坊村から武奈ヶ岳

山行日:2006年3月20日
天候:晴れ
メンバー:単独
コース:登山口(9:05)→御殿山(11:05 11:20)
西南稜第一ピーク(11:40)山頂(12:10 12:45)
→御殿山(13:10 13:20)登山口(14:20)


月曜日4週間ぶりの天候回復のチャンスを逃がしてはならじと午前7時に男山を比良に向けて出発する

毎日仕事で通う一号線を北上し、名神南インターに向けて車を走らすと宇治川の橋からは比叡、愛宕山、そして左手には
攝津の山々が きれいな山容を見せてくれ今日のすばらしい天候を約束してくれているようである

カーステが奏でるオールディーズの曲に合わせて思わずリズムを取ってしまう自分が年甲斐もなく少々は恥ずかしい・・・!
湖西道路を経て鯖街道に入ると花折峠からは風景が一変し、昨日降ったであろう雪であたり一面が銀世界である。

朽木より向こうが通行止めの影響で、走る車が少なく道路も真っ白になっており坊村までの徐行運転を強いられ、予定より遅れて
8時45分、明王院の駐車場に車を止める。この駐車場は20台程の車が止められ、1日300円とマイカー登山者にはうれしい限りである。
鯖街道は雪景色 明王院駐車場 登山口の明王院 杉林に続く急坂
到着したバスより7、8人の方が登山口の方に向かわれ、今日は一人ではないなあと思いながら登山支度を進める。
このコースは取り付きからの急登が厳しく、今日もいつものように息切れを繰り返し杉林に続く道を何度も立ち止まりながら、黙々を登る。
目線に入る杉が葉を落とした木々に変わるころ足元の雪が多くなり、先行者のトレースが徐々に深くなってくる。40分程登り鞍部を通過して
御殿山から派生した尾根の急斜面に付けれてた道を滑らないように登ってゆくとやがて道はなだらかになり、木々は昨日降った雪の華を
豪華に咲かせている。雪のトンネルになった道をキュキュと音を鳴らして進み細い尾根上に続く道を雪屁に気をつけて通過すると右手には
雪で化粧をした蓬莱山を望むことが出来き、背中には白い波を打つような北山の重なりが美しい。
背の低くなった木々の間に続くトレースのあとをたどりひと登りして御殿山山頂に到着する。                
穏やかに続くトレース跡 雪のトンネル 尾根上の雪屁をクリア 御殿山手前
山頂からはこれから向かう西南稜が馬の背のように白い
美しい姿を見せており、はやる気持ちを抑えてアイゼンの
準備をし、ちょこっと休憩したあとわさび峠へと向かう。
口の深谷側には大きな雪屁が張り出しており、 アイスバーンに足をとられなように急坂を下って
わさび峠に到着すると、なじみの標識はまだ雪に埋まっており分岐の確認はできない。

御殿山より西南稜を望む
御殿山からの下り わさび峠付近
峠付近は相当な雪でさらに深くなったトレースを忠実にたどって西南稜へ取り付き、一つ目のピークをS字で登り切ると白く雄大な稜線が
最高点に向かってドーンとその姿を眼の前に現す。十数年前に嫁と娘を連れて初めてここを訪れて以来お気に入りになった稜線は今日も
期待を裏切ることなく新たな感動を与えてくれている。
穏やかに伸びる稜線を雪の感触を味わうように一歩一歩進むと頬を伝う春風が心地い。
二つ目のピークを通過し、最後の登りをクリアして三つ目のピークに立つと左前方に武奈の頂が眼に入り、目の前には表比良登山道との合流点が現れる。合流からはびわこを眺めながら雪の頂稜を少し進むんで1214.4メートルの頂にザックを置く。
わさび峠より西南稜へ 第一ピークより西南稜を望む 快適な西南稜を歩く 西南稜ホワイトロード
山頂は360度の展望があり、
雪の上に簡易の椅子を置き山のご馳走「ラーメン」を食べながら
琵琶湖、北方稜線、北山等の眺めの楽しむ。

先着されていた登山者の方に写真を撮って頂いたあと

いつまでもこの場所に居たい気持ちを振り切って
西南稜を御殿山に向けて下る。
山頂からの展望
武奈山頂