比良武奈ヶ岳
坊村より黄葉のはじまる西南稜を歩く

山域:比良 登頂回数72回
山行日:2015年10月7日
天候:晴れ北風強し
メンバー:単独
コース:坊村明王院(10:30)→腰掛石→夏道分岐→北山展望台(冬道合流点)→御殿山(12:20 12:25)→西南稜→
武奈山頂(13:00 13:30)
→御殿山(14:02)→坊村明王院(15:00)


そろそろ黄葉が始まりかけているのではと枚方を8時50分に発車し登山口のある坊村へと向う。
第二京阪、阪神京都線を走り山科から湖西道路に入って鯖街道坊村に10時10分に到着。 葛川市民センターに車を駐車させてもらう。

坊村から西南稜経由武奈は最短ルートの一つであるが、御殿山までの標高差が900m程あるきつい登りだ。
バス停に隣接するトイレで登山前の儀式を済ませた後、明王院の境内を抜けて登山口より杉林の急坂を登りはじめる。

明王院 境内を抜けると御殿山登山口 出だしより杉林の急坂が続く

出だしの杉林を抜けると広葉樹の森となりつづら折りにつけれえている道をいつものカメ脚でゆっくりと登ってゆく。
連続する急坂に何度も立ち休憩を繰り返しながら登山口を出てから50分、最初の休憩ポイント腰掛石に到着し腰を下ろす。

広葉樹の森 急坂の連続 腰掛石

腰掛石からは北斜面のトラバース道となり徐々に高度を上げると尾根筋へと出て身体もようやく馴染んでくる。
10分程進んで分岐より夏道を選択。案内板下になんとセンブリを発見…パチリ!
 夏道は南西方向から尾根を巻くようになりブナ、コナラ、カエデの緑を目に染み込ませながら歩く。


北斜面のトラバース道 明るい尾根筋 夏・冬道分岐

やがて夏道は小さな枯沢沿いに続きひと登りすると北山展望台の夏冬道合流点である。
合流点からは日本海へと続く北山の展望が素晴らしい。

秋の森も美しい 枯沢沿いに続く夏道 北山展望
夏道で出逢った花達…センブリ・キタヤマブシ・アキノキリンソウ

合流点からは樹林帯の中を15分程の登ると西南稜展望台の御殿山に着く。
今日の西南稜は大変機嫌が良く青いキャンバスを背景に色付きはじめた美しい山容を見せてくれる。南には蓬莱山が光る。

一息入れて西南稜歩きに向けてワサビ峠へと下ってゆく。

ぼちぼち黄葉が! 蓬莱山 ワサビ峠

ワサビ峠からは急なザレ道をヨイショと登り切ると西南稜一つ目のピークとなる。
目の前に現れた西南稜は10日前に歩いた時に比べると秋がさらに深まり風に揺れるススキとホツツジの紅葉が目立つ。
リンドウ・センブリを老眼の目で探しながらの快適トレッキングのはじまりである。

一つ目のピークへの登り ピークからの西南稜 ホツツジが真っ赤に

西南稜をルンルンで歩きはじめるもリンドウは花数が少なく、センブリはまだつぼみ状態が多く少し期待外れ!
まあ最高の天気なので堪忍してやることにして大斜面を登り、ピークの岩場で遭難碑にてを合わせて72回目の武奈山頂に立つ。


ススキが風に揺れる西南稜 青空に聳える大斜面 武奈山頂

白山、御嶽山は雲に隠れて見えないものの眼下の琵琶湖を超えて伊吹、鈴鹿の連山、
百里から日本海へと続く北山の山並みを独り占めしながら至福のランチタイム。

鈴鹿展望

30分程のんびりとして西南稜より元来た道で下山をはじめる。
西に傾きはじめたお日様の光を受けて西南稜が黄金色に輝く絶景を比良がプレゼントしてくれる。
何度も振り返っては絶景を堪能する。

比良からの絶景プレゼント

御殿山からは鈍行電車より特急電車に乗り換えて冬道から一気に坊村へと下り西南稜トレッキングを終える。
御殿山より 冬道のミニ尾根 坊村藁ぶきの家