比良武奈ヶ岳
正面谷コース


山行日:2001年7月4日
天候:晴れ(暑い暑い日)
メンバ−:ミートマンさん、どんぐり君、どんぐり妻、大将、山休
コース:大山口⇒青ガレ⇒金糞峠⇒中峠⇒わさび峠⇒西南稜⇒山頂⇒イブルキのコバ⇒八雲ヶ原⇒北比良⇒下山


イン谷口より大山口にむけてのんびりと歩き始める。
はじめて比良に登ってから今回が30回目ぐらいの比良登山である。
10年程前に娘をつれて登ったコースを今回は男山山歩会のメンバーとの山歩きだ。
大山口までは、緩やかな舗装道路が続き足鳴らしにちょうど良い。
途中にトイレもあり支度も万全だ。

大山口は北比良への道と金糞峠への道との分岐になっており、
右の川を渡ると北比良への登山道が樹林帯の中に続いている。
ロープウェイが出来る前は多くの人が、この道より山頂を目指したそうである。

私たちは金糞峠に向けて、久しぶりの参加になる大将を先頭に足を進める。
青ガレまでの道はV字谷の沢沿いを40分程歩き旧道に合流すれば到着だ。
大山口
流石に今日は下界36℃の暑さの為、青ガレに着く頃には、メンバーの顔は汗でくしゃくしゃだ。
いつもタフなミートマンさんもきついようで、肩で息をしている。
わたしカイチョウも暑さのせいか(年かな)少しばてぎみで青ガレに遅れて到着し、大きなため息を一発。
若いどんぐり夫妻も暑さに少々いつもの賑やかさがない。
とりあえずここで大休止となる。元気な大将はさらに上の金糞滝の見学に崖を登って行く。
金糞滝 青ガレ 金糞滝は青ガレの手前を少し登った所にあり、
訪れるが少ないが、比良の名瀑といえる
雰囲気を持っている。

青ガレは石の積み重なりで、遠くより見ると
その名のとおり青く見え
関西ではあまり見られない大きなガレである。
下から見上げると登れるのかあと思うほどの迫力だ。
青ガレを登る
金糞滝 奇岩帯青ガレ 青ガレは左端を登ってください。 青ガレを登る

水分補給後、青ガレを慎重に通過し金糞峠へ。
金糞までは樹林帯の中のゴロゴロ岩の道をひたすら登ることになる。
このコースでは一番きつく感じるところであり、結構な急登だ。
一気に金糞までと気合をいれるが、今日はなかなか足が前に行かず
苦戦の状況だ。バテバテで金糞に着くと、一人余裕の大将から、
「大丈夫ですか」と声を掛けられ、「きょうはのんびり歩いている」と
思わず負け惜しみの言葉が出る。

金糞峠 男山山歩会
金糞峠からは、堂満岳、北比良、蓬莱、中峠への道が分かれており休日には大勢の登山者で賑わう所である。 金糞峠 峠で全員集合

きれいな滝
金糞峠から一旦下降し中峠に向かう、中峠までは平坦な道が源流沿いに続き、快適なトレッキングだ。
途中に丸木橋や涼しげな滝、渓流もあり、先ほどまでの辛さがうそのように足が弾む。
どんぐり妻さんも少し元気になってきたようである。樹林帯の道が気持ちよい、中峠までは50分程で到着だ。
中峠で小休止後、再び下降し、わさび峠手前の沢で待望の食事タイムを取る。
大将は奥さんの手作り弁当をおいしそうに頬張っている、どんぐり夫妻は仲良く並んでアツアツ昼食だ。
ミートマンさんと私カイチョウはラーメン、やきそば作りに汗を流す。
山でみんなで食べる食事は、どんなご馳走よりもうまーい!そして最高!


さあいよいよわさび峠から西南稜だ。谷沿いの急坂を足元に気をつけながら登り、最後のロープ場を通過するとわさび峠だ。
わさび峠からは右に道を取り雑木林を抜けると青空が広がり西南稜の第1ピークが見えてくる。
ピーク手前の急坂を頑張り登りきると、360度展望の開けた素晴らしい景色が迎えてくれる。西南稜取っ付きだ。
このピークより見る西南稜は、素晴らしい広がりを見せ、初めてここを訪れる人はその雄大な景色に感動し、再びここに戻ってくる。
私がはじめてこの景色を眼にしたのは10年程前の家族登山で、ここより私達家族の山が始まり、山の休日の原点となっている。
 

御殿山 西南稜 大将とミートマンさん 元気な蝉
御殿山方面 西南稜の夏 大将とミートマンさん 夏を楽しむ蝉

西南稜を行く 西南稜を歩きはじめると風が頬をつたい気持ちがよい、二つ目のピークにもあっという間に到着だ。
標高が上がるにつれ多のトンボが私達を迎えてくれ、山歩会のメンバーも笑顔でトレッキングを
楽しんでいる。
このさわやか気分に浸れることが山歩きの楽しみのひとつであり、
いつも山に来たい理由なのかなあと思いながら、夏の西南稜をわたしも楽しんでいる。

2つ目のピークからは少し急登となるが、景色がよくあまりきつく感じない。
3つ目のピーク手前の岩場を越えると 目の前に山頂が現れる、もう少しで山頂だ。


山頂には木々は一本も無く、東西南北すばらしい展望である。
東に釈迦岳が男性的な姿を見せ、西には安曇川を超えて北山の数々の峰、
南には蓬莱方面が浮かび、北には蛇谷ヶ岳を中心に比良北部の山々が目を楽しませてくれる。
良く晴れた日には、伊吹山や白山まで顔をみせてくれるそうである。
流石に日本200名山の山頂である。
正面谷よりはじめてこの山頂に立ったどんぐり夫妻は、感激あふれる顔で360度の展望を楽しみ、
元気な大将はカメラマンに変身したかのようにパチリ、パチリと写真を撮っている。
先々週この頂きに立っているミートマンさんは再びここに立った満足感に浸っているようだ。
西南稜



山頂にて 釣瓶、蛇谷ヶ岳 蓬莱山 釈迦岳
山頂にて集合 釣瓶、蛇谷ヶ岳方面 蓬莱山方面 釈迦岳方面



山頂での記念撮影後いよいよ下山、下山はイブルキのコバ経由で八雲ヶ原へ。
まずは急坂を慎重に下りコヤマノ岳分岐を目指す。この山頂付近の急坂は以前はザレ場でちょっとした難所であったが、
数年前に新しい道がつけられて今は歩き易くなっている。
八雲ヶ原までは危険なところもほとんど無く、30分程で着くがスピードの出しすぎには十分注意が必要。
八雲ヶ原にはキャンプ場とロッジがあり比良登山のオアシスになっている。また冬には大勢のスキーヤーで賑わう所でもある。
私達男山山歩会もロッジにて休憩をさせてもらい、冷えた水分を腹に流し込んだ後、八雲ヶ原の湿原を横切り北比良に出て
ロープウェイのお世話になり下界へ。
今年3回目の山行も満足行くものであったが、年寄り2人は少しバテぎみの登山になったようである。