。 登山口には数台の車が止まっており今日は何組かの登山者の方が先行しているのだなあと思いながら
途中のコンビ二で仕入れた朝食を食べたあと先行者を追いかけるようにして廃村今畑に向けてジグザグの急坂を登り始める。
杉林を10分程登ると今畑の廃村に着き、ここで多くの人が暮らしていたのだなあと思うとポツンと建つ小さなお寺がなぜか悲しげに見えてくる。
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廃村からの杉林を抜けると落葉樹の中に登山道が続き、落ち葉を踏みしめての快適は登りとなる。
杉がつり橋を造っているようなミニ尾根を渡るとやがて登山道には露岩が目立ちはじめ、左手に青空を背景に巨大な壁が姿を現してくる。
3度目の霊仙にして初めてその全容を眼にするが、扇を逆にしたように巨大にそびえる壁を何度か立ち止まっては見つめ、負けそうになる
気持ちに気合を入れて進む。 |
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落葉のクッションが良い登山道 |
杉の中を歩く |
聳える西南尾根の壁 |
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笹原を左に折れ杉の杉の植林地を少し登ると立ち枯れと西南尾根が見事にマッチした景色に出合い思わず最高!と独り言が!
笹峠より樹林をくぐって西南尾根の斜面に取り付くとさすがに急な登りで得意の立ち休憩を何度も繰り返し、エイコラ、ヨイショと登る。
鈴鹿最高峰の御池岳に後押しされるように登り切り近江展望台に到着する。
展望台には先行されていた登山者の方が大勢おられきつい壁を登りきった満足感と展望を楽しんでおられるようである。 |
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立ち枯れと南西尾根への大斜面 |
鈴鹿の最高峰御池岳 |
近江展望台…丁度よい休憩ポイント |
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展望台からはアルペンムード漂う尾根道が青空の下に延々と続き,
今日ここに居れることを山の神に感謝し、先行していた登山者の方々に挨拶をして
尾根への一歩を踏み出す。
はじめは潅木帯の中に露岩だらけの登山道であり歩きにくいのであるが、
こんな道が好みの山休には苦にならずどんどんと足を運ぶ。
足元を見ると登山靴の横に黄色い花が咲いているではないか! 福寿草である。 |
足元に咲く福寿草 |
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南西尾根 |
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近視、老眼、遠視の目を細めて斜面を見るといたるところに福寿草が咲き乱れ年甲斐も無く思わずウォーを叫んでしまう。 |
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天候もよく時間が許すならば昼寝でもしたいのであるが、次のサプライズを期待し福寿草に別れを告げ左前方に鎮座する最高点に足を向ける。
途中の綺麗な笹原を抜け、右側が深く切れ落ちた谷を眺めながら露岩の多い尾根を進むと丸い広がりを持つ最高点に到着。
最高点からは目の前の伊吹山はもちろん、白山、御嶽そして中央アルプスがはるかに浮かぶすばらしい展望があり今日2度目のサプライズとなる。
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カレンフェルトが点在する登山道と最高点 |
笹原を抜けてゆく |
右側が切れ落ちた最高点手前の尾根 |
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最高点からの展望…伊吹山の向こうに白山が! 左下に経塚山 |
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少し風がきつくゆっくりできず写真を何枚の撮ったあと
ラーメンをお預けにして三角点のある双子の山頂へ向かう。
当然山頂からの展望も抜群で今回の山行で引退する黄色いザックを
主役にして 最後の記念撮影をし
南西尾根の向こうに聳える鈴鹿最高峰の御池に見送られて
経塚山へと下る
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霊仙山山頂 |
山頂と14年付き合ってくれたザック |
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経塚山へは草原の中に続く一本道を左に伊吹、白山を、右に御嶽をみながら一旦鞍部に下り、少し登り返して到着する。
経塚山からは笹原の中をのんびりと下り、お虎ヶ池の淵でラーメン休憩をとった後、お猿岩から新道を下り汗拭き峠へ。峠は榑ヶ畑と落合からの合流点であり
最盛期には大勢の登山者の方で賑わう休憩ポイントにもなっている。峠からは一旦沢に下り杉林の中を黙々を歩き林道経由で落合の村に戻る。
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お虎ヶ池 |
山頂から続く笹原の道 |
お猿岩(旧道と新道の分岐) |
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峠に向かう陽だまりの道 |
汗フキ峠 |
汗フキ峠で出合ったミスミ草 |
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