鈴鹿鎌ヶ岳
雨乞稲ヶ谷登山よりロクロ谷を遡上し鎌尾根経由で山頂
山域:鈴鹿 登頂回数21回(撤退4回)
山行日:2015年11月13日
天候;晴れ
メンバー:単独
ルート:稲ヶ谷登山口(9:00)→ニゴリ・ロクロ谷二股(9:37)→垂直の滝(10:13)→鎌尾根縦走路(11:21)→鎌尾根衝立岩(11:32 11:48)
→岳峠(12:22 12:30)→山頂(12:44 12:50)→武平峠(13:28)→稲ヶ谷登山口(14:13)
鈴鹿山系南部に位置する鎌ヶ岳は、天を突くピラミダルな山容が関西の槍、あるいはマッターホルンと称され
展望の良さと合わせて多くの登山者の方に愛されている人気の山であり、山休のお気に入りでもある。
登山道は三重県側に多くつけられており、湯ノ山温泉を登山口とする長石谷、尾根コース、水沢岳より縦走する鎌尾根コース
宮妻渓谷より登るカズラ谷コース、そしてスカイラインより簡単に頂に立てる武平峠、三ツ口コースなどがある。
滋賀県側も先人達がつけてくれた稲ヶ谷より入るニゴリ谷、ロクロ谷、松山谷、尾根の各ルートがあるが
現在の高原地図にはルートが記載されていない。
自己の鈴鹿登山100回目となる今回はロクロ谷コースを選択し、午前7時枚方を発車。 ロクロ谷は鎌尾根までの標高差約400m 距離約3.2kmのV字谷で小滝、滑滝が連続し、迂回路も取りにくく 踏み跡、テープマークもほとんどなくルートファイティングが必要となるルートである。 8時50分登山口の稲ヶ谷に到着し、スカイラインを少し戻って旧街道との分れよりガードレールを跨いで野洲川へと降りてゆく。 *以前掛かっていた東芝山岳会のプレートは外されている。 |
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稲ヶ谷からの支流を渡渉し、スカイラインが出来る前の旧道を少し歩いて野洲川川原へと下りてゆく。 やがて前方に見えてくる松尾川と野洲川本流の二股の間がニゴリ谷、ロクロ谷ルートへの取り付きである。 流石に先行者は誰もおらず木の上よりお猿さんが変な奴が来たとキッアキャア騒いでる。 |
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真ん中の樹林の中を抜けると再び旧道が現れ突き当たりに放置された鹿ネットを目印に下降すると松山谷の川原である。 川原を遡上すると松山谷であり、ニゴリ谷、ロクロ谷へは横断して樹林帯を直進する。 |
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樹林を抜けると本流となり渡渉して左岸沿いの踏み跡を歩く。 右岸に崩壊地が見えるところにテープマークがありそれを目印に谷筋へ下りるとここから沢歩きが始まる。 浮石に注意して沢を遡上するとやがて二ゴリ谷とロクロ谷の二股に着いて一息。 |
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ここからは本格的な沢歩き、靴ひもを結び直して右上写真の流れを渉りロクロ谷へのつもりが足を滑らしてドボン! 腰あたりまで水没するも何処も怪我はしておらず気を引き締めてスタートのやり直し。 ロクロ谷に入るとテープマークや踏み跡は無く、連続する小滝をルートを探しながら少しづつ高度を上げてゆく。 |
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やがて前方にこのルートの難所のひとつ、岩崩れでボロボロの滝が前進を防ぐように立ちはだっかってくる。 スタンスとホールドを何度も確認しながら慎重に登り滝上部へと抜ける。 |
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続いて前方に落差10m程の垂直の滝が現れる。 左岸を高巻くことが出来そうに思うも前回同様に無理をせず迂回ルートのV 字谷の枝沢へ 枝沢も岩くずで埋まっており足元が安定せず浮石に注意して慎重に登る。 |
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枝沢の最後の壁を登り切ると紅葉の樹林帯となり、尾根筋をルートを探しながら高度を上げた後、右下のロクロ谷へ再び下ってゆく。 ロクロ谷の上部はナメ滝、小滝が連続し濡れた岩に足をとられないように注意。 |
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やがてロクロ谷は伏流水となりガラガラの岩ルートへ変化し鎌尾根にせり上がってゆく。 鎌尾根稜線に近づくと足元不安定なザレ場となり何度もズリ落ちそうになりながら牛歩で衝立岩直下の一般道へと飛び出す。 |
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先程までの薄暗い谷筋とは違い鎌尾根縦走路は100回登山をお祝いしてくれているような見事な青空が広がり、 衝立岩で綿向山、雨乞岳、イブネの展望を楽しみながら一息入れる。 |
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衝立岩からは少々のアップダウンを繰り返し、前方に見事なダブル三角錐を見せる鎌ヶ岳を目指しての快適トレとなる。 |
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カズラ谷からの合流点より岳峠へと一度下り、ルンゼ状の斜面を登り帰すと1162mの鎌山頂に着く。 頂きはまるで梅田のような賑わいで場所の確保も出来ない混雑。 自身21回目の頂にタッチして滞在わずか5分程で武平峠に向けて胸突八丁をクライムダウン。 |
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武士峠よりまだまだたくさんの登山者が登って来られ道を譲ったり、譲られたして40分程で武平峠トンネル西口へ下山。 紅葉を楽しみながら鈴鹿スカイラインをテクテクと下り稲ヶ谷登山口に戻って鈴鹿100回目の登山を終了。 |
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