伯母谷覗きより大普賢
(前ページより続く)
女人結界門からは奥駆道を大普賢稜線にへ向けて一度鞍部へ下りる。 平らな脇ノ宿跡を過ぎて少し登り、糸笹の道をさらに下って行くと明王ヶ岳の鞍部に到着する。 明王ヶ岳の登りに入ると登山道には石楠花が多くなり、樹林の間からは先程の伯母谷の覗きや 稲村ヶ岳を望むことが出来る。 もう少しで大普賢であるが、さすがにこの辺りまで来ると足が言うことを聞かずペースダウンがひどい。 たま花を付けている石楠花に元気づけられて先行する若いノム氏になんとかついてゆく。 経箱岩への分岐を過ぎて明王ヶ岳への最後の登りをクリアすると前方に大普賢の頂稜が姿を現す。 |
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少しだけ咲いていた石楠花 | |||||||||
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大普賢山頂に向けて緩やかなに続く稜線を進み、和佐又からの分岐を通過し10時55分待望の頂に立つ。 1779.9mの頂には男性4人グループと単独の男性の方がおられお疲れ様の挨拶を交わし、360度の展望を楽しむ。 少し霞がかかっているが稲村ヶ岳、山上ヶ岳はもちろん山頂から続く稜線上の行者帰岳、その向こう連なると弥山、八教、釈迦ヶ岳と 大峰の名だたる山々が顔を見せその山容を競いあっている。 なんとも言えぬすばらしい展望である。 |
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山頂で食事をしたあと、コーヒーで乾杯をし山頂に別れを告げ上谷に向けて下山をはじめる。 明王ヶ岳の経箱岩に寄り道をし、奥駆道を女人結界まで戻る。阿弥陀ヶ森をのんびりと下り、伯母谷の覗きで再び大休憩を取る。 ここで熊野本宮まで四泊五日かけて縦走するという最近には珍しい若い女性に出会う。山上ヶ岳に入れない為こちらからの奥駆縦走 になっているのであろうと思うが、それにしてもすばらしいチャンレンジであると思うし、好感の持てる方であった。 自分もいつの日か彼女みたいに歩いてみたいなあと思いながら絶壁より大普賢を眺める。いつの日か! 秋の紅葉時に再びここを訪れることを大普賢に約束し、長い杉林を下り上谷に下山する。 |