鈴鹿綿向山
初登山は表参道より幸福のブナへ初詣

山域:鈴鹿
登頂回数15回
天候:快晴
メンバー:単独
ルート:御幸橋駐車場(10:05)→ヒミズ谷登山口→あずみ小屋→五合目小屋(11:30)→七合目→
山頂と幸福のブナ(12:20 12:55)→ヒミズ小屋(13:55)→御幸橋駐車場(14:10)


令和二年の初登山も恒例の綿向山へ。12年連続で幸福のブナへの初詣である。
午前8時過ぎ枚方を発進し、京滋バイパスより名神を北上、竜王インターより下道を走って9時40分登山口に到着。
駐車場手前にあるトイレで儀式を済ませて御幸橋駐車場に車をキープ。

ゆっくりと準備をして西明寺川沿いを砂防ダムに向かって歩き、まず夫婦松に挨拶。
ご主人松はすでに旅立たれており今はおひとりである。



御幸橋知駐車場 夫婦松・・・今はお一人 西明寺川沿いの道

砂防ダムに近づいた頃トランクよりアイゼンをザックに詰め込んでないことに気づき愕然! 
今日はアイゼン無しで登ることも可能な気もするが、冬道がきついかもと取りに戻ることに! 早めに気づいて良しとしよう!

仕切り直して砂防ダムより林道に上がり、綿向接触変質地帯を右に見て進むとヒズミ小屋の建つ登山口となる。


北畑林道 綿向山麓接触変質帯 ヒズミ登山口

小屋からはヒミズ谷に架かる鉄の橋を渡り、杉・檜の混合林にツヅラ折りに続く表参道登山道に入る。
一合目をゆっくりと通過し、ニ合目標識を過ぎた辺りより廻りに積雪が目立ちはじめてくるが、例年に比べると圧倒的に少ない。
我慢の登りを続けて作業林道に飛び出すと三合目である。


一合目…山頂まで3720m 二合目辺りより薄っすらと雪景色 三合目標識は林道沿い

三合目からはショートカットルートであずみ小屋へと抜けてゆく。屋根に積もる雪は10センチ程。
小屋で一息入れてさらに杉・檜の混合林を登り続けると視界が開けて五合目の小屋へと着く。ようやく登山道もホワイトロードに。


あずみ小屋 五合目小屋 五合目…標高830m

道は白くなっているがまだアイゼンを装着する必要もなく六合目を通過。
七合目の綿向不動に着くとかすかに期待していたブナ原始林には樹氷、霧氷は無し、この気温ではやっぱりと納得。
不動尊に合掌したあとベンチで冬道の急な登りに備えてここでアイゼンを装着。
わざわざ取りに戻ったアイゼンも装着でホッとしていることだろう!


六合目付近の登山道 七合目(綿向不動尊が鎮座される) 冬道への取り付き

冬道で下って来られた登山者の方に状況を訪ねると山頂は展望が広がり、樹氷も見事であったとの事。
テンショションが上がりはじめ高度を上げようとするも気持ちとは裏腹に足はなかなか前に進まず亀足でノロノロ!

それでも冬道八合目を過ぎると青空に樹氷が輝きはじめて足も気分的に軽くなったようである。
積雪は少ないものの山頂稜線手前では樹氷のトンネルも出来ており流石綿向山と何度もパチリ、パチリ。


冬道八合目標識 青空に樹氷が輝く 山頂手前に樹氷のトンネル

稜線の竜王山、イハイガ岳との分岐から山頂へ到着すると素晴らしい展望が広がり、まるで別世界!
目の前の雨乞岳、鎌ヶ岳はもちろん釈迦ヶ岳の向こうに御嶽山、そして北アルプスも!

私の年老いた目ではアルプスの頂を確認することは出来ないが、
山頂におられたカメラマンさんは乗鞍から穂高や槍の穂先も捉えられているとのことである。
しばらくご無沙汰の槍、穂高を鈴鹿で感じられるとは綿向山が粋な初登山のプレゼンとをしてくれたようである。

綿向山山頂 雨乞岳と鎌ヶ岳 御嶽山と北アルプス方面

綿向山からのプレゼントをたっぷりと堪能したあと今日の目的『幸福のブナ』への初詣に!
稜線をイハイガ岳方面へと少し下ると幸福のブナへと着く。 くぐると幸せを呼ぶというパワースポットである。

さっそく潜り抜けて今年の幸運を願い、分岐より元来た道を下って12年連続の綿向初詣登山を終える。

綿向山のパワースポット『幸福のブナ』
幸福のブナへの稜線と樹氷