雨飾山
小谷温泉より高山植物咲く笹平より山頂へ

妙高戸隠連山
山行日:2015年7月21日
天候:猛暑日
メンバー:関電おじさん(ミーとマン氏)、山休
コース:雨飾高原キャンプ場→ブナ平→荒管沢→金山分岐→笹平→雨飾山頂→金山分岐→荒管沢→ブナ平→キャンプ場


21日午前0時30分相棒関電おじさん所有の通勤および登山専用車で枚方を出発。目的地は夏山第一弾の雨飾山である。
雨飾山は登山家で小説家の深田久弥氏が日本百名山に設定した山で花の名山でもある。今まで百名山を意識して登ったことはないのであるが
還暦を過ぎてより『山が逃げる』の気持ちが強くなり百名山もいいかなあと・・・・!

名神より北陸道へ入り、夜が明けるころ日本海沿を北上。右手に今年の夏山メインイベントになってほしい朝靄に霞む劔立山連峰を見る。
糸魚川インターより国道148線を走り、小谷温泉を通過して登山口のある雨飾高原キャンプ場に7時47分に到着。


駐車場には休憩施設とトイレがありゆっくりと準備をする。我が山のサークルでダントツの雨男である関電おじさんが同行しているにもかかわらず山は快晴。
心配は猛暑日予報の気温と午後からの雷様そして我が体力か? トイレも完了し、登山案内板横より入山。


少し下って湿地帯に敷かれた木道をトントンと歩くと おぉ!ショキランを発見幸先良し。
登山道には400mごとの標識があり、山頂まで4400mの距離であることがわかるが、距離がわかるだけにちょつと複雑な気分でもある。

せっせせっせと先をゆく相棒を追いかけて標識二つ目が雨飾への取り付となる。
 

ここからは樹林帯のジグザグの登りとなり、ブナの巨木達が登山道沿いに延々と立ち並ぶ。 上を見上げては何度もシッターを押す。
足元にはシナノオトギリ、ウラジロヨウラク、ギンリョウソウ、ツルアリオドシ等の花達も顔の見せてくれる。

標識NO3を過ぎるとブナ平と呼ばれる休憩ポイントに着くも相棒はそのまま通過、一息入れたいと思いながらもお尻を追いかけてゆく。


ブナ林を登り切ると登山道は一旦平坦となり、尾根を回り込むと視界が開けて前方左に雨飾の岩峰、下に荒管沢の雪渓を捉える。
荒管沢に下ってゆくと左側斜面にオオバミゾホウズキ、谷筋にはサンカヨウの大群落が…大峰や銀杏峰ではすでに終わっていたのであるがここではたっぷり!
早速俄かカメラマンに変身して何度もパチリ、パチリとカメラに収めて雪渓をトラバース。木陰でこれからの激登りに備えて休憩タイム。

雨飾山と布団菱 荒管沢雪渓を見下ろす 深田久弥氏が辿った荒管沢
ここまでで出逢った花達(登山口〜荒管沢
ショウキラン ウラジロヨウラク ツルアリオドシ オオバミゾホウズキ
カラマツソウ サンカヨウ クモマニガナ シナノオトギリ
オオバキスミレ エイレンソウ ミヤマツボスミレ ギンリョウソウ

荒管沢からは樹林帯の急登が続き、なかなか稜線に着かない。気温は相当上がっているようで額より汗が噴き出してくる。
この日は長野市で気温36.5度の猛暑日になっていたようであり、昨夜の睡眠不足も重なって心が折れそうになるくらいにバテバテだ!
8番標識(登山口より3200m)を過ぎてようやく稜線へと飛び出す。視界がグッと広がり荒管沢上部の岩壁が荒々しい。

激登りが続く 荒管沢上部

稜線のルートはガレた岩道が笹平に向かって伸びており結構な急登である。浮石に気を付けて三点指示も交えて高度を上げてゆく。
早朝より登られている方が徐々に下って来られ登り優先であるが足が上がらす何度も道をゆずる。

ルート脇には夏の主役高山植物が咲き乱れパチリ、パチリ。やがて目の前に現れた急なはしごを慎重にクリアしてようやく笹平へと登り着く。

ガレた岩道が笹平へと突き上げる 下ってこられ大勢の登山者 はしごもあり

笹平はその名の通り前方に聳える雨飾本峰を前に笹原が見事な広がりを見せており、一面は雲上のお花畑となっている。
アップダウンもなく花と展望を楽しみながらのんびりと歩くのが最高!
 至福のフラワートレッキングとなる。
天空の楽園笹平…一面はお花畑
笹平に咲く夏の妖精たち
ハクサンフウロ シモツケソウ タカネナデシコ シロバナニガナ
グンナイフウロ コメツツジ マルバダケブキ アキノキリンソウ

相棒を確認すると『花より団子』・『花より山ガール』の彼はすでに本峰中程まで登っており妖精には無視された様子。