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重厚な奥穂高岳 |
槍への稜線 |
笠ヶ岳と右に黒部五郎 |
なごり惜しいのであるがピークから一度分岐にもどりコブの頭から、ガレと砂礫のすべり易い長い、長い下りを浮石に気をつけて進む。 ルンゼ内のクサリ場を通過して両側の切れ落ちた岩尾根をバランスをとりながら渡り飛騨側の急斜面を下りきって天狗のコルに到着する。
目の前には天狗の頭に向けて垂直のクサリ場が控えており、どこを登ればと考えながら一服タイムをとったあと天狗岩への垂直の壁を 三点支持で慎重よじ登るとさらに険しい岩場が現れ、躓くこともちょっとしたすべりも禁止の緊張感が続く。ホールドとスタンスを確認しながら この岩場を登りきりお気に入りの場所である天狗岳の山頂に到着する。
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コブの頭からの長い下り |
ルンゼ内のクサリ場を下る |
岩尾根を渡る |
天狗のコルから笠を望む |
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天狗岳山頂への岩場 |
天狗岩山頂2909m |
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天狗岳山頂から少し進むと間天のコルに向けて急なスラブの下りである。上から見るとちょっとドキッとするがクサリを補助的に使うと 見た目よりも楽に下ることができ有名な逆層スラブを通過する。間天のコルからは再び急な登りになり脆く今にもくずれ崩れ落ちそうな
岩場が連続する。とろこどころにクサリはあるが自分の手と足と目で岩を確認し、ここを慎重に登ると岩に間の岳と書かれただけの山頂に着く。 山頂標識はないのであるが、それがかえってこの頂の値打ちを感じさせてくれ、山頂より今歩いて来た奥穂からの道を振り返ると満足感が あふれてくる。 |
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逆層スラブの下り |
逆層スラブ全景 |
スラブを下る登山者 |
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間の岳への脆い岩場 |
左の岩を登る |
上の岩を超えると山頂 |
間の岳山頂と山休 |
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間の岳からは西穂高がすぐそこに見えるがまだ赤岩岳超えがあり気を緩めることなく細いミニ尾根を渡り赤岩岳の登りに入っていく。
ここではじめて西穂側からの登山者とすれ違うがどうもこのコースははじめてのようで、ガレた岩場を通過できず苦戦されているようで、 時間的に少し不安だあと思いながらこれからきついですから気をつけてと声を交わし、山頂へと向かう。
赤岩岳からは西穂高が目の前に聳えもう危険な場所はなくゆっくりと登って行き、 穂高山荘を早朝5時30分に出発しおよそ5時間15分をかけて西穂の頂に到着する。
西穂山頂には大勢の登山者の方がおられ、快晴の空の下すばらしい山の時間を過ごされているようである。
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赤岩岳へミニ尾根を渡る |
西穂高岳 |
西穂から独標への稜線 |
岩場で休憩する鳥 |
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西穂山頂からはダラダラのガレの道を下り、小さなピークを2つ超えて三角錘のピラミッドピークを通過し、前方の焼岳と乗鞍を眺めながら 独標への稜線をのんびりと歩く。眼下には上高地の緑が広がり思わず鼻歌が出るくらいに気持ちがよい。独標にも大勢の登山者の方がおられ、 あちらの頂き、こちらの山とみんな笑顔でわいわいがやがやと楽しくおしゃべりされていてその輪の中に入り『山はいいなあ』とあらためて思う。
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ピラミッドピークより西穂 |
独標から山荘への登山道 |
丸山へ穏やかな下り |
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独標からは穏やかなザレ道を下り、 西穂山荘で昼食を採ったあとロープウェイで新穂高に下山する。
平湯の森で露天風呂に入り山の汗を流し京都に帰る。 |
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