北アルプス表銀座
北アルプス三大急登の合戦尾から燕岳、常念岳縦走

山域;北アルプス 登頂回数燕岳4回 常念岳3回
山行日:2017年8月21日燕岳 22日常念岳
天候:21日晴れ時々曇り 22日曇りのち小雨
メンバー:新加入の今田君 最強の雨男ミーとマン氏 山休
(22日):大天井荘(6:16)→横通岳鞍部(7:30 7:35)→常念乗越(8:35 8:45)→常念岳(9:50 10:05)→常念小屋(10:43 11:44)
最終水場(12:15)→笠原沢(13:11)→大滝ベンチ(14:01)→ヒエ平(14:45)


昨晩小屋の外で空を眺めると星が輝いており明日はご来光と槍穂高のモルゲンロードが楽しめるなあと安心して布団に入る。
朝起きてみるとなんと小屋全体がガスに覆われて真っ白。ご来光をあきらめて朝ごはんを頂く。

気温は10度を下回っているようでヤッケを羽織って6時過ぎガスの中を出発。 


小屋前のテント場 東大天井の稜線 喜作新道

歩きだすと少しだがガスが薄れてくる感じで東大天井の稜線と常念の頭もチラ!
槍に向かう喜作新道の赤岩岳、西岳はまだガスが濃くこのぶんでは今日は槍穂高の展望は無理のよう!

緩やかなアップダウンを繰り返すと廃道に突き当り、前方に横通岳と常念岳がデーンと姿を現す。
はじめて歩く新道を横通岳との鞍部へと降り小休止。


東大天井稜線をゆく 廃道前に立つ標識 横通岳と奥に常念岳

鞍部からは這松帯の急斜面を息切れを繰り返しながら高度を上げて、横通岳をその名前の通り横切ると常念岳が全貌を見せ始める。
常念小屋の向こうに立ちはだかる大きな壁が圧巻である。ザレた斜面を下り切ると常念乗越となる。

横通岳をトラバース 常念大斜面と右下に常念小屋

休憩後、乗越にザックをキープし空身で常念山頂へ向かてガレガレの大斜面を登ってゆく。
このダラダラの斜面はきつく若手君にあっと言う間に置いて行かれる。こんなはずではと思いながらも身体は正直である。
若さとパワーがうらやましい!

何度も立ち休憩を繰り返して1時間、ようやく2857mの頂に到着。ガスで展望は無いものの
百名山を目指す相棒は満足そう。
記念の集合写真を登山者の方に撮って頂き雨が来る前に山頂を後にする。

常念小屋 山頂へ続くダラダラ斜面
山頂の祠 記念写真 迎えてくれたイワギキョウ

下山をはじめると頭上より雨がポツポツ…カッパを着用しての下山となる。
乗越に下山した時に雨あしがきつくなり小屋でカレーライスでのランチをしながら雨宿りタイム。


常念登山ルートより乗越 常念乗越の標識 晴れていれば小屋の上には槍が聳える

少し小降りになった頃の見計らってタクシーを予約し、ヒエ平へと下山をはじめる。

標高2460mの乗越より2090mの胸突までの1.4kを一気に降ってゆく途中にはベンチが設置されおり休憩ポインとも多い。

第三べンチ 眼下に沢を見ながら降る。 胸突八丁

胸突八丁を過ぎると激下りは終わり沢沿いの緩やかなアップダウンとなる。
何度か沢を渡渉し、笠原沢を過ぎるとやがて大滝ベンチへと着き一息、ここからはヒエ平まで2.1kともう少しだ。


沢を渡渉 笠原沢 大滝ベンチ

もう少しでゴールと気が緩んだのか、加齢からくる体力の衰えなのか平坦な道で左足首をグニャとして転倒!強烈な衝撃でしばらく起き上れず。
なんとか起き上がると痛みが感じず歩けそう…左足をゆっくり着地するようにして前進し、山の神に一礼してヒエ平に下山。


ルート脇に鎮座する山の神 一ノ沢ルート登下山口ヒエ平 お世話になった穂高温泉やまのたこ平
一ノ沢林道に咲く花達…ソバナ・センジヒュカンビ・ニッコウキスゲ・ミゾホオヅキ

タクシーを待つ間に足首をチェツクするとひどく腫れ上がっており愕然。

帰宅後ギブスと松葉杖のお世話になるおまけ付きのアルプス遠征になった次第である。