比良堂満岳
正面谷堂満ルンせより直登

山域:比良 登頂回数18回
山行日:2017年2月4日
天候:晴れ
メンバー:単独
ルート:イン谷口(10:18)→ルンゼ取り付き(11:25)→中央リッジ(11:52)→堂満山頂(13:04 13:08)
金糞峠(13:40 13:50)→大山口(14:40)→イン谷口(15:05)




今年二度目の山歩きは鈴鹿とともにホームゲレンデにしている比良山系へと向かう。
坊村より西南稜、武奈山頂、北稜ピストンの予定で午前7時枚方を出発・・・の予定が寝過ごして8時出発に!
湖西道路の堅田手前で交通渋滞に巻き込まれてあえなく予定変更で堂満へ。

イン谷口には積雪の為入れずに湖西道路高架下になんとか車をキープ。
スノーシューをザックにくくりつけてイン谷へと歩きはじめる。

道路沿いに車の列 堂満の上は青空が広がる イン谷付近

トイレ前で単独行のエチケット、アイゼンを早めに装着し、イロハモミジのトンネルを抜けて大山口を順調に通過。
隠れ滝の標識を右に見て砂防ダムを超えてゆく。谷筋より山側道へ上がるとルンゼ取り付きからトレースが!

大山口 隠れ滝分岐 砂防ダム横のルンゼ取り付き

天候も良く、先行者もおられるようなのでルンゼ直登へ急遽予定変更。
過去中央リッジ付近で途中撤退をしており、今日はなんとか完登をとアイゼンの紐を締め直す。

ルンゼルートへ入ると積雪が結構ありトレースの上を歩いてもズボッ、ゴボッとめり込んでいく。
中央リッジ取り付きまで登ってくるとクライミングをする人達の掛け声が聞こえてくる。
しっかりとしたトレースはここまででクライミングの人達が付けてくれたのであろう!

トレースはあるが雪は深い ククライミングの人達 岩に残る氷柱

ルンゼには古いトレースの上に一本のトレースが伸びており先行者も確認できる。
取り付きを過ぎると傾斜がきつくなり、振り返るとまるで垂直の壁を登っているように感じてピッケルを車に置いてきたのが悔やまれる。


滑落すれば下まで止まらないだろうとの恐怖感が脳裏を横切り、アイゼンを二度打ち込むようにして慎重に登ってゆく。

狭い岩溝(ルンゼ核心部)

岩で挟まれたV字の岩溝を抜けても山頂まで競り上がるような急斜面が延々と続く。
トレースを外さないように慎重に高度を上げてゆくと、上部シャクナゲの木の向こうより話し声が・・・山頂近し!

山頂手前はトレースが流されており、腰辺りまで雪に埋もれながらシャクナゲの木をつかんで強引に登り山頂直下へと飛び出す。

山頂へ競り上げる急斜面 ふり返ると高度感満点 ルンゼ上部よりシャカ岳

先着されていた先行者の方にトレースのお礼を述べて緊張からの解放感と達成感を味わう。
マザーレイクを眺めた後、東稜道は下らずにお気に入りの雪庇稜線歩きをすべく金糞峠へと向う。

堂満山頂とマザーレイク・コヤマノ岳展望
山頂より続く雪庇の稜線

雪庇の稜線を満喫し、金糞峠より青ガレ経由でイン谷へ下山。
昨年、東稜道で痛恨の滑落をしたリベンジを無事果たす山歩きとなった次第である。

金糞峠 青ガレ 大山口