鈴鹿藤原岳
孫太尾根より展望丘へ花めぐりのリベンジ登山

山域:鈴鹿 登頂回数9回 撤退2回
山行日:2016年3月26日
天候:晴れ
メンバー:単独

コース:孫太尾根登山口(7:40)→円山(8:38 8:43)→草木→多志田山(9:58)→山頂(10:34 11:40)→草木→丸山→登山口(13:30)


3月初めに表参道より天狗岩を歩いているのであるが、福寿草の開花も少なく雪融けの泥んこ登山道でえらい目に遭う。
そのリベンジ登山を孫太尾根よりしようと5時30分枚方を発車。第二京阪、京滋バイパス、名神と走り、八日市インターより国道421号線へ。

421号線沿いはイブネ・クラシ、雨乞岳 藤原西尾根、御池T字尾根、天狗堂、竜ヶ岳などの登山口へのアクセスロードであり、結構利用している道である。
数年前に開通した石槫トンネルを快調に抜けて7時30分、登山口のある北勢町新町に到着。

ちなみに鈴鹿は一般ルート、破線ルート、バリルートを含めて100回位歩いているのであるが
孫太尾根はなんとはじめてであり期待感で気持ちが高ぶっているのが自分でもわかる。まるで遠足に行く小学生気分だ!

麓より藤原岳と孫太尾根 墓場の駐車場 配水場横が登山口

配水場設横より登山コースに入り二股を左に進んで杉林をゆっくりと登る。神武社殿跡を過ぎて急坂を登り切り高度を上げると尾根道となる。
小さなアップダウンを繰り返しながら進むとやがてカレンフェルトが目立ち出してくる。

登山道脇にはタチツボスミレ、ネコノメソウが咲き、目線にはコショウノキ、左手には数年前に歩いた竜ヶ岳の遠足尾根が壁のように見える。


神武社殿跡 尾根に乗る カレンフェルトの目立つ尾根筋
前座で咲いていたタチツボスミレ・ネコノメソウ・コショウノキ

カレンフェルトに覆われた小山を時計と反対回りに登ると最初のピーク丸山へと着きここでザックを下して小休止。
ふと足元を見るとなんとセツブンソウが咲いているではないか! 他にはと少し散策するとまだ目覚めていないミスミソウ、ヒロハノアマナも。
寝姿を撮るのは失礼にあたるとセツブンソウだけパチリ!


丸山手前を先行する登山者 小ピーク丸山 丸山に咲くセツブンソウ

丸山からは一度鞍部に下り尾根筋をゆるやかに登り返してゆく。右手には悲しげな藤原の人工ピラミッドが見え隠れする。
少し複雑な気持ちになりかけた時、左手の岩壁沿いにミスミソウが白い清楚な姿を見せくれなぜかホッとする。近くにセリバオウレンも登場。

気持ちの良い尾根歩きが続く 藤原岳砕石場
ミスミソウ セリバオウレン アセビ

孫太尾根最高!とカレンフェルトの点在する尾根筋を草木に向けて再び歩みをはじめる。
登山道脇の小岩より此方にすごいオーラを放つ小さな花が! おおミノコバイモ発見!はじめて見る妖精でテンションが一気に上がる。
寝そべるようにしてパチリ、パチリとシャッターを押す。


草木へ至る稜線 ひっそりと咲くミノコバイモ…二輪を見つける 草木

草木をルンルンで通過し、少し下って九十九折の道を登り返すと965mのピーク多志田山に着く。
ピークからは藤原岳(展望丘)を目線に捉えて下ると県堺尾根、廃村茨川へのルート沼田峠との分岐となる。

その昔、道を見失しないながら茨川にたどり着いた苦い思い出のルートだ
多志田山ピーク 藤原を望む 県堺尾根分岐

分岐からはカレンフェルトの中に福寿草、セツブンソウが咲く群生地となり花を傷つないように慎重に登って山頂稜線に飛び出す。
振り返ると今歩いて来た孫太尾根の全貌を見ることが出来る。…長大な尾根である。

山頂直下に群生する福寿草とセツブンソウ、歩いて来た孫太尾根(高原地図では破線であるが今はマイナー)

山頂からは前回と違い360度の展望が広がる。山頂標識の向こうに御池テーブルランドと天狗岩、
南に目を移せば竜ヶ岳を超えて釈迦、御在所、雨乞、綿向の南部の名峰達が! そして圧巻は 翼を大きく広げた加賀の名峰白山。

南部の山々展望…左奥より釈迦ヶ岳 御在所岳 雨乞岳 右奥に綿向山 手前の緩やかな稜線は竜ヶ岳 右手前は沼田峠から続く銚子岳と静ヶ岳
北側展望…左の小ピークは土倉岳 後ろに琵琶湖と比良連山 御池テーブルランドと真の谷を挟んで藤原最高峰天狗岩
白山展望…両翼を大きく広げた姿が圧巻

山頂稜線の岩場に腰を下ろしてランチタイム、一時間程至福の時を過ごす。
山荘方面よりどんどん登って来られて賑わう山頂を後にし群生地を慎重に下り、沼田峠分岐より多志田山、草木に登り返して
花を咲かせたヒロハノアマナ、ミスミソウを愛でながら13時30分無事下山。

賑わう山頂 草木への案内表示と登り返し
孫太尾根の名花…ミノコバイモ・ミスミソウ三姉妹・ヒロハノアマナ