北アルプス劔岳
別山尾根ルートより山頂、長次郎のコルピストン

山域:北アルプス北部 登頂回数4回 撤退1回
山行日:2016年8月24.25日
メンバー:単独
天候:初日 ガスと小雨 二日目 晴れ時々ガス
ルート初日:室堂(12:30)→雷鳥沢テント場(13:06)→新室堂乗越(13:42 13:50)→劔御前小屋(15:30 15:40)→剣山荘(16:35)
ルート二日目:剣山荘→いっふく劔→前劔→カニのタテバイ→山頂→長次郎のコル手前→山頂→
カニのヨコバイ→いっふく劔→剣山荘→劔御前小屋→雷鳥沢→室堂


7月はじめに体調を崩し、山をしばらく自重していたのであるが盆明けにようやく体調も戻り北アルプスへと向う。
この夏計画していた西穂〜奥穂の縦走はまだ体力的に自信がなく、劔沢よりピストンで頂に立てて岩も楽しめる劔がターゲットだ。

午前5時30分枚方を出発。湖西道路を走り、敦賀インターより北陸道を北上して10時45分にアルペンルート富山電鉄立山駅に到着。
駅前の大駐車場は満車状態で川沿いの第三駐車場に車を置く。

5日間有効の往復切符を購入し、11時20分発のケーブルで美女平へ、ここで高原バスに乗り換えて室堂へ。

アルペンルート立山駅 車窓よりソウメン滝を望む 室堂はガスの中

ターミナルで簡単な食事をし、広大な室堂平に敷かれた石畳の遊歩道をミクリガ池方面へ。
ガスに覆われて立山連峰を望むことが出来なく残念であるが、遊歩道脇に咲く高山植物を愛でながらミクリガ池から雷鳥沢へと下ってゆく。


ミクリガ池 地獄谷 雷鳥沢(浄土沢)

テント場から浄土沢の小橋を渡り沢沿いを少し歩くと奥大日との分岐である。
この分岐より雷鳥坂を登り劔御前小屋へが最短ルートであるが、今日は花の多い新室堂乗越経由を選択。

テント場 浄土沢の小橋 雷鳥坂と新室堂乗越分岐

分岐からはお花畑の中に敷かれた木道を気持ちよく歩く。最盛期にはチングルマが咲き乱れる場所である…今は綿毛がびっしり。
木道を通過するとガレ場の登りとなり何度か立ち休憩を繰り返して乗越に登り着く。
振り返ると雷鳥沢と立山連峰が壁にように見える・・・ガスで見えない!


お花畑に敷かれた木道 乗越への登り 乗越より登ってきたルートを振り返る

乗越からは這松帯をしばらく歩き、旗を目印に高低差100m程の急斜面を尾根筋に向かって登ってゆく。
雷鳥坂を登る大勢の登山者の声が此方にも聞こえてくる。上空には青空も!

『おおいい感じ』と声を出しながら歩いていると登山道脇よりクゥークゥーとかわいい鳴き声が…雷鳥のお母さんが子供を呼ぶ声だ!
3m程先に雷鳥の兄弟が登山道を塞ぐように遊んでいる…なかなかどいてくれずしばらく停滞。

旗を目印に急坂登る 右に白く見えるのが雷鳥坂 雷鳥の兄弟

急坂を登り切ると劔御前小屋へのトラバース道となりまもなく御前小屋である。
立山も雲が途切れて雄山と大汝山がその姿を見せてくれる。
室堂を出てより3時間、予定より30分遅れであるが病み上がりにしてはマズマズかなとザックを下して休憩タイム。

ようやく顔を見せてくれた雄山と大汝山 劔御前小屋

今日の宿まであと60分。10分程休憩をしたあとザレた道を剱御前をトラバースするように剣山荘へ向けて下りはじめる。
途中で小雨の歓迎を受けながらも室堂を出てから4時間なんとか剣山荘に到着しザックを下す。
天候は回復傾向に向かっており明日が楽しみである。

剣山荘まで60分…源次郎尾根が見える トラバース気味に下ってゆく 今日の宿剣山荘 後ろは一服劔と前劔
室堂と新室堂乗越ルートで咲いていた花
ママハハコ・キオン・シナノオトギリ・イワイチョウ・ミヤマコゴメクサ・ミヤマリンドウ・イワギキョウ・ウサギギク・ミヤマダイコンソウ