久しぶりに武奈の頂に立ちたく前日に早寝をして翌朝に備えていたが、案の定大きく寝過ごして
午前8時50分男山を遅い出発となる。名神南より湖西道路を経由して途中のコンビニで食料を調達し
登山口のある坊村地主神社前の駐車場に10時00分到着。
寝過ごしたおかげでか国道1号線の渋滞にも巻き込まれずにいつもよりはスムーズに来れた感じである。
支度をしてバス停に隣接しているトイレを借りたあと明王院の境内を抜け登山口へと向かう。
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境内を抜けると登山口 |
今日も取り付きから急な登りが迎えてくれ何回立ち止まって休憩するのかと思いながらつづら折りに杉林に続く道を黙々と登る。
山は静かでザックにつけた熊よけの鈴音だけがチャリーン、チャリーンと耳に響き、そのリズムに合わせるように登山靴は落葉の上を
気持ちよさそうに進む。今日はいつもより楽な感じで足が動いており、立ち休憩の回数もすくなくなりそうである。
杉林の上にうっすらと青空も広がり相棒の雨男を下界に置いてきた甲斐があったようであると自分自身に話しながらさらに上を目指す。
10分程登ると杉の中に残るわずかな紅葉が目に入るようになり、まだまだ続く急な登りに癒しををあたえてくれているかのようである
杉林のきつい登りを20分程かけて登り切ると平坦部にで、道の真ん中に座る大きな石に久しぶりの挨拶代わりのタッチをする。
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杉の中に続く登山道 |
少し残る紅葉 |
樹林の間より白滝方面 |
道の真中に座る石 |
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大石を過ぎると御殿山からの尾根の北側をトラバース気味にしばらく進み、急斜面を登ると平坦な尾根道に変わる。
登山道は御殿山を廻り込むように尾根の南側に変り、しばらくするとV字の枯れ沢に出合う、ここを通過するとまもなく御殿山山頂である。
途中展望の開けた場所より京都北山の山並みを楽しみ、目腺の高さに近づいてきた木々の間を抜けて御殿山山頂に立つ。
御殿山からは蓬莱山や武奈西南稜の展望がすばらしく今日も・・・ガスの為少しか見えず。 |
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分岐を南側に |
落葉で埋まる枯れ沢 |
北山の山並み |
御殿山山頂 |
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少し休憩した西南稜に向けて一旦わさび峠へ急下降し、峠より樹林の中を少し足を進めると西南稜取り付きである。
取り付きの急な斜面をひと登りすると目の前に黄金色に輝く西南稜が広がり、武奈山頂に向けて伸びる稜線が美しい。
山登りを始めてから何回となくここを訪れているが、四季折々に色々な姿を見せてくれる西南稜はやはり自分の山の原点である。
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わさび峠より西南稜取り付き |
西南稜より蓬莱山を望む |
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黄金色に染まる晩秋の西南稜 |
春を待つ西南稜(2006年3月) |
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西側に北山の山並み、東側にコヤマノ岳を望みながらお気に入りの稜線を武奈山頂に向けてのんびりと歩く・・・風が心地よい。
二つ目のピークからは先日訪れた白倉岳の山並みが鯖街道を超えてすぐ目の前に見える。逆扇のように広がる斜面を登り要に
ある岩場を越えるとすぐ前が武奈山頂であり、八雲ヶ原との道と合流して12時10分久しぶりの頂に立つ。
山頂には東京から来たという女性の登山者の方がおられ少し会話を交わしたあと昼食のラーメンの用意をいそいそと始める。
遠望は訊かないが琵琶湖の眺めがすばらしく、インスタントラーメンが何倍も美味しく感じる。
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白倉連峰を望む |
釈迦岳の向こうに広がる琵琶湖 |
武奈山頂 |
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食器を片付けていると突然空が暗くなりだし、頭上より雪混じりのミゾレが降り出しバチバチと顔に当たり痛い、これは大変とあわてて
下山支度をし、山頂をあとに西南稜を駆け下り御殿山まで一気に戻る。 振り返ると西南稜は何事も無かったように青空の中に再び
その美しい姿を見せている。よくある事と納得し、また来るよ言葉をかけて坊村に向けて下山をはじめる。
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突然降りはじめたミゾレ |
稜線に残るガス |
再び姿を現した西南稜 |
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