中央アルプス 宝剣岳と木曾駒
高山植物の女王コマクサに会いにリベンジ登山

山域:中央アルプス 登頂回数 宝剣岳7回 木曽駒6回
山行日:2017年8月4日
天候:青空と曇りの繰り返し
メンバー:単独
コース:千畳敷(8:00)→極楽平→宝剣岳→駒ヶ岳→木曾頂上山荘→浄土乗越→ロープウェイ乗場
(12:35)


前回強風とガスで宝剣岳のみで撤退した木曾駒へのリベンジ登山へ
今夏天候不安定の中でもなんとか青空が覗きそうなこの日を選び中央アルプスへと向かう。

午後10時過ぎに仕事を終わらせ、帰宅をせずにそのまま仕事場より出発。
京都東インターより名神、中央道を順調に走り駒ヶ岳サービスエリアで仮眠、6時に菅ノ台バスセンターへ移動。
高原バスとロープウェイを乗り継いで雲上の楽園千畳敷に7時45分に到着。


宝剣岳 駒ヶ根神社とサギタルの頭 極楽平jへの登山ルート

宝剣岳と駒ヶ根神社に一礼し登山道へ。 八丁坂からのルートも考えたが人が多そうなので何時ものように極楽平へ
登山道脇に咲く高山植物をパチリ、パチリとしながら高度を上げて極楽平へと到着。 
ガスで花の名山三ノ沢岳や御嶽山は姿を見せてくれないが、サギタルの頭はなんとか顔を見せてくれる。


極楽平へと続く登山道 千畳敷を眼下に見る 極楽平

ガスよ晴れてねと祈りながらサギタルの頭を巻いて三ノ沢分岐まで来ると薄っすらと宝剣が目の前に現れる。
三点支持を守りながら岩場を登りはじめると祈りが通じたのか青空も覗き始めてくる…ラッキー!
10m程の岩場をクライムダウンし、岩峰を回り込むと本峰の登りとなる。ピンフックと鎖の補助を受けながら飛び出し岩を通過すると山頂。

宝剣岳ルート
三ノ沢分岐より宝剣岳 取り付きの岩場 クライムダウン
本峰への登り 飛び出し岩 宝剣山頂

今日の目的は木曾駒に咲く白いコマクサなのでトンガリ岩にタッチして早々と宝剣山荘へと鎖場をトラバースして下ってゆく。
山荘でモアイ岩を眺めながら一息入れて花の多い巻き道から中岳をパスし木曾駒鞍部へ。

モアイ岩 中岳との分岐…左巻き道 巻き道・・以前はボッカ道だったそうである

花をパチリとしながら鞍部に着くとなんと木曾駒山頂には晴れ間ガ広がりはじめておりテンションが上がる。
鞍部より左のザレ場はコマクサの群生地であり咲いていることを祈りながら進むとロープの向こうに赤い点がチラホラ…コマクサである。
ロープ越しにパチリ、パチリを繰り返し、満足感を胸に渋滞する登山道を登って山頂の立つ。

先程まで晴れていた山頂であるが到着した時はガスが湧きだし展望は残念ながら無し。
木曾駒ヶ岳 賑わう登山道 山頂
駒ヶ岳に根付いたコマクサ

写真を一枚撮影した後、今日の目的地頂上木曾小屋のコマクサ植栽地へと向かう。
小屋のおじさんにこんにちはと挨拶し、シロバナが咲いていますかと尋ねると植栽地まで案内してくれる。
たくさんの株の中に3株程目的花が咲いており、御嶽山で見逃したシロバナとの感動の対面を果たす。

このコマクサの植栽地は頂上木曾小屋さんが丁寧に育てられ管理されているそうである。


頂上木曾小屋さんに大切に育てられているコマクサ

今回のリベンジ山行の目的を無事達成し、ショートカットルートより鞍部へ戻る。
行列の続く中岳を再びパスして巻道へ。ガスに覆われはじめた宝剣を横目で見て八丁坂を千畳敷へと下ってリベンジ登山を終える。

頂上木曾小屋から駒ヶ岳を巻くシートカット 行列の続く中岳 巻道の岩場
まもなく姿を隠しそうな宝剣 浄土乗越 千畳敷へ八丁坂を下る

出会った花達・・・極楽平登山道
チングルマ・ミヤマカラマツ・キバナノコマノツメ・アオノツガザクラ・ヨツバシオガマ・ゴゼンタチバナ

出会った花達・・・宝剣稜線
ミヤマキンバイ・ミヤマダイコンソウ・コマウスユキソウ・イワツメグサ・チシマギキョウ・タカネツメクサ
出会った花達・・・千畳敷
ミヤマクロユリ・コオニユリ・ミヤマリンドウ・タカネグンナイフウロ・シナノキンバイ・エゾシオガマ
ハクサンチドリ・ウサギギク・ハクサンイチゲとミヤマキンポウゲ