アルペンムードのある霊仙西南尾根を歩きたく相棒のミーとマン氏と明け方からゴロゴロと音を鳴らす雷様から逃げるように
第二京阪を彦根に向けて車を走らす。午前8時45分廃村になっている落合の集落に到着し、元公共施設の広場に車を止め
させて頂き
舗装道路をすこし戻って今畑の登山口に取り付く。
登山口より杉林の急坂を少し登ると今畑の廃村に出合い、今は昔の風景の中にさびしそうにお寺がぽっんと建っている。
ちょっとした感傷に浸りながら廃村を抜け新緑を増しつつある広葉樹の中のつづら折りを進むと次第にガスが濃くなりだし
視界が悪くなる。露岩が多くなり始めた登山道をさらに登り続けると熊笹があたりを覆いだし、少し下って霊仙への標識を
左に折れ笹の急坂を登ると立ち枯れの大木が目だつようになる。振り返ると御池岳の稜線が・・・今日はガスで何も見えず。
樹林の中にぽっかりとした空間笹峠でこれからの急登に備えて休憩をとる。
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落合の廃村 |
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今畑の廃村に立つお寺 |
新緑の美しい登山道 |
ガスが濃くなる登山道 |
ここを左に登る |
笹峠付近の立ち枯れ |
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休憩中灰色の空からは銀のしずくがポツリポツリと頬をたたき、相棒のミーとマン氏の雨男ぶりを心の中で嘆く!
彼とは今年4回山行をともにしているが4回とも悪天候であり、ミーとマン氏の頭上には雨雲が停滞しているのではと思ってしまう。
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一服後いよいよ西南尾根の急な登り入る。草付の急斜面を何度も立ち止まりながら黙々と登るとやがてガレが多くなり
近江展望台と名づけられた1006mのポイントに到着である。
晴れていれば最高の展望ポイントであろうが本日はあいにくのガスの中で360度のグレーである。
ここからは低潅木滞の中に石ゴロの道が続きなんとも言えぬ独特の雰囲気のある尾根道を作っている。苔の張り付いた石と
木の根に足をとられないようにして低潅木滞を抜けるとガレ状の道に変わり南霊仙山に向けてさわやかな稜線が続きアルプスの
雰囲気を味わいながらのトレッキングとなる。
先を歩くミーとマン氏のおかげで展望を楽しみながらとは行かないが関西では1級の稜線であろう。
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近江展望台 |
南霊仙山の斜面からはすこし下って再び登り返すとガレが突然笹道に変わり、胸まで埋まりながら進みと右側が切れ落ちた稜線にでる。
右の谷に気をくばりながら少々のアップダウンを繰り返し左へ曲がるように笹原の中を進んで霊仙最高点に立つ。
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独特の稜線 |
低潅木帯に続く尾根道 |
稜線上の笹原 |
右が切れ落ちた稜線 |
霊仙最高点 |
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最高点はガスの中で風が強くゆっくり出来ず写真を1枚撮って通過し、逃げるように三角点のある霊仙山頂へ向かう。
三角点のある山頂へは一度鞍部に少し下って笹原を登り帰し表登山道との分岐を左方面に進んで到着するが、この山頂も寒くてゆっくり出来ず昼食場所を
求めて元来た道を分岐に戻り表登山道を経塚山(北霊仙)にむけて粘土質の道を下る。ガスで道が分かり難くなっている経塚山を慎重に通過し、神秘的な
お虎池を右に見て休憩ポイントであるおサル岩でほっと一息つき昼食タイムをとる。 |
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最高点と山頂との分岐 |
霊仙山頂(三角点がある) |
経塚山 |
お虎池と相棒(雨男) |
おサル岩 |
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おサル岩でいつものように山のご馳走ラーメンを食べ、汗拭き峠に向けて下山を始める。おサル岩から先に急な下りがあり、地元の山岳会が安全な新しい道を
開発中でこちらを通ることも出来るようである。汗拭き峠より落合方面に道をとり林道をしばらく歩いて廃村の登山口に戻る。
帰路はサークルの決め事に従い彦根のかんぽの宿で温泉に浸るが、窓から伊吹山のどっしりとた姿が・・・下山後快晴に!
よくあることですね!とミーとマン氏・・・ガスの霊仙、少し高くついた高速代でした。
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おサル岩先の急な下り |
汗拭き峠 |
お迎え蛙(おサル岩にて) |
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