宝剣岳と木曾駒ケ岳
雲間菫を探して極楽平から雲上の縦走路を往く
山域;中央アルプス 登頂回数 宝剣岳5回 駒ヶ岳5回
山行日:2016年6月27日
天候:晴れのちガス
メンバー:山休
コース:千畳敷(8:18)→極楽平(8:50 島田娘 9:05)→宝剣岳(9:45 9:55)→中岳(10:19)→駒ヶ岳(10:45 11:10)→馬の背分岐(11:18)
→乗越浄土(11:49 11:55)→千畳敷剣ヶ池(12:28)→ロープウェイ(13:32)
梅雨の晴れ間を狙い中央アルプスへ向かうことに! 目的は雲上の岩場に咲く雲間菫である。 過去6回、中央アルプスを歩いているのであるが未だにクモマスミレとは対面しておらずなんとしても会いたく26日夜間に枚方を出発。 名神、中央道を走り4時間弱のドライブで駒ヶ岳サービスエリアに到着。3時間程仮眠を取り菅ノ台バスセンターへ移動。 7時15分の始発バスに乗り、しらび平からロープウェイで千畳敷へとワープ。 |
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千畳敷は想像以上の快晴で青空のキャンパスに見事な三角錐の宝剣、長大な南アルプスの向こうに富士山が目を楽しませてくれる。 駒ヶ岳神社に快晴の御礼と安全祈願をして極楽平へと足を向ける。 |
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登山道に入るとすぐにミヤマキンポウゲ、キバナノコマノツメ、シナノキンバイが姿を見せはじめてなかなか前進せず。 今年は雪が少なかったようで高山植物も開花が例年より早いようである。 良く整備された石畳、階段状の道をゆっくりと登ってゆくと…黄色い花の中に早くもクロユリ発見! 幸先良しとばかりパチリ、パチリとし、眼下に千畳敷を望みながら雪の壁を越えて稜線へと飛び出すと極楽平だ。 |
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極楽平に立つと目の前に花の名山三ノ沢岳、雲を従えた御嶽山、南アルプスに富士、八ヶ岳連峰と360度の展望が広がる。 しばし時間を忘れてそのすばらしい展望に目を奪われる。 |
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極楽平からはすぐに宝剣岳に向かわず、今日の目的花である雲間菫を探しに島田娘方面へと足を向ける。 縦走路脇に日本版エーデルワイズ(コマウスユキソウ)が咲き始めておりラッキーとパチリ。 本場のスイスアルプスでも少なくなっているらしく、このウスユキソウもここでしか見れない貴重種だ。 目的花はなかなか咲いておらずをあきらめかけてUターンしたその時岩場に張り付くように黄色い花が…やった! 雲間菫だ! 菫の仲間では最も標高の高い所に咲く花で岩場を好むらしく他の菫とは一味も二味も違う感じである。 |
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歩きはじめて一時間程で目的花のクロユリ、コマウスユキソウ、クモマスミレをゲットし気分は最高! さあ!次は頂だ。 極楽平へと戻りサギタルの頭を巻くように続く雲上の稜線を三ノ沢岳分岐へと足を進める。 三ノ沢岳分岐まで来ると目の前に中央アルプスのランドマーク宝剣岳がドーンと聳え、左奥に木曽駒が続く。 |
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ここから宝剣山頂までのルートは岩場歩きの連続、こけるのはもちろん躓くことも禁止。 まず取り付きの岩場を三点支持で乗り越えてゆき岩尾根を渡って10m程のクライムダウン。岩峰を廻込むと本峰の登りになる。 山頂までは4、50mの登りであろうか! |
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本峰の登りに入ると斜度がきつくなり、クサリとピンフックの補助を受けながら岩のトンネルをくぐり飛び出し岩へグィっと登ると山頂となる。 この岩稜ルートは花の宝庫でハクサンイチゲ、イワウメ、イワヒゲ、キバナシャクナゲ、イワベンケイ、ミヤマキンバイ等が 岩に張り付くように咲き乱れており、緊張感をやわらげてくれる。 |
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20分程山頂を楽しんだあと、次の目的地木曽駒へ向う為宝剣山荘へと岩場を下って行く。 青い屋根の宝剣山荘よりザレた道をひと登りすると中岳山頂。 |
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中岳からは一度頂上山荘のある鞍部へと降り、ザレた道を登り返すと駒ヶ根神社(木曾と伊那の二つの社殿がある)のある山頂だ。 駒ヶ岳はロープウェイで標高2600mの千畳敷まで運んでくれるので家族、女性登山者に人気でいつも山頂は賑わっている。 岩陰でランチをしているとアルプス方面の雲が途切れて穂高連峰が少しだけ顔を見せてくれ歓声が上がる。 |
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下山は花の多い馬の背への稜線をしばらく歩き、分岐よりトラバース道を頂上山荘の建つ鞍部へと降る。 中岳へは登り返さず巻道を通って宝剣山荘に戻り浄土乗越で一息。 *馬の背へ稜線道、トラバース道の花まだまばらで咲きそろうのは7月中くらいか! |
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乗越からはザラザラで滑りやすい八丁坂を時々ブレーキをかけながらカールへと下る。 宝剣の岩場よりも足元が不安定で難儀な坂である。 残雪のほとんどない無い千畳敷を観光客に交じりながら花散策の時間を過ごしてロープウェイ乗場に戻りフラワーハイクを終える。 |
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