鈴鹿御在所岳

山行日:2003年5月1日
天候:晴れ
メンバー:ミーとマンさん・ドングリ君・割り箸さん・助六君・山休

コース:中道登山口→おばれ岩→キレット→山頂→裏道→国見峠→藤内小屋→湯ノ山温泉


男山山歩会今年3回目の山歩きは、御在所の中道から国見岳を歩く新会員歓迎の登山である。

御在所の中道登山道は自分の好きなコースの一つで、数々の岩のオブジェを楽しむ事ができ
登山道からの展望もすばらく、そのコースはまるで北アルプスを歩いているよな感じである。

午前7時城陽を出発した登山専用車ミーとマン号は京滋賀バイパスから名神を北上し、竜王より
鈴鹿を目指す。途中のコンビニで昼材料を仕入れ、登山口の湯ノ山温泉に10時30分到着。
予定より1時間遅れである。タクシーで鈴鹿山の家の戻り、11時ちょうど中道を登り始める。
湯ノ山温泉より

中道の取り付きは樹林の急登から始まり、一汗かくまでは結構キツク息切れの連続である。
新会員の割り箸さんや助六君はさすがに若く疲れを知らないようである。今年初めて参加の
ドングリ君もその短い足をうまく回転させて順調に急斜面をクリアしてゆく。一汗かくころに樹林の間より
御在所が近くに見え出し、ロープウェイをくぐり大岩の道をよいしょとを登ると有名なおばれ岩に到着である。
おばれ岩は巨大な畳状の一枚岩が2つあり、一つの岩がもう一つを支えているようにそそり立っており
ここを訪れる数多くの登山者に自然の脅威を見せてくれている。

中道登山口
ザレ場を登る 樹林の間より御在所岳
おばれ岩にて休憩 自然の芸術おばれ岩
ここからキレットまでは、岩や梯子などがありアルペンムードたっぷりの山歩きが楽しめる。
おばれ岩からしばらく進み奇岩地蔵岩を通過すると、登山道は展望満点の岩道となり
前方に御在所の岩壁、左右後方は今まで歩いてきた道と深い谷を望むことが出来る。
青空の下最高のトレッキングである。

キレットへは30m程の岩場の下降となるが、クサリでガードされているので慎重に降れば問題ないが、
小さいお子さんや初めてここを訪れる人には、経験者がフォローするのがよいでしょう。
キレット手前に平な岩場があり、これからの更なる登りと体調を整える意味でここで休憩を取る。
真近にロープウェイが通っており、ロープウェイ越しに鎌ヶ岳の鋭い山容を眺めながらの一服はまさに
山の休日そのものである。

奇岩地蔵岩
地蔵岩手前の岩場 岩場を抜ける 鎌ヶ岳をバックに キレットを降る
キレットを慎重に降り、再びアカヤシロの咲く樹林帯の中を進むとトラバース手前のテラスに到着する
ここまで登ってくるとさすがに老兵のミーとマンさんとカイチョウは疲れが顔に出てきているようであるが、若い3人は
まだまだ元気で、普段の仕事量が影響しているよにしか思えない!(本当は歳のせい)

このテラスからは地蔵岩、おばれ岩を越えてはるか下に湯ノ山温泉が遠望でき、けわしい中道登山道の全貌がよく
よくわかる。また目の前には御在所の大岩壁がせまり、まさに今が山の中を感じることが出来る。
テラスでノンビリと山を楽しむメンバーの笑顔がさわやかである。

中道登山道全貌
大岩壁の下を慎重にトラバースし、山頂直下のクサリ場を越えて遊歩道に13時到着。
山頂公園で待望の昼食タイムを取り、少し離れたピークに向かう。頂は観光化されており少し雑多な感じであるが、
展望ピークより360度の展望を楽しだ後、裏道経由で下山を始める。
鎌ヶ岳 国見岳と釈迦ヶ岳 雨乞岳 山頂1等3角点
裏道は、背丈程の笹と樹林帯の中に小石の登山道がつづき、中道とは正反対の顔を持っている。
山頂遊歩道より裏道に入るとすべりやすいザレ場がつづき、5分ほどで国見峠である。峠を右折して小石、小岩の道をさらに降ると
右にロッククライミングで有名な藤内壁が圧倒的な姿を見せてくれる。足元に注意しながら藤内壁出合いを過ぎると道は平坦さを増し、やがて
裏道のオアシス藤内小屋に到着である。小屋でのどを潤し、湯ノ山温泉への最後の降り楽しんで今日山行を終える。