北穂高岳
山行日:2003年9月7日、8日(1泊2日)
メンバー:単独行
コース:1日目 上高地→横尾→涸沢→南稜→北穂高山頂
2日目北穂山頂→涸沢→横尾→上高地
北穂から大キレットを渡る計画で京都より夜行列車で松本に向かう。
松本からタクシーで上高地に入るが、穂高連峰はどんよりとくもり先行き不安な感じである。
キレットへは3回目のチャレンジであるが、1回目は雨で断念、2回目は急用で山行そのものが中止と
残念な思いをしているので今回はぜひともと渡りたく、2週間前に歩いた道を横尾へと足を進める。
6時前誰もいない上高地駐車場に着き、荷造りをし直し横尾へ向かう。 河童橋より見上げる穂高は雲に隠れ、その姿を見ることは出来ず。少し急ぎ足で徳沢まで来ると 上の方からポツリ、ポツリと雨が・・・。止むことを期待し、とりあえず横尾まで足を進める。 上高地より約2時間、小雨の横尾山荘で雨宿りの休憩をとる。 小降りの間をついて横尾大橋を渡り本谷橋へ。本谷橋では雨が大粒になり、岩陰で約40分もの 停滞を余儀なくされる。さすがに下ってくる人も無く、晴れならば大勢の人で賑わうこの人気の 休憩ポイントも今日は雨音だけが耳についてくる。 |
雲に隠れる岳沢と穂高 |
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休憩後、雨の中樹林帯を黙々と登る。時折樹林の間から見える涸沢はガスで覆われており、気持ちが萎えそうになるのを 明日は晴れるからと励ましながら石段の道を一歩一歩高度を上げてゆく。 モレーン手前の分岐で道を左に取り、ヒッッテに11時到着。雨で濡れているにもかかわらずのどはカラカラで、炭酸飲料を 一気に飲み干す。ヒッッテに停滞している数組の登山者がおられ、みなこれからの行動に悩んでいるようである。 |
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ヒッッテで美味しい ラーメンを食べこれから 登る南稜の急な登り 備える。 涸沢は都合4度目の訪問で あるが、3回がガスの中と自称 雨男の本領発揮である。 |
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ラーメンで腹ごしらえをした後、 単独行の女性登山者を追いかけるように小雨とガスの中を南稜に向かう。 南稜へは涸沢小屋の横より取り付き、はじめより急な登りとなる。ガレ場を一歩一歩登りながら振り返ると眼下のガスの中に 涸沢ヒュッテとキャンプ場を見ることが出来る。上部は相変わらずの濃いガスで視界は悪い。 一枚岩の長いクサリ場と梯子を通過する頃には雨が次第にきつくなり、キャンプ場付近では大粒の本降りに変わる。 頬を冷たい雨に打たれながら涸沢岳への分岐を右に進む、頂上直下と思われる最後の岩場では、視界はほとんど無く 突然広場が現われた感じで、3106mの頂上にたどり着く。感動を味わう余裕も無く、ずぶ濡れで北穂小屋の飛び込む。 |
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