鈴鹿御在所岳
本谷を遡上し、中道の岩のオブジェを楽しむ

山域:鈴鹿 登頂回数8回
山行日:2015年9月30日
天候:雲空、少し遠望あり
メンバー:単独
コース:スカイライン中道駐車場(9:02)→鈴鹿山の家(9:08)→本谷→大黒岩(11:14 11:30)→山頂(一等三角点、最高点、広場11:46 12:25)→
中道分岐(12:30)キレット(12:58 13:03)→地蔵岩(13:10)→オバレ岩(13:19)→中道登山口(13:35)
行動時間4時間33分


午前7時、枚方市を出発し、第二京阪、京滋バイパス、新名神を乗り継ぎ甲南Pで休憩。
土山より桜の名所鮎土、青戸ダム湖岸を走り武平峠を越えて
鈴鹿スカイラインの旧料金所跡駐車場に8時40分に到着。
御在所への登山は3年ぶりで元スカイライン料金所に立派な駐車場ができているのにはびっくり!


本谷はロープウェイの下を大黒岩へ突き上げる谷筋のルートで山と高原地図には載っていないが、
沢歩り、ちょっとした岩登りが楽しめる面白いコースである。
スカイラインを少し戻った場所にある御在所山の家横に本谷コースの入り口がある。
スカイライン料金所跡駐車場 山の家…裏には一の谷新道登山口 本谷コース入り口

ペンキマークよりコースに入り樹林帯を抜けると中道登山口の砂防ダム上部に出て川原状の谷筋となる。
川原を少し進むと大石が重なり合う谷筋となり、小滝が連続押して現れる。浮石に注意してルートを探りながら超えてゆく。

本谷コーススタート地点 大石が重なり合ルート 小滝は左岸より三点指示で通過

岩にペンキマークもあるが明確なルートは無く自己の目で歩き易い場所を見極めて高度を上げてゆく。
続いて現れた5m程の小滝二つを左岸より三点指示で乗り越えさらに谷筋を遡上してゆく。
岩壁には予想していなかったダイモンジソウが咲き乱れており、本谷ルートからのプレゼントとばかりにシッターを押す。

二つの小滝は左岸より越える 気の抜けない谷筋が続く
谷筋の岸壁に咲くダイモンジソウ

やがて谷筋は30m程の垂直の滝(岩の壁)に突き当たる。ここはさすがに登れず右岸の樹林を高巻いて滝上部へと出る。
標高が高くなると徐々に谷は狭まり傾斜がさらにきつくなってくる

高さ30m程の岩壁…越えられません 登ってきた谷筋をふり返る 右岸を高巻く

岩壁上部より伏流水となった谷筋は大岩、小岩で埋め尽くされルートが分かり難く足場を確認して登る。
大きな岩を三点支持で乗り越えると二股となり右の谷がルートとなる。

大岩・小岩で埋まる谷筋 ロープ付きの岩場 二股…ルートは右

右の谷を半分程進むとルートは左となり枝沢へと入ってゆく。

草付きの岩場をトラバースしてゆくと大黒岩と富士見岩に挟まれたルンゼ状の急な谷となり上空にローウェイが浮かぶ。

枝沢 ルンゼ状の急な谷 上空にロープウェイ

ロープ付きの岩場を左側から慎重に登り、くぐり岩と呼ばれるスタンス・ホールドの取りにくい最大の難所を強引によじ登ると
谷は終わりを告げて管理道標識より垂直に近い左の斜面を登って一の谷新道の枝道と合流し大黒岩へと出る。

高さ3m程のロープ付き岩場 くぐり岩…スタンスの取りにくい難所 くぐり岩より本谷を振り返る

大黒岩のテラスで展望を楽しみながら今日も無事遡上できたなあと満足感に浸る。
15分程のんびりとして一の谷新道から山頂公園へ。途中になんとウメバチソウを発見…ラッキー!

大黒岩 ロープウエイ山頂駅を望む 鋭鋒鎌ヶ岳
本谷…クライマーオンリーの標識 ウメバチソウ 山頂公園

ロープウェイで登って来られた多くの観光客と一緒jに一等三角点、最高点を踏んでライチタイム。
最高点からは鈴鹿の女王雨乞岳が美しい山容の見せてくれる。

一等三角点 最高点 雨乞岳展望

さあ下山!当初は峠道より武平峠に下り鎌ヶ岳の頂も踏む予定にしていたのであるが、天候も今ひとつで展望も
得られそうにないので岩のオブジェを楽しむべく中道を選択。

富士見岩手前の中道下山口より岩場をトラバースして樹林帯のザレ道を黙々と下り梯子を通過すると
やがて前方に高さ20m程の岩の壁が見えてくる…キレットである。

中道下山口 トラバース道 梯子

岩壁を三点指示で登り、少し下ると奇岩地蔵岩、さらにおばれ岩と続く中道の主役達である。
この奇岩を見るだけでも御在所へ登る価値があると言える。


おばれ岩をくぐり、風化した花崗岩のザレ道を中道登山口へと下って今秋はじめての鈴鹿登山を終える。
キレットの岩壁 地蔵岩 おばれ岩