中央アルプス宝剣と木曾駒
山行日:2006年8月7日(月)
天候:晴れ時々雲
メンバー:5人
コース:千畳敷(6:45)→極楽平(7:25 7:35))→宝剣山頂(8:55 9:15)→宝剣山荘(9:30)→木曾駒山頂(10:10 11:15)
→中岳(11:35 1145)→浄土乗越(12:00)→千畳敷(12:30)

行動時間:5時間45分

8月7日午前0時当サークル新規仮メンバーの初登山として宝剣・木曾駒を選び男山を出発する。
メンバーは、40代の雨男ミーとマン氏、30代のアイゼン好きノム氏、20代30代の新人2名、そして50代最強!!!
3つマークの山休である。  山休にとっても7月に雨とガスで早期手撤退を余儀なくされたリベンジ登山である
第二京阪、名神、中央と走り午前4時に中央アルプス表登山口である菅野台バスセンターに登山専用車を止める。
ちなみに料金は500円。  始発バスまで少々の時間があるので仮眠を取る他のメンバーを横目で見ながら長老の
特権で 車で十分な睡眠を取った50代最強はストレッチで身体を解す。
6時前の臨時バスに乗り、ロープウェイを乗り継いで標高2612mの千畳敷に到着し登山届けを提出する。
ロープウェイ駅舎を出ると目の前に広大な緑の絨毯が広がりその上部に鋭い頂を見せる宝剣の雄姿がまぶしい
千畳敷 カールの上部に宝剣 極楽平に向かう登山道 気持ちよい登山道

ここにくるのは今年2度目であるが当然このすばららしい展望を見るの初めてであり、感動もひとしおである。

大勢の観光客や登山者の方が向かう浄土乗越へのルートを避け極楽平に向けてノム氏を先頭に石畳を登り始める。
登山道の両脇には高山症物が咲き乱れ、整備の行き届いた道は歩きやすくみるみるロープウェイ駅舎が小さくなってゆく。
極楽平の半分近く迄登って来た頃前方が少し渋滞気味に、おや思いながらつめると新メンバーが少しバテ気味の様子であり
高所から急に登り出したのがこたえたのかあとペースダウンし、のんびりと歩くことに!
稜線上の分岐極楽平に着く頃になると少し天候が怪しくなり、これから向かう宝剣はガスの中に隠れてしまうが、谷を越えた
三ノ沢岳はその見事な三角錘の山容を見せてくれているので まずまずの天気であると自分にいい聞かし納得
極楽平手前 極楽平 三ノ沢岳 宝剣に向かう道

極楽平でしばしの休憩を取ったあと、宝剣に向けて這い松のなか穏やかに続くザレ道をしばらく行くと大きなケルンに出合い、
その向こうには宝剣の岩場が姿を現す。ケルンに着く頃には新メンバーも初めての標高にもなれ大分元気になってきたようである。
岩場に入ると先頭を歩く自分の後を20代の若手は岩を恐れることなく、遅れることなく対応し岩場を楽しんでいるようであり、30代の新メンバーも
三点支持を忠実に守り岩場の登下降をこなしているようである。 ミーとマン氏とノム氏は余裕の表情・・・かな!

2つ程岩のこぶを越え頂に向けて岩のトンネルと切れ落ちた岩棚をクリアしてゆくとギザギザの岩の上に見覚えのある人差し指のような岩峰が
目に入り2931mの宝剣の頂に到着する。宝剣はロープウェイを使うと少しの時間で山頂に立てるが、岩場は厳しくメンバーの顔には達成感が達成感が
あふれているようである。 山頂でしばらく騒いで記念撮影をしたあと再び岩の道を宝剣山荘に向けて下り始める

宝剣岳 中岳 木曽駒ヶ岳
宝剣へ岩を渡る 岩場の下降 岩のトンネル
切れ落ちた岩棚 宝剣山頂 高度感満点
天狗山荘の横をとおり砂礫の道を中岳方面に向けて進むと左手にコマクサの移植地があり、小さなコマクサが数株花を咲かせているのであるが
なにかもの悲しい感じがし、写真を撮るのをためらいそのまま通過してしまう。

宝剣山荘より10分程のところにある大きなケルンで道が二つに分かれており、左の巻き道を選んで木曽駒に向けて足を進める。
中岳の宝剣側斜面の岩場を三点支持でクリアしトラバース気味に付けられた道を進むと木曽頂上山荘のある鞍部に到着し、中岳からの道と合流する。

ここからザレの急坂をゆっくり20分程かけて登ってゆくと前方に石垣でかこまれた立派な社が二つ目に入り山頂へ到着である。
時間的に余裕があるのでこの山頂で大休憩をし、ラーメンや焼そばで昼食をとり展望を楽しみながらのんびりとした時間を過ごす。
木曽駒の山頂より今歩いてきた宝剣の岩の稜線を眺めて、新メンバーも満足そうに隣に座るおばさんにもらったおにぎりをほお張っている。
老若男女を問わずだれとも昔からの知り合いのように会話の弾む山っいいなあ!とあらためて思う。
山荘より木曽駒へ 宝剣を返り見る 木曾駒への巻き道 木曾駒山頂の社

山頂の祠で登山の安全とタイガーズの優勝祈願をしたあと宝剣山荘に向けて下山を開始する。

頂上山荘のある鞍部までも戻ったあとは中岳に向けてまっすぐに伸びているザレとガレの交じり合った道をイッキに登りつめて、
山頂の岩でゴロ寝をしながら後続を待ち全員集合後浄土乗越経由で千畳式カールを下り、ロープウェイに乗り本日の登山を終了する。




安全祈願 浄土乗越よりカール