AM6時20分京都男山を出発。先週の御池岳と同じ様に京滋バイパスから名神に入り彦根インターで下り、途中のコンビニで食料と水を仕入れ
登山口に向かう。養鱒場を目標に車を走らし、養鱒場からは砂利道の林道を突き当たりまで進むと榑ヶ畑登山口に突き当たる。
ここには10台程の駐車スペースが確保されており、先着の車の邪魔にならないように8時30分分登山専用車ミーとマン号を止める。
身支度をし、登山口にある案内板でコース確認をしてみると、本日のコースである西南尾根経由の登山道の表示がなく少し不安になるが
計画とおり地図に沿って進むことにする。
東屋の横より薄暗い樹林の中に入り少しゆくとヒノキの間に年輪のある石垣がたくさん見えてくる、以前は人が住んでいたらしい榑ヶ畑廃村跡である。
不思議な感覚にとらわれながら、石畳状の道をゆっくり登ると山荘があり、無人の簡易売店が営業されており冷えた飲料が販売されている。
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登山口と駐車場 |
汗ふき峠 |
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山荘からは右上がりに道が続き、針葉樹と広葉樹
入り乱れた中をジグザグに10分程登ると汗ふき峠に着く。
峠より左の道を選択すると、霊仙岳へ最短で登れるコースとなるが、今日はこのコースを下りに使うことにし、予定通り峠より落谷方面に下降、大洞源流沿いの林道を20分程進むと立派な家が立ち並ぶ落谷の集落に出合う。
人影は見えず、白い犬が尾っぽを振りながら近づいてくるのみである。 |
落谷の集落からは車道を5分程進むと左斜面に今畑から霊仙岳へとかかれた標識が目に入り、西南尾根経由の登山口に到着する。
東屋のある榑ヶ畑登山口より約50分程の道のりであり、足ならしにはちょうどよい感じである。
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休憩後、登りはじめるとすぐに今畑の廃村があり、村の中を通過すると檜林の急坂になる。
霊仙より派生している尾根につけられた道は斜度がきつく、息切れの連続となり、前をゆくタフマン割り箸さんの姿を何度も見失いかける。
黙々と登りつづけ檜の廊下のような尾根を渡るように通過すると、道は自然に石畳がひかれたような感じになり、左上部に西南尾根の稜線が
見え出すと道の両側が笹に覆われてくる。笹原を抜けると目の前に逆扇形にひろがった巨大な西南尾根の斜面が現れ、圧倒されそうになる
もその雄大さがよし登ろうと意欲を掻き立ててくれる。
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下部を少し直進し、霊仙岳への小さな標識で左に道をとり斜面への直登に入ってゆく。
斜面手前で少し休憩し、これからの登りにそなえる。
大斜面の登りはさすがにきつく、何度も立ち止りながらも一歩一歩高度を稼いで行く。
振り帰れば時折雲の切れ間より老体をはげますかのように御池岳が顔を見せてくれる。
標高が高くなるにつれ粘土質から石、岩の多い道に変化し、近江展望台に着くころには、
登山道はほとんどが岩である。晴れていれば、近江平野の展望がすばらしいであろう
1006m地点も本日はガスがかかり視界なし。
近江展望台からは灌木の間の岩道を進む、バランスが取りにくく歩きにくいが、
それを抜け出ると尾根上に道が続き、右側が大きく開けた道は大岩、小岩とガレ場が
連続しまるで北アルプスの稜線を歩いている雰囲気を味わえる。
だらだら登りでみんなに遅れをとった老体の山の休日本人もここぞとばかりに軽快に
足を進めることができる。
稜線を渡る雲に視界を遮られながらも雰囲気のある尾根道をしばらくゆくと笹の
生い茂った草原に出合い、小さなピークを左に大きくカーブするように進むと再び右側が
切れ落ちた登山道となる。霊仙最高点にむけてトラバース気味につけられた登山道は
高度感たっぷりでバランスを崩さないように慎重に進み、笹の中に丁寧に付けれた道を
登り切ると1098m最高点に到着である。
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西南尾根の巨大な斜面
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西南尾根 |
ガスの湧く西南尾根 |
右の切れ落ちた登山道 |
霊仙最高点 |
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あいにくのガスと強風で長く滞留する事が出来ず、朝汗拭き峠でお会いしたご夫婦にここで再開し、食事のできる場所をお聞きし最高点を後にする。
霊仙にはふたつの頂きがあり、山頂表示のあるピークに立ち寄るも強風を避けるようにあわてて下り、経塚岳に登り返して鳥居のお虎ガ池を通過し、
お猿岩の陰で昼食タイムを取る。
いつもの様にご馳走のラーメンを食べ、暖かいコーヒーで乾杯をし、山のランチタイムを楽しんで、汗拭ふき峠に向けて下山を開始する。
お猿岩からすぐに100m程の急な下りがあり、それを過ぎるとあとはなだらかな下りが続き汗ふき峠で少し休憩を取り、登山口に14時45分に戻る。
今日は午後より天候が崩れ、ガスと強風の中での山歩きとなったが、雰囲気のある稜線歩きができ満足の行く山の休日であった。
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